2014年3月14日金曜日

この支援方法を想像して、モヤモヤした方のみお読みください

「言ってはいけない言葉を言わなかったので、ご褒美をあげる」
この支援方法を想像してみて、気持ちがモヤモヤした方のみ読み進めてください↓

自閉症支援は
「褒めて伸ばす」
「失敗経験をさせない」
「成功体験の積み重ねていくことが大切」
などの言葉が独り歩きしている気がしています。
もちろん、言っていることは正しいですし、私も自閉症支援の基本的な考えとして頭に入れ、実践しています。
しかし、どうも深い意味も分からないで、「とにかく褒めて、失敗経験をさせない」というような頭で支援を実践している人が少なくないように思えます。
冒頭に書いた例がその典型です。
私は褒めるポイントがずれているように感じます。

では、なぜ冒頭の支援方法がずれているのでしょうか?
それは、本来は言うべきではない言葉を言わないという"通常の状態"に対し、ご褒美を与えることがおかしいからです。
ご褒美は、望ましい行動をしたときや頑張ったときに与えられるもの。

また、知的に障害を持つ自閉症の子どもさんの場合、何に対してご褒美が与えられているのかがわからないと思います。
100歩譲って、四六時中、言ってはいけないNGワードを言い続けているならわかります。
そうでなければ、NGワードを言っていないときも一日の中でたくさんあるのですから、それに対しても常にご褒美を与え続ける必要が出てきます。
しかし、実際にすべてのときにご褒美を与え続けることができないのですから、結局何に対してのご褒美かが、本人には伝わりづらいと思います。

最悪なのが、「これが言ってはいけない言葉です」と言って、紙などにNGワードを書いて見せる支援です。
ただでも、本人はNGワードを言いたいという欲求を持っているのに、自閉症の人たちにインパクトを与える視覚的にNGワードを見せてしまう。
そうなれば、余計に気になるし、注目を向けさせてしまう結果になるでしょう。
これは例えるなら、目の前に好物のケーキがあるのに、「ケーキは食べてはだめだよ」と言われているようなものです。

みなさん、街を歩いていて、急に「あなたはNGワードを言わなかったので、ご褒美をあげます!」と言われたら、どう感じますか?
こんなトンチンカンなことは、現実にはあり得ない話です。
例え、子どもが学校などで言ってはいけない言葉を言っているのなら、"言ってはいけない言葉"に注目させるのではなく、"言っていい言葉"に注目させるような支援をするべきです。
自閉症の人たちを望ましい行動へと導くことが、支援の基本なのですから。

いかがでしたか。
モヤモヤは晴れましたでしょうか?

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