2016年2月22日月曜日

世の中を恨む思考に共感したらあかん!

世の中や社会、他人に対して恨みを持っている人は、幸せにはならないと思いますね。

「僕は同世代の人達から嫌われています」
「親から愛されていないんです」
「みんなは私のこと、働けないヤツって見てるんです」
「社会は僕のことを受け入れてくれないんだー」
と言うような当事者の人も多いです。

このように思ったり、考えてしまったりするきっかけは、実際にあったのでしょう。
積み重ねっていうのもあると思います。
でも、だからといって、全部悪意に満ちたものだったかと言ったら、そうとは言えないこともありますよね。

自閉脳と定型脳の間での受け取り方の違いもあるかもしれません。
親切心でやったことが、相手に伝わらなかったこともあるでしょう。
両親から愛情を感じられなかったという人も、"愛情"の捉え方にギャップがあったり、親の言葉以外の愛情表現をキャッチできなかった場合もあるでしょう。
いじめられたかもしれませんが、自分をいじめた人間は同世代の人間すべてではないはずです。
世の中全体で見れば、自分のことをいじめた人間、いじめる人間は圧倒的に少数です。
受け入れてくれない社会って言っても、あなたのことはほとんどの人が知りません。
こういった情報が抜け落ちている場合もあるかもしれません。

社会を恨む人と対峙したとき、私は絶対にその考え方に共感することはしません。
共感することで、その考え方を支持したと受け取られないためにです。
私は、はっきりと「世の中を恨むことは良くない」と伝えます。
世の中を恨んでも、生きづらさはなくなりません。
ますます社会に出ることを怖がらせるばかりです。
気持ちの共感と、考え方の共感をごちゃまぜにしてはいけません。

大事な支援とは、情報を提供することです。
異なる文化同士で生まれてしまったギャップ、拡大解釈している部分の等身大の姿、俯瞰した視点など、抜け落ちた情報、見えなかった情報をきちんと提示することです。
そうすることで、本人が解けるなら誤解を解き、恨み続けるのなら正しい大きさで恨めるように導きます。

世の中を恨んでも、百害あって一利なしです。
障害があろうがなかろうが、自分の未来を変えるのは、自分自身です。
世の中に変わることを求めたとしても、自分が動かなければ、人生は変わってはいかないのです。
世の中を恨むことは、その未来を変える力を奪ってしまいます。

自閉症の人達は、心に闇を抱えた人達ではないのです。
心は、定型発達の人も、自閉症の人も、何ら変わりはありません。
違いがあるとすれば、脳の違い。
脳の違いは、情報の受け取り方に違いを生みます。
ですから、きちんと情報提供をする。
それこそが求められている真の支援です。
ネガティブな感情に共感してうまくいくのは、定型発達の文化の中でのお話です。

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