2016年1月14日木曜日

引っかかりを作り、引っかかりと一緒に習得する

昨日、日本の芸能界が揺れたかと思えば、今日は北海道が揺れましたね。
午前の仕事を終え、家に戻っていたところでした。
スマホに緊急地震速報が流れたので、すぐにストーブを消しに。
こんな真冬で氷点下続きの北海道に、大きな地震が来たら大変です。
食料だけではなく、防寒対策も重要と再確認。
ただ「怖かった」「被害が出なくて良かった」だけではなく、自分の中に引っかかりを作っておくことが大事ですね。
引っかかりがないと、次々と流れていってしまって、今後につながりませんから。

引っかかりって、自閉症支援でも大事なポイントですね。
特に、受け身系の人には。
一生懸命知識を伝えたとしても、本人の中に引っかかりがなければ、そのまま流れてしまうことがあります。
見えない目的や意図、将来のどんなときに役立つかに気が付きづらい。
そうだと、与えられた知識がただの文字、ただの音声になってしまうこともありますね。
何に使うか分からない情報は、実践に活かす立体的な情報ではなく、平面の情報として記憶の中に。
平面の情報は、取りだせたとしても使うことは難しい。

あるお子さんは、相談や療育を受けに行っても、そのこと自体、忘れていることがありました。
結局、何故、その場所に行っているのかが分かっていなかったのでしょう。
ただ予定があり、親御さんに連れられ、そこに行っている。
そして、支援を受ける。
でも、その支援がどういった意味があるのかわからず、ただ受け身で聞いていたもんだから、その子の中に引っかからなかったのだと推測できます。
支援の質以前の問題として、そもそも何をやっているのかがわからなかった。
本人の中に引っかかりを作ってから、指導や支援を始めるのは基本ですね。
自分たちで引っかかりを作ることが苦手な人も多いですからね。

せっかく支援や療育を受けたとしても、本人の中に引っかかっていなかったら勿体ないですよね。
学校だってそうですよね。
子どもによっては「行く決まりだから、ただ行ってます」「日課としてこなしています」ってこともあるかもしれません。
それでは、本当の意味で学んだことにはなりません。

自閉症の人は、知識同士、身に付けたスキル同士の結びつきが弱いという特徴を持っています。
ですから、知ってはいるんだけど、習得はしているんだけど、うまく結び付けられなかったり、実際の場面で取り出せなかったりすることがあります。
これが生活の中の困り事として現れることも。
本人の中に入っているものを自由に取り出せることに苦手さを持っている人たちですから、教える知識と技能に、予め引っかかりを作っておくことが必要です。
いざ、指導、支援の前に引っかかりを作っておくこと。
そして、本人が習得する際にも、あとで容易に探せて、自由に取り出せられるよう引っかかりを付けておくことが自閉症支援のコツですね。
「なかなか身につかない」って悩んでいる方、ちゃんと引っかかっているかを確認してみると良いかもしれませんよ。

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