2015年6月8日月曜日

休憩に入る前のちょっとした気遣い

障害を持った子ども達の職場実習を熱心に受け入れてきた企業の方のお話。
「休憩時間になると、いくらお客さんがたくさんいても、スタッフが忙しそうに仕事をしていても、さっと休憩に入る人ばかりなんですよ」と。
その企業の方は、特別注意するわけではないのですが、やっぱり気になるし、他のスタッフからも良くは思われないですよね、という話をしてくれました。

もちろん、休憩時間はきちんと労働者に認められた権利です。
でも、"気遣い"って仕事を続けていくには大切なことだと思います。
周りが忙しそうにしていたら、休憩時間を遅らせても、職場全体の仕事が落ちつくまで、仕事を続けたり、休憩に入るとしても「何かお手伝いできることはありませんか?」など、ちょっとした気遣いの言葉が言えたり。
こんな気遣いができると、職場の同僚とも円滑な人間関係が築け、結果として仕事を長く続けられることにつながるのでは、と思います。

「自閉症の人は状況を的確に読み取ることが苦手だから、そこまでしなくても良いではないか」
「時間を守ることの方が大事。そして、一人で休憩に入れる方が自立度が高い」
なんて言われそうですね。
でも、状況を的確に読み取るための注目するポイントと、気遣いというルールを学習したら、こういった職場で求められる行動が身につくと思います。
何故なら、実践してうまくいっている人がいるから。

冒頭の企業の方との会話には、前段階があります。
それは私が指導している学生さんについて、「休憩時間になっても、きちんと状況を見て、お客さんがたくさんいるときや、スタッフが忙しそうにしているときには、仕事を手伝う姿勢が見られるんですよ。本当に素晴らしいことです」と褒めていたのです。
「長年、実習生を受け入れていたが、こんな学生さんは珍しいし、〇〇さんの長所ですね」とも言っていました。

職業実習が始まる前、きちんとその学生と二人で「休憩の入り方」を勉強しました。
休憩時間になったら、まずは全体の仕事の状況を確認すること。
その確認するポイントも、お客さんの人数、スタッフの仕事具合を具体例を挙げて学習しました。
その結果が出たのでしょう。
本人も、職場で褒められ喜んでいました。

仕事の能力も大事ですが、ちょっとした気遣いができるだけで職場の同僚や上司からの見方が変わることを改めて確認できた出来事でした。

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