2018年6月22日金曜日

自分の分を頑張る!

「みんな、自分の分しか頑張れない」
本当にそうだと思いますね。
いくら我が子が愛おしくても、代わりに頑張ってあげることはできません。
だって、子どもの人生は子どものものだから。
親にできることは、親としてできることを頑張るのみ。
そこから先は、子どもの頑張り次第。
自分の分をしっかり頑張れる人に育てるのが、親の頑張りなのかもしれませんね。


「自分が自分の分を頑張れていない」、ただそれだけなのに、頑張っている他人を見ては、足を引っ張ろうとする。
どうも頑張る方向性を間違えている人がいますね。
一人ひとり別人格で、みんな違う存在なのですから、自分で自分の人生を頑張るだけだと思います。
だから、他人が自分の人生を頑張っているのを見て、不安や焦りなど感情が揺れ動くとしたら、まずそこを治す必要がある。
自分の人生を頑張るには、自分という主体がはっきりしていないとできませんから。
他人が頑張る姿は、自分とは何かを明確にしてくれます。


ここ数年、自閉症の有病率は68人に1人と言われていたのですが、今年の4月26日、アメリカで発表された報告書によると、有病率は59人に1人になっていました。
私が学生時代は、だいたい1%くらいと言われていたのですが、最新の発表では1.7%くらいになったわけです。
ASD以外の発達障害の人たちもいるわけですから、日本の中にも、いや、それぞれの地域の中にも、多くの人達がいることが推測されます。


よく用いられる『発達障害の子どもが6.5%いる』というデータは、2012年のものであり、医療機関による診断を受けた数ではなく、教職員の見立てによる調査数ですから、どこまで正確に実態を表している数字かはわかりませんが、大きく外れた数字だとは思いません。
日本の人口が、約1億2652万人(H30.6)なので、単純計算で822万人くらい、発達障害を持つ人達がいることになります。
厚生労働省の調査(H27.12)では、医療機関に通院、または入院している発達障害の人達が19万5千人(推定値)です。
ということは、推測の域は出ませんが、800万人くらいの人が医療機関にかかっていないということになります。


現在の子ども達に発達障害を持つ子が増えてきているのは、診断そのものの影響も考えられるし、環境要因として何らかの影響があり、実数が増えているとも考えられます。
ただはっきり言えるのは、有病率と比べて、実際に診断や医療機関に通院している人が少ないということ。
つまり、何が言いたいかと申しますと、私達の地域、社会の中には、診断を受けずに生活している発達障害の人が大勢いるということです。


発達障害に関する啓発では、自分の障害に気づかず年齢を重ね、学校や仕事で躓き、心身の不調から心療内科医に行くと、「あなたは発達障害がありますね」というお決まりのパターンがあります。
これは、それこそ、まだ診断を受けていない人に「診断を受けましょう」キャンペーンであり、支援を受ける利用者を増やしたい、という意図があります。
だから、診断を受けないとマイナス、診断を受けるとプラス、という筋書きが最初から決まっているのです。
でも、実際は、もちろん、自分の生きづらさの原因がわからず、苦しまれている人もいるでしょうが、反対に、社会で適応できている人もいるでしょうし、自立し、家庭を持っている人もいるはずです。
また、生きづらさや発達の凸凹があったとしても、それを医療機関に頼らずとも、育て、治していった人がいるのだと考えられます。


啓発のイメージ戦略により、診断を受けることがプラスになる、生きづらさが改善する、また発達障害の人の多くは、医療機関に通院している、と思っている人も多いと思いますが、実際は診断を受けずに、通院もせず、社会の中で生きている人が大勢いるのです。
厚生労働省によると、精神疾患の患者数は、平成26年で約392万人なので、大袈裟に言って全員発達障害を持つ人だと仮定しても、400万人くらいは精神疾患になるくらいの生きづらさは抱えていない、抱えたとしても、自分自身で対処できている、または治しているとも考えられます。


まあ、簡単に言えば、発達障害=「生きづらさ」「生涯にわたる支援」「治らない障害」というのは、ギョーカイのイメージ戦略だといえます。
こんなことを言うと、「生きづらさを抱えているが、自分の障害に気づいていない人、医療機関と繋がれていない人が大勢いるんだ」という声が聞こえてきそうですが、それだったら、青いお祭りが全然社会のためになっていないと認めたようなものです。
青いお祭りや各地でのギョーカイによる啓発活動が的を得ていないか、医療機関を利用せずとも、自分たちで育て、治し、自立した人生を送られている人がたくさんいるかです。
私は、両方だと思いますが。


是非、これからの若い支援者、専門家の皆さんの中から、医療機関を利用することなく、自立した人生を送られている人達のことを調査、研究する人が出て欲しいと思っています。
有病率と診断数、患者数を比べれば、多くの人が医療機関にかかっていないことがわかります。
だからこそ、この多くの人達が、どうして医療機関にかからず、生活できているのか。
その要因を調べていけば、生きづらさを抱えている人を助ける道標になりますし、発達障害が一生涯の支援が必要な障害ではないこと、そして神経発達とともに治っていく障害だということが証明されると思っています。


人それぞれには役割があるのだと考えています。
私の役割は、臨床を通して、今、生きづらさを抱えている人、治っていきたい人、自立して生きたい人を後押ししていくことだと思います。
そしてお医者さん、研究者の中から、今までの常識を覆すような論文が、いいえ、今、「治った」と実感されている人達が決して偽物なんかじゃなく、自分自身で頑張った人だということが証明されるような発表を願っています。
そのためには、治る人を増やしていくこと。
まさに『私の頑張る分を頑張る』ですね!

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