2016年1月30日土曜日

支援者になろうとする親御さん

私はよく親御さんに「支援者になってはいけません」と言います。
子どもの療育に熱心になるのは良いのですが、たくさん勉強するのは良いのですが、親から支援者になるのは反対です。
親から支援者になって失敗している人をたくさん見てきましたから。

支援者って他人なんですよ。
そして、療育場面だけが想定されているんです。
だから、支援者は、兄弟や家族のこと、家事や自分の時間は入っていません。
とにかく療育だけやるのが、支援者です。
自分が疲れていても、イライラしていても、他に家のことでやることがあっても、療育をやる。
それが支援者になるってこと。

親御さんのまま、支援する人と、親御さんから支援者になって支援する人がいます。
親御さんのままの人は、子どもをあらゆる面で成長させます。
支援者になる人は、子どもを偏って成長させます。
子どもの成長って、何かスキルを身に付けることだけでも、コミュニケーションがうまくなることだけでもありません。
心身ともに大きくなることも含みます、というか、こっちがメインです。
心身ともに成長するには、家族としての交流、楽しみも大切ですし、美味しいご飯を食べ、暖かい布団でしっかり眠ることも大事。

どんな親御さんも、一日は24時間。
それだけ療育に懸けていたら、その他のことはどうしてるのって思うことがあります。
兄弟児は?
食事は?
家事は?
他の人からの協力なら良いですが、他の人の犠牲はいけません。

親から支援者になっている親御さんの子どもって、荒れていることが多いような印象です。
伸び悩んでいたり、問題が起きていたりする子の親御さんを見ると、療育熱心の人が多いことに気が付きまして、ずっとその理由を考えていました。
私が出した結論は、子どもに親がいなくなってしまうから。
子どもにとって親は、安心基地です。
その安心基地が、人工的な支援の場になるのです。
それでは安心して成長することはできません。
子どもが安心を得ようとしても、返ってくるのは支援…。

子どもが自傷したとき、まずその手を制止し、抱きしめるのが親だと思います。
それをやらずに、せっせと構造化したり、絵と文字を書いて会話をしようとするのは支援者です。
子どもは親御さんにどちらを求めているでしょうか?

親御さんから支援者になり、そして仕事としても支援者になる人がいます。
それ自体は否定しません。
でも、自分の子に目を向けて欲しいと思います。
あなたのお子さんは、本当に落ち着いていますか?
困っていませんか?
成長できていますか?
幸せですか?
この問いかけに、すべてYESと答えられる人だけ、支援者という仕事に就けば良いと思います。

「まず自分の子をどうにかしなよ」と言われているようじゃいけません。
私は、お金を貰って支援している人のお子さんが荒れているのを見るのが、一番腹立たしいし、そういった人が何を言おうとも信じることはありません。
親御さんは支援者になる必要はないんです。
親御さんは、親御さんとして我が子を成長させてあげれたら、それで良いんです。
だから、私は「支援者になってはいけません」と、今日も親御さんに言うのです。

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