2015年5月29日金曜日

自分のニーズは、自分で訴え、自分で掴みとる

自分のニーズを表現できることは、とても大事なスキルだと思います。
で、もっと言うと、そこから発展して"交渉できる"くらいまでになったらベストですね。
そうなれば、自分自身で生きやすさをゲットできることにつながりますし、受け身ではなく、自発的に人生を歩んでいけます。
そして、チャンスの幅を自ら広げることができるようになるでしょう。

どうしても、支援を受けることに対して自身が受け身であると、支援を待たなければなりません。
また、その支援が得られるかは、自分の手ではなく、支援者という他者の手の中にあります。
支援を受け取る側、支援を待つ側に立ち続けると、どうしても受け身になりがちです。
受け身な人は、社会の影響をもろに受けてしまいますし、それだけチャンスが失われる結果になると思います。
自分の人生の質を高める手段が、他者に委ねられているというのはいかがでしょうか。

支援を与える側、支援を受ける側が固定されることは、不平等な関係性を生むのだと考えています。
支援を与える側は与え続けなければなりませんし、支援を受ける側は受け取り続けないといけません。
双方の間に、選択肢は2つだけ。
「与えるか、与えられるか」「与えないか、与えられないか」というYES or No の世界です。

自閉症の人と定型発達の人は、脳が違えど、対等な権利を持つべきだと思います。
対等な権利、関係性になるには、お互いが主張し合い、妥協点を見つける作業が必要です。
例えば、職場で周りの音が気になって仕事に集中できないとします。
そうした場合、仕事中、耳栓をしても良いか。
また、何かあったときは、メモ書きにしてほしいというような要望は、支援者ではなく、自分で職場の人と交渉してほしいと思います。
その中で、耳栓は良いけど、メモ書きは手間だからできないとか、お客さんから見えるから、耳栓ではなく、ほかの手段を考えられないか、などと妥協点を探る話し合いができ、対等な関係性を築くことへとつながります。

私も支援している自閉症の人たちには、自分のニーズを表現できること、そして相手に訴え、交渉できることを目指してもらっています(人によっては、親御さんに行ってもらうことも)。
そうすることで、自ら問題を解決し、生きやすく、また成長するチャンスを自らの手で掴むことができます。
そして、一般の人たちに対して障害を持った人たちに対する偏った気遣いや不平等感を払しょくすることにつながります。
自分たちが与え続ける側にしかならないという思いを懐いてしまうと、自然とその人から離れていきます。

「私たちは支援を受ける側ですよ」と主張することは、結果的に自分たちの機会の幅を狭めることにつながります。
自分のためにも、どんな人にとっても平等で生きやすい社会を作るためにも、交渉から妥協点を見つける作業を当事者同士で行えることが重要だと考えています。

「自分のニーズは自分で訴え、自分で掴み取る」
これはどんな人にも当てはまる社会の中で生きていくために必要なスキルです。
自分の人生の選択肢を他人に持って行かれたら、つまんない!
結果の良し悪しではなく、自分で決められるから楽しいのですよ。

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