2013年12月10日火曜日

障害を持った子どもと性教育

「高等養護の女子学生が男といなくなった」
このような話は、珍しくない話です。

人から愛されたい、触れあいたい、認められたい、安心を得たい・・・。
このような感情は、人が持つ自然な感情です。
しかし、知的障害や発達障害の人は状況を踏まえ判断することや、行動の結果や言葉の裏を想像すること、社会的な対人面に苦手さを持っていることから、誤った選択をしてしまうことがあります。

今晩、NHKハートネットで放送されたような性産業に足を踏み入れてしまう場合もあります。
知的障害があったり、学校を中退していたりして就職ができない。
家を飛び出してしまってお金がない。
このようなやむを得ない状況や環境が性産業に引っ張っていくこともあります。
また、その障害ゆえの対人面の苦手さから、相手の言葉を字義どおりに受け取り、その裏の意味を読み取れず、性産業の人間に騙され引っ張られてしまうこともあります。

いつも傷つくのは弱い立場の人たちです。
この状況は変えていかなければなりません。
出演者の方が指摘されていたように、
社会の差別や偏見を無くすこと。
自由度が低く、制限の多い福祉をもっと魅力的なものにすること。
障害者の就職について、支援はもちろん、給料の面でも改善することなどが大切だと思います。
そして、私はこの他に特別支援教育の中で、性についてきちんと取り上げ、具体的に指導することが大切だと考えています。

性教育については、未だに「寝ている子は起こすな」が主流の考えです。
しかし、寝ている子も成長とともにいずれは起きます。
その起きた時に、何も知らない、教わっていない状態だと、本能のままに行動してしまったり、誤った選択をしてしまう危険性があります。
定型発達の子どもたちと違い、自ら学ぶことは苦手ですし、言葉や文字で教わった知識を実際の場面に応用することも苦手です。
また、誤った性に関する情報も、そのまま鵜呑みにしてしまう可能性もあります。
これだけ性の情報が溢れていて、すぐに手が届く現代では、正しい情報と知識を彼らの学び方に合わせ具体的に教えていく必要があると思います。
性に関するトラブルも突き詰めていけば、対人面の苦手さからくるものです。
性に関する知識や技能はもちろんのこと、対人面についても、思春期を迎える前に、彼らが誤った知識を身につけてしまう前に、具体的に学んでいく必要があると考えています。

特別支援に関わる教員も、支援者も、保護者の方たちも、日々の生活の中で、子どもたちの性に関する学びの重要さに気が付いています。
本気で性教育について取り組まなければ、傷つく子どもたちが増えるばかりです。
もう見て見ないふりをするのはやめなければなりません。
「障害を持った子どもと性」について、大人たちが真剣に考え、一刻も早く取り組んでいかなければならないのです!

*性教育についての考え方を書いた他の文章もよろしければご覧ください♪
『①性情報をコントロールできない社会』
『②性の話題は明るくね☆』
『③性教育は父親を逃げさせたらダメ(笑)』
『④誤った性情報を目にする前に』
『⑤寝ている子は正しく丁寧に起こす』
『⑥知的障害がある子にも同様に教えるの?』
『⑦私が性教育の重要さを訴える理由』

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