2015年8月17日月曜日

「僕って褒めて伸びるタイプなんですよ」と言う人にツッコミを

いつから多くのなったのだろうか。
「僕(私)って、褒められると伸びるタイプなんですよ」と、自分で言う人。
時々、私よりも年上の人が言ったりするもんだから、驚いてしまう。
いい歳になった大人が、自分から逃げ道を作るのは格好悪いね。
「褒められると伸びる」って言うのは、「成果が出ないのは、褒められていないからです=私ではなく、褒めない周りが悪いんです」と言い訳しているようなもの。

よく「褒めて伸ばす!」という言葉を見たり、聞いたりする。
でも、"褒めたから伸びた"という人は、ほとんどいないだろう。
褒めたから伸びたのではなく、褒められる成果が出るまで本人が努力し続けたからだし、周囲が成果が出なくてもストップを掛けず、成長し続けられる環境を用意できたからに違いない。

第一、褒められるには、褒められるような成果をあげなければならない。
褒められて伸びる人が褒められるのは、実際に褒められたあと、"伸びたことがある"人だけです。
いい大人になっても「私は褒められたら伸びるんです」と言う人は、まず先に褒めてもらいたい人の前で、褒められるような成果をあげる必要がある。

私は家族以外の他人から褒められたら、まず疑い、別の意図を解読しようとする。
それが同業者なら、なおのこと。
私の行動に対して感謝されることがあっても、褒めるっていうのはおかしいと思う。
きっと私をいい気にさせて、何かを企んでいるに違いない(笑)
それに他人から褒められるっていうのは、その人から下に見られている証拠。
だから、仕事に関して褒められているうちは、まだまだ修行が足りない二流、三流だと思っている。

「褒められて自尊心が育つ」っていうのは、嘘だと思う。
だって、自分に達成感がないのに、褒められても意味ないでしょ。
自分でやってみて、成果が出たあとに、他人から褒められて"より"嬉しくなっているだけ。
結局、自尊心を育てるのは、他人からの美辞麗句ではなく、自分の身体を通して得られた成果にです。

一見、自閉症支援に関係ないように思われるかもしれないが、私が支援に携わっている中で憂慮していることとつながっている。
褒めれば、自尊心が育っていくと思っている支援者が、箸の上げ下げでも褒めちぎっている姿に。
そして、本人たちも「褒められること」という他人の評価に大きな影響を受け、どんどん支援者の手のひらの中に納まってしまっている姿に。

自閉症の人たちは、言葉をストレートに受け取る傾向が強く見られる。
そして、その言葉を発している人の意図に目が向かなかったり、意図を読み違えてしまうこともある。
だから、敢えてこのような文章を書いている。

褒めてくれる人たちの中にいることは、気持ちを穏やかにし、心地良いのかもしれない。
でも、褒められているうちは、まだ幼い子どものように未熟だと思われているのだし、表面の言葉だけでは表されない別の意図がある場合も多い。

私たちが生きる社会は、成果が求められる。
一般の人たちは、成果を出していない人を褒めてはくれない。
でも、頑張っている人に対しては、褒めるのではなく、共感し、励ましてくれる。
だから、他人から褒められることを欲するよりも、成果が出ることを目指そう!
そして、自分自身で成果を感じられたとき、きっと自分の中にある自尊心が育つ音が聞こえるから。

北海道の短い夏も終わりに近づいてきた

0 件のコメント:

コメントを投稿