誠のボランティア

熊本、大分で被害に遭われたみなさまへ、心よりお見舞い申し上げます。
「熊本地震」と命名されましたが、大分でも甚大な被害が出ているそうです。
大分は、父の故郷でありますので、大変心配しております。
早く地震活動が落ち着き、平穏な日々が訪れることをただただ願うばかりです。

全国から続々と支援物資が届いているようですが、配るための人手が足りず、避難所に届いていない状況があるそうです。
こういった状況を見聞きしますと、「私もボランティアとして…」という気持ちになりますが、災害ボランティアとしての経験がない者がいくと、却って足手まといになります。
ですから、各地から集まってきている災害ボランティアの方たちにお任せし、私はお金の寄付という形で支援させていただきたいと思います。

ボランティアだからといって、誰でも、何でも、良いかといったらそうではないと思います。
「自分はボランティアだから~」と言って、責任を放棄し、ただただやりたいようにやる。
そんなボランティアの姿もたくさん見てきました。
またボランティア活動を通して、自分をPRする人もいました。
(「自分を紹介しろ」って騒ぎ立てたどうしようもないボランティアもいたそうですが…。このような人間が参加する活動、またそれを許すような活動は終わっていると思いますよ)

ボランティアって自発性だけではなく、利他の心も重要だと思いますね。
それにボランティアを受ける"相手"がいるのでしたら、相手の気持ちや心が少しでも豊かになる"ウデ"も必要だと思います。
今回、現地に駆け付けた災害ボランティアの方たちのように。
先日、そういったちゃんとした"ウデ"を持った方と一緒にボランティアをやらせていただきました。

はっきり言って、この方にボランティアをお願いするのが申し訳ないくらいの主催者側の人間のやる気の無さ、専門性の無さです。
でも、その状況を知った上で、ボランティアを快諾して頂きました。
それは、活動を楽しみにしている子ども達がいるからです。
子ども達は目を輝かせて活動に取り組みました。
いつもでしたら、すぐに集中力がなくなり、おしゃべりやフラフラが始まるのですが、一切そのような様子もみられず、参加した全員が作品を作り上げることができました。
これは活動中だけではなく、準備の段階から熱心に取り組んでいただいたことと、何と言っても、この方の経験の豊かさと専門性の高さだといえます。

功名心丸出しの自分のためのボランティア活動と、参加してくれる子ども達のためのボランティア活動。
規模は違いますが、先日のボランティア活動の方に参加して良かったと思いました。
だって、ボランティアされる方も、ボランティアする方も、みんなが豊かになることができたのですから。

被災された現地で、このような誠のボランティア活動をされている皆さまに対し、感謝の気持ちでいっぱいです。
ボランティアの皆さまも、お体ご自愛下さい。
全国から集まった支援物資が、必要としている一人でも多くの皆さんの手元へと届くよう願っております。

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