2019年1月23日水曜日

発達とは、「気持ち良い」の探索

せっかくお問い合わせいただいたのに、せっかく出張のご依頼をしてくださったのに、断らざるを得ない状況が続いています、申し訳ございません。
本当に生意気だし、自分でも嫌になってしまいます。
私一人の個人経営ですし、共働きで子どももいますし、函館からどこかに行くにしても、一度羽田をバウンドさせないと行けませんし…。


このように物理的に難しいケースもありますし、何よりもお金の負担が大きくなってしまうことが気になってしまいます。
正規の旅客券に、宿泊場所もどこでも、となれば、良いのかもしれません。
でも、皆さんが働いて得た大事なお金ですし、「我が子のために」という想いの詰まったお金ですので、そういった計算はできません。
一番安いチケットで、一番安いホテル。
物事には妥当な値段というのがあります。
依頼してくださったご家族が納得してくれる金額があり、私自身、仕事をする上で気持ちよく仕事ができる金額があると思っています。


私が訪問し、直接的な関わりをすれば、その子の発達のヌケが忽ちに埋まってしまう、言葉が出なかった子がしゃべるようになる、長年抱えていた生きづらさから解放される。
そんなことができるのなら、金額で悩むことはなくなるでしょう。
でも、実際、私が行っているのは、直接的なかかわりというよりも、後方支援。
自分自身で課題の根っこを掴み、そこを自ら育んでいけるような後押し。
親御さんが手繰り寄せられなかった課題の根っこを一緒に見つけ、我が子に必要な育み方を提案、伝授することで、より良い子育てを作り上げていくための後押し。
本人、親御さんに主体があり、育てる力があるのですから、私は補助であり、考えるきっかけ、アイディアの一つでしかないのです。
ですから、その役割には、適正価格が存在します。


親御さんが変わり、それによって子どもが変わっていく。
子どもがより良く変わっていく、発達、成長する姿を見せてくれる。
それがまた親御さんのエネルギーとなり、より良い育みにつながっていく。
そういったポジティブな循環が家族の中に生まれると、私は自分の役割が果たせたと感じます。
こういったポジティブで、お互いを高め合えるような空気感が生まれると、自然と治る道を進むことになり、その先には自立が待っているからです。


訪問すると、なんらかの要因で、親御さんが一歩を踏み出せていないこともあります。
親御さんも、子どもが変わる様子が見られれば、頑張っていけるのに、もう一歩、もう一歩と進んでいけるのに、それができない。
発達の根っこを掴み損ねている場合もあるし、手前の部分、言葉以前の段階にあるヌケが埋まっていないために、後押しが実を結んでいない場合もあります。
そうなると、子どもは変わらないし、親御さんも試行錯誤の手が徐々に止まってしまいだす。


だからこそ、自分みたいな仕事があるのだと思います。
発達の根っこを掴み損ねているのなら、一緒に掴んで、お渡しすれば良い。
発達のヌケがあるために伸びていけないのなら、そこを埋め、育て直す方法をお伝えすれば良い。
そうやって親御さんが一歩を踏み出す、変わっていく後押しができれば、自然と子どもさんも変わっていきます。
親御さんが行った育みで、子どもさんがちょっと変わった、少し成長がみられた。
それが何よりも、親御さんのエネルギーとなる。
私みたいな他人が、いくら言葉で励ましても、気持ちよくさせようと接待しても意味はないのです。


親が変わるから、子も変わる。
子が変わるから、親も変わる。
こういったお互いを高め、成長し、喜びを感じ合える家族の歯車が回っていくことこそ、理想的な形だと思います。
最初からバチッと我が子の発達のヌケを掴める親御さんはそんなにいないはずです。
なので、その最初の一歩の背中を押す。
そして一歩踏み出し、歩き始めたら、そこからはその家族が主役の物語が始まるのです。
よって、私の訪問は、その日が最初で最後。


私自身も、最初で最後の訪問だと考えているからこそ、すべての依頼にお応えしたいと思っています。
ですから、これからは今までの反省をもとに、出張の依頼があった場合は、HPやTwitterなどでアナウンスするようにしますし、過去にお断りしたご家族には移動できる範囲の場合、ご連絡するようにします。
複数のご家族で割れば、みんなが気持ちよく、その日を迎えることができるからです。
こういった気持ちよい雰囲気、空気感を作るのも、大事な発達援助。
気持ちよく始められないと、子どもさんの“気持ち良い”が掴めなくなってしまいます。
発達とは、「気持ち良い」の探索なのですから。

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