2013年6月20日木曜日

知的障害の程度が子どもの未来を決めるわけではない

私は知的障害の程度で自閉症の子どもたちの未来が決まるとは考えていません。
成人したとき、より自立的で、充実した生活を送れるようになるには、子どものときに受けた教育が大きく影響すると考えています。

知的障害を持っていなかったり、持っていても軽度である自閉症の人たちは、身の回りのことを自分独りでできることが多く、将来、一般就労することや家庭を出て生活することもあります。
しかし、 知的障害を持っていないから就労や自立した生活ができるようになったのではありません。
そこまでできるようになるには、本人の頑張りはもちろん、陰には生活や就労に必要なスキルを教えた家族や教師の姿があります。
自閉症の人は興味、関心の幅が狭く、注目や学習の仕方が私たちとは異なります。
ですから様々なことを教えるには、支援者が興味を引くような工夫や個人の学習スタイルに合わせて教える必要があるのです。
自閉症という障害は個人の思考や学習スタイル、生活パターンにまで大きな影響を及ぼします。
知的障害がないから将来自立できるなどという簡単な障害ではありません。

今の日本では、知的障害を持っている自閉症の人たちは将来、福祉の枠の中で生活していくことがほとんどだと言えます。
しかし、知的障害を持っている自閉症の人の中にも、身の回りのことが独りでできたり、買い物や通勤ができたり、余暇を楽しんで生活している人が多くいます。
私はそんな姿を見ていて、私たちと比べて限られた世界かもしれませんが、持てる力を発揮し、主体的で充実した生活が送られているのではないかと感じます。
やはり彼らの陰にも、家族や教師の教育の力があると思います。
自閉症という障害だけでも困難なことが多いのに、知的障害という部分まで配慮しながら教育を行う必要がある人たちです。
その人たちに生活に必要なスキルを教え、身につけさせるまでには支援者の尽力があってのことだと言えます。

知的障害があるなしに関わらず、自閉症の人たちは一気に様々なスキルを身につける訳ではありません。
「子どもの将来の幸せな生活のためにどんな教育が必要なのだろうか」という視点を常に持ちながら、幼少期から教育していくことが子どもたちの未来を作っていくのだと考えています。

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