2019年11月21日木曜日

発達に基づいたアセスメント、具体的な育み方の助言、そして結果、以上!

「親御さんの情報収集能力はすごいな」と感心することばかりです。
とても勉強熱心ですし、そこら辺の支援者よりも専門的な知識、情報を持っていると感じます。
専門家と呼ばれる人の中にも、自分の専門以外には疎かったり、価値がないものと最初から見向きもしなかったりする人がいますので、ヘタに頼るよりも、親御さん自ら突き進んだ方が良い場合もあります。


専門家、支援者は『対多数』ですが、親御さんは『我が子一人』のエキスパートになれば良いのです。
論文を書くわけでもありませんし、その専門領域内での権威の顔を伺う必要もありません。
ただシンプルに、我が子にプラスになること、より良く育つことができればいいだけ。
支援者、専門家のほとんどは、利用回数が増えると儲かる仕組みになっています。
でも、親御さんの希望は、我が子の自立。
つまり、支援、子育ての手が徐々に離れていくことが目指すべき方向。
なので、同じ知識、情報を持っていたとしても使い方が異なりますし、そもそも自立や治るという情報収集、研究をハナからしていないのです。


発達障害に関しては、親御さんと専門家&支援者との関係性が整理されていくと思います。
発達を促す場、育む場は家庭であり、それを後押しするのが専門家。
具体的には、現在の発達状況を確認し、具体的な育て方の助言を行う。
つまり、『アセスメント』と『具体的な育て方の助言』です。


今までのように、寄りそうとか、傾聴するとか、自己肯定感とか、褒めるとか、そんな抽象的で何とでも言えるようなものは、支援ではなくなりますし、公金で賄われるべき価値もなくなるでしょう。
人がどんどんいなくなっている社会ですので、共感は犬やイルカ、馬。
傾聴は近所の人か、ボランティア。
自己肯定感、褒めて欲しければ、ホステス、ホストさん。
あと、現行の〇✖クイズのような診断ならAIがやってくれると思います。


こういう私も支援者の一人であり、民間で公金なしにやっている身です。
ですから、『発達に基づいたアセスメント』と『具体的な育み方の助言』を磨き続けないと、真っ先にいなくなると思います。
あとは、それにプラスして、今の親御さん達が持つニーズに応えることです。


私のところにいらっしゃる親御さん達の中には、すでに色々な専門家のところに行ったり、自分で情報を集め実践されたりしている方達が少なくありません。
それなのに、私のところに相談があるということは、そこに自分たちで育み、治していく世代のニーズがあるわけです。


よく私が感じるのは、例えば、「習った通りにやっているのに…」「本に書かれているようにやっているのに…」、なかなか成果が感じられないというものです。
実際に、家庭で育んでいる様子を拝見しても、本人に合わない方法をやっているわけではない、特別、目的と違った動きをしているわけではない。
でも、成長がゆっくり、変化がない。


この要因は様々ありますが、多いのが他の発達がヌケているため、課題の根っこが解決していないため、思うように育っていかないというもの。
特に、背骨に固さや芯の通っていない雰囲気があると、刺激が全身を駆け巡らず、それでやっても成果が得られないということがあります。
背骨が自由自在に動かせるようになると、背骨が背骨としての役割を果たせるようになると、刺激と成長のバランスが釣り合う感じがします。
これはヒトが魚類→両生類→爬虫類→哺乳類という具合に進化してきたことと、脊椎動物であることが関係していると思います。


また、もう一つ、多くの子ども達に共通しているのが、その刺激、感覚を味わい切れていない、ということです。
身体を整えるアプローチ、感覚や発達のヌケを育てるエクササイズを、毎日、コツコツ行っている。
でも、それをやっている環境が騒がしい。
テレビが付いていたり、光の刺激が強かったり、メニューのように次々にあれもこれもやったり、「どう気持ちいい??」「こんな感じでいい??」と親御さんが常に話しかけていたり…。
これでは、自分の身体を通して伝わってくる刺激に集中できませんし、味わうことができません。


厳しいようですが、型は合っているけれども、「子どもの心はここにあらず」状態の家庭もあります。
心身の状態を整えたいのに、育ちきっていない感覚を育てたいのに、その環境が騒然とし、刺激に溢れていたら、子どもはどうなるでしょうか。
子どもが周囲の刺激に注意が奪われるのは自然なこと。
ですから、集中してもらいたい刺激に意識が向くように環境を調整すること。
そして、子どもの視点に立ち、本人がその刺激を充分に味わってもらえるよう配慮すること。
こういったことが大事になります。


このように、実践の場、生きている現場では、情報として表に出ていないコツ、ポイントというものがあります。
もし、私に誇れるものがあるとすれば、唯一、親御さんに勝てるところがあるとすれば、関わってきた人達、家族の人数であり、そこから見いだせる気付きだといえます。
「味わう」「雰囲気」「自然/不自然」「心地よい」「リズムが良い/悪い」「発達の流れ」「受精から現在までの物語」など、こういった部分は、言葉にしづらい感覚的なものであり、その人個人の経験の積み重なりから見えてくることですので、どうしても知識や情報から汲みとりにくい部分でもあります。
言葉は同じでも、どうしてその言葉が出たのか、どういった意味で、どういった体験、実践から使用しているか、は発信者に委ねられている部分ですので。


知識や情報の面で言えば、専門家と親御さんの差はほとんどないと思います。
もし専門家を頼る場面があるとすれば、それは、その人しか知り得ない情報、知見、技術を持っている人に限りです。
そして、その価値は、そこを利用している人にポジティブな効果があったかどうか。
つまり、結果がすべてです。


今まで、障害を持った人に関わっているだけで、支援者になれ、仕事をしているという時代でした。
しかし、今の親御さん達のニーズはそこにありませんし、利用できる支援サービスにも限りが見えてきました。
「治らない障害だから、成果が問われなくても良いよね」と、支援者がのほほんとしていた時代はもう終わりです。
発達に基づいたアセスメント、具体的な育み方の助言、そして何よりも結果。
この3つの視点で、きちんと専門家、支援者を見て、選択していってください。
良いものを残し、悪いものを切り捨てるのは、今の親御さん達の役割ですし、次の世代に負の遺産を受け渡さないための役目です。

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