2018年2月10日土曜日

医師だって治すつもりで処方してないですよ、精神科薬

ある時期から、入所してくる子ども達がみんな精神科で処方された薬を飲んでいるようになりました。
それまでのお兄ちゃん、お姉ちゃん達は、3歳、4歳などといった幼少期から服薬している子はほとんどいませんでしたし、精神科薬を飲み始めるのは、行動障害がひどくなったときから、といったものでした。
しかし、いつからでしょうか…あっ、早期診断、早期療育が言われ始めてからですね。
自閉症、発達障害と診断を受ける→精神科薬処方→服薬といった流れがポピュラーになったのは。


発達障害の人達にとって精神科薬は対処療法の一つです。
精神科薬に発達のヌケを育て直す作用はありませんし、そもそも処方している医師たちは、「発達障害は治らない」と言っています。
ですから、医師も治すつもりはないし、根本治癒を目指したものではありません。


あまりにも幼い子ども達が3歳とか、4歳とか、一般的に言ったら幼稚園の年少組、年中組のときから精神科薬を飲んでいる。
これは衝撃でしたし、みんなボーとしていたし、学校から帰ってきたら眠くて起きていられなかったですね。
学校の先生からも、授業中、上記のような状態があり、「学習が難しい」と言われたこともありました。
ですから、服薬しなくて済むように、と言いますか、もともと施設に入所したのですし、家で生活しているときのような対処は必要ないのですから、服薬中止の方向で支援を進めていきました。
まあ、その結果は予想通りと言うか、支援が整えば、落ち着くし、そうでなければ、いくら薬を飲もうが関係ない。
薬を飲むのと、飲まないのの違いは、副作用があるか、ないかでしたね。


ごく一般的な感覚として、幼稚園で遊んでいる子ども達が精神科の薬を毎日飲んでいるって、どう思いますか?
医療関係者じゃなくても、ヤバいっしょって思いませんか。
心身共に成長著しい時期で、神経発達の障害と言われている子が、今まさに人生で一番神経発達が盛んな時期を過ごしている。
そこに化学物質を入れる。


「これで感情の起伏が落ち着く」「これでADHDの症状が収まる」
そんなことを言われて処方される子もいるようですが、感情の起伏のない幼稚園児、走り回らない幼稚園児って、そっちの方が心配ですね。
たとえ、衝動的に手が出てしまう、走り回って目が離せないくらいの状態だったとしても、服薬で抑え付けても根本となる神経発達を促さないと、課題は先送りにしただけで、ずっと治っていきません。


そうすると、よくあるパターンで、対処的に始めた服薬が、小学生になっても、中学生になっても、大人になっても止められない。
だって、課題は残ったままだから。
そして、長い年月、服薬を続ければ、神経発達に影響がないわけはなく、服薬ベースの身体になり、脳みそになる。
だから、服薬を止めた途端、飲まないことの方への身体的、精神的ストレスが強くなり、大きく乱れる。
で、「やっぱり服薬は必要ですね」となり、薬を飲み続け、また飲み続ければ飲み続けるほど、利きも悪くなるから量は増えていくばかり。


よく考えてみればわかりのですが、問題行動があって服薬している人って、ずっと問題行動していませんか。
服薬のみで問題行動が治ったなんて、今まで私は見聞きしたことはありませんね。
ただ服薬の結果、問題行動ができないくらいまでの状態になった、という人達は見てきましたが。


まあ、ここまで医療関係者でもない私が、経験から好き勝手書いてきましたが、精神科薬は対処療法だとわかったうえで、納得して使っているのなら、それで良いと思います。
服薬することで、頭のざわつきがなくなった、整理して考えることができるようになった、という方達もいます。
それで勉強や仕事の効率が上がり、より良い生活が送られるのなら、現代医療の力を借りればよいのです。


ただ子どもの場合、神経発達が盛んである、心身共に発達、成長過程である、ということは考えなければなりませんし、どういったことに対処するために飲むのか、根本の発達のヌケ、遅れにはどうやってアプローチしていくのか、どうなったら服薬を止めるのか、その辺も当然、大人には考える責任があると思います。
初めは対処のつもりだったけれど、服薬ベースの身体ができあがってしまった、もう一生飲み続けなければならない、なんていうのは望ましいことではありません。
発達障害は精神障害ではないのですから。


「エビデンスが無い」ついでに、最後に見てきた事実をいくつか。
診療報酬は、診察<<<<<<<薬の処方。
どちらかというと、知的障害が重い子、意思表示が乏しい子が服薬している場合が多い。
問題行動がきっかけで服薬を始めた人は、ずっと飲み続けているし、ずっと問題行動が続いている。
一度飲み始めたら、抜くまでがとても大変、時間がかかる。
幼い子の場合も、服薬を完全に止めてから、その子が本来持つ子どもらしさが出てくるまで、数か月単位の時間がかかる。
1年以上飲んでいた子は、やっぱり年単位でかかるし、思春期以降、長年飲み続けてきた人は…以下自粛。


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