2013年9月28日土曜日

100号記念②「成人期は独りぼっち」

<成人期の苦労>
成人期のお子さんを持つ保護者の方たちに共通しているのは、みなさん"孤独感"をお持ちだということです。
「学校を卒業したら、相談する人がいない」
「相談する人がいても、実際に支援してくれる人はいなくて、困ったことがあっても、すべて家族が対応しなければならない」
「学校を卒業したら、保護者同士の付き合いも減った」
「私の身体に何かあったら・・・」
など、保護者の方たちの話から私は"孤独感"を感じます。
中には、「早く学校を卒業したいと思っていましたが、実際に学校を卒業してしまうと、まだ学校に通っていたときの方が幸せだった」とおっしゃっていた方もいました。

成人になったからと言って、支援が必要なくなるわけではありません。
自閉症支援は、一生涯必要な物であり、続いていくものです。
学校の方でも、「卒業後でも相談してください。サポートします」という姿勢を見せてくれるところが増えましたが、保護者の方からすると、「実際は頼みづらい」と言います。
卒業後、福祉施設を利用できている方でも、「利用させてもらっているだけでありがたいのに、施設以外のことは相談しづらい・・・」と言います。

また「支援者同士の意思の疎通がうまくいかない」という話もよく聞きます。
学校と福祉施設。
福祉施設と保護者。
成人期では、支援の中心が「教育」から「福祉」へと変わりますが、その「福祉」の方の現状は、学校のように物質的にも、心理的にも、余裕がない状態ですので、なかなかコミュニケーションがうまくとれません。
「支援者同士の意思の疎通がうまくいかない」という点は、教育と福祉のさまざまなギャップに原因があるのだと思います。

最近、30歳を過ぎた息子の不祥事を有名人の父親が謝罪している様子が報道されていました。
海外ではあり得ない光景だということです。
成人期のお子さんを持つ保護者の方たちの"孤独感"は、「子どものことは親が責任を持つ」といった日本独特の文化に起因しているのでは、と感じます。
成人期の支援については、本人たちへのサポートはもちろんのこと、保護者の方たちに対してのサポートについても早急に構築していく必要があると感じています。

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