先輩たちが歩んでこられた途中から、堂々と子育てを始めれば良い!

一般の教科書』と『特別支援学校・知的障害者用教科書』というブログに対する反響が続いていまして、わざわざメールで感謝の言葉をくださる方もいらっしゃいます。
それだけ存在を知らなかった人が多かったということだと思います。
メッセージをくださる方達の様子をお聞きすると、どうも都会だから知っている、地方だから、小さい学校だから知らない、ということはなく、学校、それこそ、担任の先生たちの考え方が大きいような印象を受けました。


どんな背景があるにせよ、「その教室内で教科書がどのような扱われ方をしているか?」は、その学校、教室、先生の教科学習に対する考え方が表れていると思います。
どう考えても、プリントのみで、教科書の内容を網羅することも、教科書で得られる知識、学力を身に付けることも難しいでしょう。
いつも批判され、この地域では存在しない事業となっているので、たまに感謝の言葉を頂くと嬉しく思いますが、せっかく情報が得られたのですから、その情報を活かし、お子さんのために時間を使ってもらいたいな、と思っています。


「情報を得ながら、子育てをしていく」というのは、すでに一般的になっていますし、必要なことだと思います。
子どもの数は減る一方ですし、核家族化なんて、わざわざ言われもしなくなりました。
おばあちゃんと地域にいた先輩ママ達が、スマホに替わったのです。
「今の親はスマホばかり」と言う人たちもいますが、スマホに頼らざるを得ない現実もあるのだと思います。
遠くの親戚より、近所の知らない他人より、スマホが助けてくれる時代。


スマホが助けてくれる時代を生きているのですから、上手に利用すれば良いと思います。
特に、発達障害の子ども達の育み方は、大いに利用すべきだと思います。
治った子の親御さん達、治ってきている親御さん達の子育てにはアイディアが詰まっています。
もちろん、そのまま真似をしても、うまくいくことはないでしょうが、我が子の子育てを考えるきっかけになります。
そして、我が子に対する育みに、より多くの時間を注ぐことができるようになります。


情報を得ることは、時間を生みます。
例えば、今回の教科書の話。
これを知るだけで、知らなかったときよりも時間を有効に使うことができるのです。
「うちの子、学力が身についていかないな」
「支援級に行かせたのは、本人のペースで、しっかり学んでほしかったはずだよな」
「このまま、プリント学習のみだったら、普通級の子ども達との差が広がるばかりだよな」
そんなモヤモヤした時間を一気に吹っ飛ばすことができる。
親がモヤモヤして動けない時間は、子どもにとっても動いていけない時間になります。
だけれども、「一般の教科書以外にも、教科書がある」という情報を知っているだけで、先生に尋ねることができる、要望することができる、家庭で学ぶようにシフトチェンジすることができる…。
「疑問を感じる→教科書の存在を調べる」という時間を、子どもへの後押しの時間に変えることができるのです。


治している親御さん達というのは、ご自身の手と足でいろんな情報を掴み、そしてそれを基にたくさんの試行錯誤をされてきた方達だといえます。
「こんな取り組み、教え方、育み方をしたら、治った、治らなかった」という経験をたくさんされている。
そんな先輩たちが一生懸命歩んできた道、切り開いてきた道を、今の親御さん達は途中から始めることができる。
ですから、ありがたく、そこから始めればいい、と私は思います。
治している親御さん達というのは、他の子ども達が治ることも、心から喜ぶ方たち。
そして何よりも、社会が彼らが治り、活躍することを願っている。


私は、苦労も、失敗も、悩むことも、より良く生きることに繋がる意義のあることだと考えています。
でも、必要な苦労と、そうではない苦労があると思います。
親御さんが「おかしいな、特別支援って」と思うところ、理由に辿りつくまでの時間は、悩む必要のない時間。
「一生涯の支援」は、ギョーカイのセールストーク。
「社会の理解ガー」は、治せない腕を隠すためのカモフラージュ。
「自立を目指す」と言いながら、ずっと支援者がくっついてくるのは、支援者自身の愛着障害。
違和感を感じ、モヤモヤし、やっとギョーカイの仕組み、残念な特別支援へと気が付いた頃には、子どもが大きくなっている。
これはとってもモッタイナイこと。
支援者は愛着障害を持っている人が多く、支援は利用してくれることで儲かる仕組み。
これを知っていれば、不必要な苦労をしなくて済みます。


支援者との関係、特別支援との関係に悩む時間があるのなら、子どもの生きづらさが解決し、より良く育ち、治っていくための時間に使った方が良いです。
そのために、情報を得ること。
支援者が垂れ流す情報、選別されて渡してくる情報を受動的にただ受け取るのではなく。
主体的に、治っている親御さんから、治った親御さんから、子どもを幸せにする情報を掴んでいくことが、これからの子育ての姿、発達援助の姿。


同業者から、私の事業を紹介されることは、まずありません。
でも、相談、依頼してくださる方が、この地域にも、全国にもいらっしゃる。
そんな皆さんに共通するのは、「きっと子どもをより良く育てる方法がある。私がまだ見つけられていないだけで」という想いを持ち続けていること。
ある親御さんは、一年以上、いろんなところを尋ね歩いた、ネットで検索し続けた、という方がいました。
そんな姿勢を知り、私はこのご家族は治していける方達だ、と思うのです。


このブログを読んで、連絡をくださる方も少なくありません。
私は、素晴らしい実践家や親御さん、素晴らしい本も、どんどん紹介します。
私を呼ぶ前に、家庭でできることもお教えしますので、ご安心下さい(笑)
ギョーカイのように、先に選別し、自分に都合の良いような情報しか伝えない、なんてことはしませんので(ブ)

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