2014年10月3日金曜日

久しぶりに出会った「自閉傾向」の人

自閉傾向って何だろう??
学生時代、とても疑問に思ったことです。
自閉症の診断基準が決められて存在しているのですから、自閉症か、自閉症ではないか、しかないのでは、と当時、私は思っていました。
まあ、10年以上前のことですから、まだまだ診断できる医師も少なく仕方ないのでしょう。

時が過ぎ、最近、久しぶりに「自閉傾向」と診断された方にお会いしました。
未だに「自閉傾向」などと診断する医師がいるのか、と驚いてしまいました。
その方に「自閉傾向ってどういうことだろうね?」と尋ねると、「ちょっと状態が悪くなると、自閉症になるということですかね」と言っていました。

「自閉傾向」という診断名の功罪は小さくないと思います。
診断された本人や親御さんとしたら、「状態が良くなれば、自閉症ではなくなる」「ちょっと自閉症の特徴があるだけ」などと考えることもあります。
また"傾向"という曖昧さに、「自分(我が子)って何だろう」と、不安に感じることもあります。
結果として、自閉症の特性の部分へのアプローチが遅くなるということが見られます。

診断する方からしたら、本人や親御さんの気持ちに配慮しているのかも知れません。
でも、結果的に本人やその家族をより不安に感じさせたり、適切な支援が受けられなくなったりすることにつながります。
自閉症の診断は専門的な知識とトレーニングが必要ですので、もしかしたら「自閉症」と確定するのには自信が無いのかもしれません。
だったら、自閉症の専門の医師を紹介したり、「自分には難しい」と言ってほしいと思います。

「自閉傾向」と診断された方の多くは、告知のときに、きちんと自閉症について説明されていません。
それはそうだと思います。
診断する側がきちんと自閉症であると捉えられていないのですから。
今は1,2歳から診断できる時代です。
適切な自閉症の部分へのアプローチを開始するためにも、きちんと診断が受けられるようになってほしいと思う最近の出会いでした。

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