【No.1392】焼け野原になった2023年から2024年に向けて

上の子が「お父さんのYouTube、バズってるよ!」と教えてくれた。
よくわからないれど、学校の休み時間に個人用のタブレットで毎日、チェックしているらしい(笑)
息子世代のYouTubeに対する捉え方は私とは違うようで、登録者数がどうのこうのとか、もっとこうしたらバズるんじゃないかとか、誰々を真似したらもっとPVが増えるとか、興奮気味に話してくる。
ちなみになんの動画がバズったのかと言えば、【コロナ社会の影響】こんな赤ちゃんが増えましたです。


この動画は私が発達相談を通して見聞きしたことや現場の保育士さん達から聞いた話を動画にしているのですが、どういうわけか12月に入っての短期間で視聴回数が増えたのです。
今で約6.7万再生。
コメント数もびっくりするくらいあって、数件批判的なコメントがあったものの、ほとんどの人が「やっぱり枠の影響では」「子ども達のことが心配」「実は知り合いのおうちでも」など、共感してくれるものばかりでした。
「薬害エイズのときも、3年経つと風向きが変わった」という話がありましたので、やっぱり多くの人が気付き、声を上げるようになるまでは3年という期間が必要だったのかもしれません。
いずれにしましても、今年は「変わり目」の年であり、「入れ替えの年」だったんだと思います。


てらっこ塾を始めて丸10年の節目の年で、ちょうどYouTubeでの配信を始めてから、それまでのお客さんからガラッと雰囲気が変わった気がします。
それまで支持してくれていた人が去り、新しい親御さんが応援してくれるようになった、そんな感じです。
それが象徴されるのが、発達相談の依頼のメールやお会いする親御さん達がおっしゃる言葉で、端的に言えば「私がこの子の発達の遅れに影響をしていると思う。だから、私自身の課題を克服していきたいので、発達相談をお願いします」というものです。
それまでは「この子の課題を」「発達のヌケをアセスメントして欲しい」「どうすれば未発達が育つのかアプローチを教えて欲しい」という感じでしたから。


なんで、今年の発達相談はとても充実していました、個人的に。
だって、本気度が違うんですもの。
そして何よりも、発達相談後の変化、改善が著しい。
そりゃそうですよね、より根っこ、根本に向き合うのですから。
発達の遅れ、発達障害と言われる状態は結果であって、原因ではありません。
発達が遅れるには理由があるのです。
発達が遅れた状態でいるのも理由があるのです。
子育て、親の力で治っていけるのなら、子育て、親の力で発達が遅れ、またその状態が続いていくことだってあるでしょう。
片方だけ強調して「親の力で治る。発達が遅れるのは親のせいじゃない」というのは、私が忌み嫌うギョーカイ支援者、そのへんの心理士と同じになるでしょ。
だから、親の力は大きい、良い影響も、悪い影響も、ということになる。


親と子、そして祖父母と孫は、遺伝的につながり、またその発現の仕方は胎児期を含めた環境によって変化が生じます。
ですから、子どもだけではなく、親という環境を含めて変わる必要があるのです。
それは長年、一貫して伝えてきたつもりなのですが、ようやく丸10年が経った今年から「伝わってきた」という実感が得られるようになりました。
もしかしたらコロナ騒動を経たことで、物事の本質に目を向ける人が増えたことも影響しているかもしれませんね。


発達障害は子どもの問題でしょうか。
いや、違いますね。
私たち大人の問題です。
「今だけ金だけ自分だけ」の大人たち。
思考停止で自らの頭で考え、選択し、その責任を持つことを避けてきた大人たち。
その歪みが子どもの発達として現れたにすぎません。
だから発達障害を治すには、まず私たちが反省し、真剣に、それこそ、生まれ変わるくらいの気持ちで変化していく必要があるのです。


大東亜戦争に続き、コロナ騒動で2度目の敗戦を迎えた日本。
外圧でしか改革できない日本人の弱み。
その一方で一度壊れたものを新しく作り変えるのは得意な日本人。
政治も、権威も、専門家も、ぶっ壊れたからこそ、新しいものを生み出すことができる。
発達障害の分野でも権威は死にました。
だからこそ、それまでの飼い殺しの支援、アリバイだけの支援から、自由に生きていくための発達援助へと作り変えていきましょう。


専門家は子ども達の発達を守らなかった。
だから私たちが、家族が子ども達の発達を守っていく。
さあ、神経発達症を治療し、治す時代へ。
共に切り開いていきましょう!
本年も応援ありがとうございました。




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