2016年2月27日土曜日

"両成敗でいいじゃない"じゃなーい

学校文化の中での弊害が、"喧嘩両成敗"なんですよね。
学校って「みんな仲良く」がスローガンだから、喧嘩してもすぐに仲直りさせようとする。

たとえ、一方に非が強く認められたとしても、「やられたお前にも悪かった部分があるんだし」とか、「やった方も、これだけ反省してるんだから」とか、責任の所在を濁しちゃう傾向がありますね。
また、窓ガラスとかを割ってしまっても、「ちゃんと自分から申し出たのが良い」とか、「これからは気をつけるように」とか、「怪我しなくて良かった」とか、壊してしまった責任よりも謝罪した行為にスポットを当てて指導しようとしちゃいます。

これの何が問題かっていったら、「責任取らなくてもOK」という誤学習をさせちゃうところなんです。
「いやいや、謝罪という責任取らせてるんじゃん」と言われそうですが、私から言わせれば、謝罪って責任取らせたことにならないでしょって思いますね。

謝罪って、見えない制裁ですよね。
恥ずかしいという感情だったり、信用を失うとかだったり。
それに「相手の気持ち」も加わってきます。
自閉脳の特徴は、「見えないものは、ない」ですよね。
つまり、謝罪って責任取ったのが、本人から見えにくいんです。

トラブルを起こした人に良く見られるのが、「謝ったから良いんでしょ」という態度です。
これって学校文化を忠実に守ってるんだな、と思いますね。
学校では、謝ったら事が済んだかもしれませんが、社会の中では、これではすみません。
責任をとることが求められます。
物を壊せば、弁償しなければなりません。
人を傷つければ、医療費を払わなければなりません。
合わせて慰謝料も払う場合もありますね。
学校の文化では、謝罪に重きが置かれますが、社会は違います。
どちらかというと、謝罪よりも、弁償が大事です。
弁償しないで、謝罪だけしても、社会は許してはくれません。

学校だけではなく、家庭でも意識してほしいと思います。
家の物を壊してしまったら、お小遣いから弁償させることも大切です。
「ちゃんと謝ったから許すね」という言葉は、全員とは言いませんが、自閉っ子の誤学習の元になります。
「ちゃんと謝ったら、許してもらえる」→「謝ればOK」という俺ルールの完成です。
家庭や学校の外で、「謝ったのに許してくれない」と逆ギレする人って少なくないんですよね。
こういった人を支援する場合、「社会では、謝罪プラス賠償がルールです」って教え直さないといけないんです。

謝罪を重視するばっかりに、大事な「自分で責任を取る」に気が付かない人が少なくありません。
謝罪という概念が掴みづらい人にとっては、謝罪という形の模倣練習しかなっていない場合もあります。
自閉っ子が分かる形で責任を取らせることこそが、生きた学びになるのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿