2015年8月18日火曜日

普通学級→特別支援学級は一方通行という現実も

普通学級に在籍できるなら、特別支援学級に転籍するよりも、在籍し続けた方が良いと思っている。
特別支援学級の良い面もあるけれど、どうしても教科学習の時間が減ってしまうマイナス面が大きいと個人的には思う。
「勉強ができなくても、手に職がつけれれば生きていける」という人もいるけれど、自立して生活している人たちは、生きていく上で必要な基礎学力は習得している。
以前にも書いたように、小学校4年生レベルの学力の習得が大きな境目となる。
とにかく基礎学力の習得は大切だし、そのためには学習の機会が多いほど良い。

私が学生の頃とは異なり、だいぶ特別支援学級でも教科学習をやってくれるところが増えた。
また一人ひとりに合わせて教え方や内容を変えて、丁寧な指導をしてくれる先生も多くなった。
でも、その一方で相変わらず、昔の養護学校みたいなところもあるし、教科学習を重要視していないところもある。

特別支援学級は、本来、普通学級で汲み取れない個別のニーズを拾い上げ、その子に合わせた教育がなされる場所である。
つまり普通学級に在籍するよりも、特別支援学級に在籍して学ぶ方が、より多くの学力と成長が期待できるという意味である。
だったら、特別支援学級で学び、学力の向上、心身の成長があった子どもが、普通学級に転籍する場合もあるはずである。
しかし、実際はどうだろうか?
普通学級から特別支援学級に転籍することはあっても、その逆はほとんどない。

一度、特別支援学級にいってしまえば、そのまま小学校、中学校と特別支援学級で過ごし、高校は高等養護学校、または定時制の高校、通信制の高校に進んでいく場合が多い。
別に高等養護学校、定時制、通信制の学校を低く見るわけではないが、4年生の大学や短大など、その他の道への選択肢が狭まってしまうのが勿体ないと思う。

ある程度、自分で物事がわかり、判断できるような年齢の子が、自分の進路を選ぶなら良いが、小学生くらいの子どものときに、親御さんや学校の勧めなど、本人以外の大人の選んだ結果が将来を決めてしまうというのはどうだろうか。
もし将来、その子が「大学で学びたい」「専門学校に行きたい」などと思ったときに、最低限の学力を身に付けていなければ、進学することはできないし、例え進学できたとしても、そこで学び続けることが難しくなる。
実際、何とか希望通り進学できたものの、すぐに学校を辞めてしまったという話は、よく聞く話である。

未だに「特別支援学校では(教科の)勉強はしません」という先生がいたり、特別支援学級なのに「時間つぶし?」と感じてしまう内容で学校にいる大半の時間を過ごしたりするところもある。
年齢の高い親御さんと話をすると、「今思えば、あのまま頑張って普通学級にいれば、もっと違う選択肢があったかもしれない」という言葉も聞かれることがある。
若い親御さんは気が付かないかもしれないが、小学生のうちの選択が将来に大きな影響を及ぼすこともある。

一見、「授業についていくのが難しい」「普通の子と同じような学力を身に付けることは無理かもしれない」と思える子どもも、その子の資質ではなく、その子に合った勉強の仕方がなされていないために学力がついていかないこともある。
家庭教師や家庭学習など、学校以外の勉強で補えるなら補い、学校の授業についていってほしい。
もし、補助学習でピタッとはまれば、授業についていけるかもしれないし、何より子ども自身の自信となる。

普通学級・学校と、特別支援学級・学校の間を行ったり来たりできるなら、私はそのときのベストな選択をすれば良いと思う。
しかし、現実はそうではないことの方が多い。
だから、特別支援学級に転籍することは大きな決断となる。
こういった話を今日、相談があった親御さんにさせてもらった。

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