2016年5月19日木曜日

就職前にアルバイトをしよう

4月から人生初のアルバイトを始めた学生さん。
学業やサークル活動も忙しいけれど、「バイトが楽しい」って。
お客さんから理不尽なことを言われることがあるそうですが、クレーム対応の仕方を教えてもらったから「大丈夫」と言っていましたね。
親御さんから見ても、アルバイトに行くようになってから変わったとのことでした。
以前よりも、コミュニケーションが滑らかになったような気が私もします。

私は、お兄ちゃん、お姉ちゃんたちには、アルバイトを勧めます。
アルバイトって学校とは違う学びがありますね。
異年齢の交流だったり、働く姿勢だったり、仕事やお金の仕組みだったり…。
とにかく実践的なのがいいです。
知識があっても、実践と結びつかないことがある方たちですから。
働く姿勢、マナーなんて、ヘタなSSTをやるより、一発で身につきます。
周りにモデルもたくさんいますし、ファミレスやコンビニなどは、マニュアル化されていますし。

将来就職できるかどうか、就職しても続けられるかって、アルバイト経験が大きいと思うんです。
仕事って人生で始めて経験することですし、「見えないものは、ない」という人達にとっては想像が難しい世界だと思うんです。
中には、小学校の次が中学校のように、やることリストみたいな感じで「大学を卒業したら、(自動的に)就職するもんだ」とくらいの認識しかない人もいます。
大学の就職セミナーが始まって、初めて「就職について、働くことについて全然理解ができていない」というような学生さんも少なくありません。
よく大学の就職担当の職員さんから連絡が来ます。
だいたいこういう学生さんって、大学生活がいっぱいいっぱいでアルバイトする余裕がなかったり、親御さんも発達障害のこともあるから「とにかく卒業。バイトはしなくて良い」みたいなことがほとんどだったりです。

いきなり就職ってハードルが高いように感じますね。
その前のステップとして、実践的な勉強として、週に1回でも、1時間でも、アルバイトしたら良いと思うんです。
働くってことに対する実感が持てますし、たとえ失敗してもアルバイトですから就職に不利になったりはしませんから。
週1回のアルバイトができるようになったら、週2回に増やしたり、2時間に増やしたりする。
そういった積み重ねが、就職につながると思いますね、就職はだいたい週5日の8時間労働は求められますので。

冒頭の学生さんは、「クレームを言ってくる人には、まず話を聞く姿勢を見せることが大事」「お酒を飲んで赤い顔をしている人には注意」「クレームを言う人は、実生活でストレスが溜まっている人」などと言っていました。
こういったことを理解するのが、社会性の向上です。
私が「SST」とかエラソーに言って、講釈を垂れるよりも、バイト先の先輩スタッフから話を聞く方が何千倍も役に立つのある学びになります。

ソーシャルスキルの勉強は、支援者のみがやるわけでも、できるものでもありません。
ソーシャルスキルと言うくらいですから、社会こそが学びの場です。
私の役割は、アルバイトの重要性を伝え、アルバイトできる体制を整えるまででした。
ちなみにこの学生さんも、「将来は障害者として生きない」と言っていましたので、市内の学生さんの一人として面接を受け、合格し、アルバイトをしています。
某就労支援サービスを利用していたときは、「発達障害は無理」「アルバイトの学生に、そんな環境なんて用意できない」「支援ミーティングがうざい」と、相手先の企業から断れ続けていたのでした。
いろんな意味でおしまいです。

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