2013年11月6日水曜日

自閉症の人は衝動的!?

「自閉症の人は衝動的な行動をする」と言われることがある。
確かに自閉症の人の中には衝動的な行動をしてしまう人も多くいる。
しかし、だからといって自閉症=衝動的ということにはならない。
では、衝動的な行動の背景にはどんなことがあるのだろうか?

他人の目を通すと、「それくらいで」と思うようなことがきっかけとなり、衝動的な行動をとってしまう場合がある。
服のボタンがうまくつけられなかっただけなのに、大きな声で泣いたり、怒ったりすることがある。
服のボタンがうまくつけられないことは定型発達の人でもあるが、それぐらいで泣いたりはしない。
それは私たちが不快な感情にレベルがあることを知っているからだ。

私たちは服のボタンがうまくつけられないことを不快に思うが、その不快のレベルはちょっとしたものであると認識する。
しかし、自閉症の人は見えない"感情"というものを正確に捉えることができない。
だから、不快なことはすべて同じレベルの"不快"で捉えてしまう。
つまり、不快なのか、不快でないのかという2つのパターンで捉えてしまいがちである。
常に感情は0か、100か、である。
それは不快な感情だけではなく、快の感情などの他の感情についても同じことが言える。
思いっきり喜んだり、思いっきり悲しんだりする自閉症の人の姿を見ることは多い。

同じ不快という感情でもそのレベルを知らなければ、不快な出来事があると、すぐに行動に出てしまう。
それが「自閉症の人が衝動的な行動をする」という印象を与えてしまっている。
自閉症の人だから衝動的な行動をするのではなく、見えない感情というものを認識することが苦手なため、衝動的な行動をとることがある、というのが正しい表現だと思う。
ただし、自閉症の人は周囲の環境の影響を受けやすいため、常にストレスフルな状態と言えるので、ちょっとしたことがきっかけとなり感情を爆発させることがあることも頭に入れておく必要はある。

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