2016年5月6日金曜日

ネガティブなことは書けない連絡ノート

「連絡ノートにネガティブなことを書くなって指示されるんだよ」と某教諭(友人)。
こんなことやってるから、どうりで子どもの実態が掴めていない親御さんが多くなるのですね。
暴れたとか、授業に集中できなかったとか、トラブルがあったとかには一切触れず、「〇〇ができました」「△△を頑張っていました」と書くらしい。
毎日、「作文か」って思いながら、連絡ノートを記入しているんだって。

できます!素晴らしいです!ノートを見ての反応は、3パターン。
①「我が子はちゃんと支援さえすれば、できるんだ」と思い、支援をとにかく頑張るパターン。
②家とのギャップに落ち込み、自分を責めちゃうパターン。
③「えー、そんなはずはない」と、ノートの誇張に気が付くパターン。

①と②は、モロ誤学習パターンです。
誇張された我が子の姿がベースになってしまうから。
で、そのベース以下の場合は、「(我が子ではなく)支援が悪い、支援のせい」となる。
これを繰り返すと、どんどん我が子の真の姿が見えなくなり、アセスメントが歪むんですよね。
結構、多いですよ、「高く見積もり過ぎ」と感じる親御さん。
また、落ち着かない我が子を見て、「自分の支援が悪いから…」と自分を傷つける親御さん。

③のパターンの親御さんは誤学習しないかって言ったら、そうとも言えませんね。
気づけた親御さんには、言語体力が求められます。
「先生、うちでは全然ダメですよ」「落ち着いて勉強なんかできませんよ」と言ったら、すかさず…
「支援ちゃんとやってますか?」
「家は頑張る場所ではなくて、リラックスする場所になっちゃうんですよ」
「家は刺激が多いんじゃないですか?」
「今までの積み重ねが…」
とツッコミが入ります。
そのツッコミに耐えられるだけの力があるかっていうのが、問われますね。

「家の姿が本当の姿です」なんて言う人はいませんね。
ましてや「実は誇張してノートに書いてるんですよ」とは口が裂けても言いません。
たま~に「学校でも暴れるとき、ありますよ」なんて、ぽろっと言う人もいますが。
まあ、支援者から「家でもちゃんと支援していますか?」と言われて、「ちゃんと支援しています」と言えるような親御さんは少ないです。

個別支援計画書の作成にあたり、親御さんの希望も聞きますね。
そのとき、「ん…これは無理じゃね」と思うような要望でも、某教諭の学校では否定せずに、そのまま計画書に書くそうです。
当然、もともと実態に合っていない目標なので、できるわけはありませんよね。
でも、大丈夫!
学期末の評価では、きちんと「できた」「達成」という文字が記されます。
というか、「できなかった」って書いちゃいけないですからね。
管理職、主任のチェックが入ります。
「できないって書いたら、指導、学校が責められるだろう!」ってね。

「自分が責任あるポジションにいる間は、トラブルを起こしたくない」というのが、この学校の空気らしいです。
これではやる気のある職員が育ちませんね。
子ども達の方を向いて教育をやっているのかなって思いますよ。
それに誤学習している親御さんがどんどん増えている要因の一つだと思いますね。
親が子に対して期待するのと、実態が見えずにいるのは違います。

近頃、歪んだアセスメントの親御さんが多くなったのが気になるところです。
本人の指導だけではなく、その親御さんの歪んだアセスメントを直すということもしなくてはならないと感じる案件が増えました。
家だけトラブルが起きるっておかしいと思いませんか?
学校に行くと、急にできることが増えるっておかしいと思いませんか?
場所によるギャップはあるとしても、そのギャップがあまりにも大き過ぎる場合は、何かがあると思いますよ。

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