運動→勉強→運動

小学2年生の親御さんの依頼で、学習指導を始めました。
その子の診断名は、自閉症。
通常級に在籍しているものの、徐々に勉強の遅れが見られるようになり、個別指導で補助してほしいという依頼でした。

勉強している様子を見ると、指は常に動き、身体もフラフラ。
親御さんは勉強させたいし、本人も勉強したいと思ってはいるものの、身体の方が「動きたい」と言っている。
ですから、身体を動かす活動を勉強の合間に入れるようにしました。
プリント1枚やったら運動。
運動が終わったら、再びプリント。
これの繰り返し。
「今までプリント1枚を終わらせられたことがない」と驚く親御さんを尻目に、算数と国語のプリントを次々に積み上げていきました。

最初、親御さんに「運動を取り入れます」と言ったら、「えっ(勉強には関係ないのに、ますます集中できないんじゃない)」という予想通りのリアクションでしたが、彼女は予想に反する頑張りと集中を見せてくれました。
彼女の身体は動きたいという欲求を持っていました。
その欲求を運動することで満たすと、勉強への体制が整います。
身体の声を聞くことは大事ですね。
内なる声に耳を傾けず、「勉強やれ」と言っても、勉強はできません。

大事なことは学力をつけることです。
だから、学習スタイルはそれぞれ違っても問題はありません。
効率よく学力をつける方法が、彼女の場合は運動を合間に入れることだっただけのこと。
まだまだ小学2年生ですが、将来のリスクを減らすために小学校4年生レベルの読み書きの学力をつけるべく、一緒に頑張っていきます!

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