tag:blogger.com,1999:blog-30466856751539599762024-03-19T13:44:51.979+09:00てらっこ塾瓦版子どもの発達に悩みを持つ親御さんに向けて、家庭でできる発達を後押しする方法を発信中!「おうちを子どもが一番発達する場所に」という想いで2013年4月2日より、自閉症、発達障害専門の家庭支援サービス「てらっこ塾」を立ち上げました。
http://www.terakkojyuku.com/大久保 悠 / てらっこ塾代表http://www.blogger.com/profile/08104775551092476851noreply@blogger.comBlogger1428125tag:blogger.com,1999:blog-3046685675153959976.post-54674835850396999762024-03-15T12:11:00.002+09:002024-03-15T12:11:50.081+09:00【No.1402】その姿、佇まい、身体から発せられるメッセージ神田橋條治先生の書籍の中には「イメージの針」が紹介されています。<div>その人のどの年齢、時期に愛着形成の課題があるかを診ていく手技ですね。</div><div>私も練習して、一応、できるようになったんですが、どうも苦手というか、はっきりした実感が得られないんです。</div><div>たぶん、私にはしっくりこない方法なのでしょう。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>じゃあ、どうやって愛着形成や精神的な発達の課題を診ていくか、と言われれば、私の場合、イメージなんですね。</div><div>たとえば、ある発達相談では中学生の子だったんですけど、3歳くらいの女の子が「私を置いていかないで」と言って泣いている姿が見えてきました。</div><div>「なにか、3歳くらいにありましたか?」とお母さんに尋ねると、ちょうどその時期、家族の形態が変わるような出来事があったそうです。</div><div>「当時、まだわかっていないと思っていたけど、ちゃんと見て、理解していたんですね」とお母さんがおっしゃっていたのが印象的でした。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>またお子さんの発達相談で伺っているのにもかかわらず、親御さんのほうに意識が向いてしまうことがあります。</div><div>発達相談でいろいろと話をしているのですが、親御さんに重なって見える(イメージ上の)子どもさんが私に話しかけてくるんです。</div><div>「一緒に遊ぼう」</div><div>「お兄ちゃん(私:実際はおじさん)、私を抱っこして」</div><div>「私、お母さんのこと、許せない」</div><div>などなど。</div><div>で、無視することはできず、その見えてくる姿から年代を推測し、子どもさんの発達の悩みを聞いている風で、徐々にそっちのほうに話を持っていく。</div><div>次の発達相談があるときは、端折って「お母さん、8歳くらいの女の子が泣いているんですけど、なにか思い当たることありますか?」なんて訊いちゃったりする(笑)</div><div><br /></div><div><br /></div><div>で、だいたい共通して多いのは、離婚、親の失業や精神疾患発症、DV、虐待、きょうだい間の差、いじめなどですね。</div><div>たぶん、その時代、時期、子どもらしく過ごせなかったことの想い残しが、身体に記憶として刻まれるのでしょう。</div><div>それがイメージとして伝わってくる感じです。</div><div>あと、その人の年齢より上の姿も見えてくることがあって、その場合はその人の親御さんの念だったり、ご先祖様だったりするのかなと思っています。</div><div>まだ現代科学では観測できないなにかがあり、そういった情報をそれぞれ人は持って生きているのかもしれませんね。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>いつからこんな風に私がなったのかといえば、小さいころからだったと思います。</div><div>子ども時代から、大人の姿が二重に見えることがありましたし、その人が発している言葉じゃない言葉が同時通訳みたいな感じで二重に聴こえてくることがありました。</div><div>よく「大人びた子だ」と学校の先生とかから言われていたのは、そういった背景があるかもしれませんね。</div><div>でも本格的に意識して”見る”ようになったのは、やっぱりこの仕事を始めてから。</div><div>言葉を発しない子の言葉、メッセージを知りたい、受け取りたいと思ったのと、身体の動き、佇まい、様子を見て、どの年齢の発達課題が抜けているのか、いま、その段階なのかが(勉強して)わかるようになったことが大きかったと思います。</div><div>いまは軽度と言われるような子どもさん達の相談が多いけれども、やっぱり始まりは重度でノンバーバルな子、若者の支援から入った身ですから。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>親御さんの中にも、子どもさんの雰囲気からなにを言いたいのか、どんな想いがあるのか、わかる人が少なくないと思います。</div><div>医療的ケアが必要な子のお母さんも、本人の動きはほとんどないのに、「水が飲みたいのね」とか、「顔がかゆいのね」とか、「お母さんを気遣ってくれて、ありがとう」とか、ノンバーバルでのやりとりをしている方もいました。</div><div>ヒトも本来、動物で、ほとんどの動物は言葉によらないやりとりを行っています。</div><div>言葉はないけれども、危険を察知したり、目の前にいる個体がどういった体験をしてきたのかを読み取っている。</div><div>いま、「わかりますよ」というような言葉による共感がもてはやされているけど、動物の共感はそんな次元じゃないんだと思うんです。</div><div>寝食を共にし、また受精した瞬間から共に生きてきた親と子。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>スピ系が流行る昨今ですが、特別な能力を持っているというのではなく、動物として持っている能力なんだと思います。</div><div>だけれども、ヒトは大脳皮質が大きくなりすぎて、使えなくなっている。</div><div>だから、大脳皮質を取り外してみると、みんな、できるのではないでしょうか。</div><div>仏教などの修行も、人間の脳を外す訓練なのかもしれませんね。</div><div>「悟りを開く」というのは、感覚の世界に没入していく感じ。</div><div>この頃、私もちょっとは人間脳の取り外しがうまくなったような気がします(笑)</div><div><br /></div><div><br /></div><div>小さな女の子が泣いていたお母さんと時間をおいて会うと、その小さな女の子が泣き止んで、微笑んでいることもありました。</div><div>お母さん自身、愛着形成の課題をクリアしたそうです。</div><div>女の子が泣いている状態では、我が子の子育てにうまく力が注げないのは当然ですね。</div><div>時々、実際に「大久保さん、ありがとう」と言ってくるお子さんもいます。</div><div>子どものほうも、親のこと、よくわかっているんだと思います。</div><div>それまでの発達の遅れがビックリするくらい短期間で改善する子には、こういった子が多いですね。</div><div>子どもさんの「発達の遅れ」という課題は、親御さんを助けるためのメッセージかもしれないと思う今日この頃でした。</div><div><br /></div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><iframe allowfullscreen="" class="BLOG_video_class" height="266" src="https://www.youtube.com/embed/sprwCWbOLwg" width="320" youtube-src-id="sprwCWbOLwg"></iframe></div><br /><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div><div>=======================</div><div><br /></div><div><div>▷てらっこ塾HPは<a href="http://terakkojyuku.com/" target="_blank">こちら</a></div><div>発達相談の内容、ご依頼方法の紹介、問い合わせフォームがあります</div><div><br /></div><div>▷YouTubeチャンネル『発達援助のこころ』は<a href="https://www.youtube.com/channel/UCUMO0X2QoCORSI_AuG-Eatw" target="_blank">こちら</a></div><div>我が子の発達を後押しするコツを動画配信しています</div><div><br /></div><div>▷『X(旧Twitter)』は<a href="https://twitter.com/terakkojyuku" target="_blank">こちら</a></div><div>その時々で連想したことや出張相談、講演会の告知をしています</div><div><br /></div><div>▷ラジオ『発達援助のお応えしています</div><div>お便りでいただいた発達に関するご相談に声で回答しています</div><div><br /></div><div>▷書籍購入は<a href="https://www.amazon.co.jp/s?i=stripbooks&rh=p_27%3A%E5%A4%A7%E4%B9%85%E4%BF%9D%E6%82%A0&s=relevancerank&text=%E5%A4%A7%E4%B9%85%E4%BF%9D%E6%82%A0&ref=dp_byline_sr_book_1" target="_blank">こちら</a></div><div>『医者が教えてくれない発達障害の治り方』(花風社:2021)</div><div>『ポストコロナの発達援助論』(花風社:2022)</div></div><div><br /></div></div>大久保 悠 / てらっこ塾代表http://www.blogger.com/profile/08104775551092476851noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3046685675153959976.post-26924550688051249592024-03-07T12:48:00.003+09:002024-03-15T12:07:39.147+09:00【No.1401】悩みを育てるお手伝い治るということは、悩みがなくなることではなく、悩みを忘れていくこと。<div>そんな風に私は感じています。</div><div>悩み自体はなくなるわけじゃないけれど、悩みの種類が成長していく。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>相談当初は問題行動や感覚過敏、遅れやヌケをどう育てていくか、など、発達に関わる悩みが中心です。</div><div>しかし、そういった悩み、課題が一つずつクリアされていくと、徐々に友達関係や自我の芽生え、進路に関する悩みへと変わっていく。</div><div>相談を受けている中で、「それって、同年代のお子さんと親御さんが悩むことですよね」ってことがあると、その子本来の発達の流れに戻っていっている合図になる。</div><div>指摘されたお母さんも、「ああ、そういえば、これってどの子も経験する悩みですね」って、パッと明るい顔になる。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>若者たちの相談も同じことがある。</div><div>疲れやすさや身体の動きのぎこちなさ、トラウマや愛着障害に悩み、苦しみ、私のところに尋ねてくる。</div><div>当然、「私は生きづらい」「苦しい」と訴える。</div><div>だけれども、それらの課題が解消されていくと、いつしか「どんな仕事があっていると思うか」「面接はうまくいくだろうか」「恋人はできるだろうか」「親のことを許せるだろうか」と悩みの種類が変わっていく。</div><div>口では同じように「私は生きづらい」「苦しい」というけれども、そこに空虚感がなくなり、実態を持った重さというか、そこに生きている実感が伴ってくる。</div><div>そのことを指摘されると、涙をこぼし、喜ぶ若者の姿がある。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>人間、生きている限り、悩みはなくならない。</div><div>逆に言えば、悩みがあるからこそ、生きている実感があるのかもしれない。</div><div>発達の遅れや凸凹、症状やトラウマなど、振り回される悩みから自分の意思が入る悩みへの成長。</div><div>私のところに来れば、悩みがなくなると思っている人も多いが、私自身、悩みを育てるお手伝いをしていると思っている。</div><div>お母さんは、我が子の子育ての悩みを愉しめるように。</div><div>若者は、自分で決められる悩みが持てるように。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>=======================</div><div><br /></div><div><div>▷てらっこ塾HPは<a href="http://terakkojyuku.com/" target="_blank">こちら</a></div><div>発達相談の内容、ご依頼方法の紹介、問い合わせフォームがあります</div><div><br /></div><div>▷YouTubeチャンネル『発達援助のこころ』は<a href="https://www.youtube.com/channel/UCUMO0X2QoCORSI_AuG-Eatw" target="_blank">こちら</a></div><div>我が子の発達を後押しするコツを動画配信しています</div><div><br /></div><div>▷『X(旧Twitter)』は<a href="https://twitter.com/terakkojyuku" target="_blank">こちら</a></div><div>その時々で連想したことや出張相談、講演会の告知をしています</div><div><br /></div><div>▷ラジオ『発達援助のお応えしています</div><div>お便りでいただいた発達に関するご相談に声で回答しています</div><div><br /></div><div>▷書籍購入は<a href="https://www.amazon.co.jp/s?i=stripbooks&rh=p_27%3A%E5%A4%A7%E4%B9%85%E4%BF%9D%E6%82%A0&s=relevancerank&text=%E5%A4%A7%E4%B9%85%E4%BF%9D%E6%82%A0&ref=dp_byline_sr_book_1" target="_blank">こちら</a></div><div>『医者が教えてくれない発達障害の治り方』(花風社:2021)</div><div>『ポストコロナの発達援助論』(花風社:2022)</div></div><div><br /></div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhAn4FMrGfUFVSSuusasp5CydViqJ8Ode4pxudivjRNXDbGPVRI6P5QkpcobmXOQqlUtdIvz83ndLL1Z9Xs5kKZH7cA_HfXWOWI89yqH4d5X7NwHXNjh-mMSHGEvBGq3UBnP4FVibVOyqRsjmYwbcljoLqfGpwWErwyUvpvYnm5-YO2d-XdhuYd2hIql7by/s1040/%E3%83%81%E3%83%A9%E3%82%B7.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1040" data-original-width="720" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhAn4FMrGfUFVSSuusasp5CydViqJ8Ode4pxudivjRNXDbGPVRI6P5QkpcobmXOQqlUtdIvz83ndLL1Z9Xs5kKZH7cA_HfXWOWI89yqH4d5X7NwHXNjh-mMSHGEvBGq3UBnP4FVibVOyqRsjmYwbcljoLqfGpwWErwyUvpvYnm5-YO2d-XdhuYd2hIql7by/s320/%E3%83%81%E3%83%A9%E3%82%B7.jpg" width="222" /></a></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><div class="separator" style="clear: both;">詳細は<a href="https://terakkojyuku.blogspot.com/2024/01/20243.html">こちら</a>をクリックしてください</div><div class="separator" style="clear: both;">あと1家族、福岡の方、どうぞよろしくお願いします!</div><div><br /></div><div><br /></div></div><br /><div><br /></div>大久保 悠 / てらっこ塾代表http://www.blogger.com/profile/08104775551092476851noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3046685675153959976.post-61345402948287415222024-03-06T14:01:00.002+09:002024-03-07T12:25:23.987+09:00【No.1400】子ども達の発達の問題は、私達、世代で終わらせる花風社さんが主催された「愛甲修子さんに質問する会(2024.2.17)」を録画配信で見たのですが(すでに3回観た)、本当におもしろい!<div>過去一って言い方が正しいのかわからないけれども、本当に今回の質問会は神回でした。</div><div>たぶん、会場に参加者の方たちがいたのも大きいと思いますが、愛甲さんと相談者さんが溶け合い、悩みが課題へと昇華していくような印象を受けました。</div><div>実際に悩みを持たれている方はぜひ、次回参加して相談したらよいですね。</div><div>治せる人と出会うのは、大谷君と結婚するくらい貴重です(笑)</div><div><br /></div><div><br /></div><div>質問会の助言の一つに「お墓参り」の話がありました。</div><div>実際の様子を見ていない人は、「えっ、スピリチュアル!?」と思われてしまうかもしれませんが、そうじゃなくて、私も「そのようなアドバイスをするな」と思ったんです。</div><div>このブログを読んでくださっている人の中に、私の発達相談を受けた方もいると思いますが、その中に「同じことを言われた」という人もいると思います。</div><div>私も、「お墓参りに行ってみると変わるかもしれませんね」「生まれ故郷に行ってみると、苦しみから解き放たれるかもしれませんね」「ご自身の家のルーツ探しの旅はどうでしょうか」などと助言することがあります。</div><div>そして実際にやってみた人からは心身の変化が見られ、長い休職から就職活動→就職となった方や自分の親への執着が取れ、やっと我が子を見て愛情を向けられるようになった方などがいらっしゃいます。</div><div>それこそ、「憑き物がとれたようだ」と感じるくらいまで、表情や姿勢、発言が変わるような人もいるのです。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>ここからは愛甲さんとの違いについてお楽しみいただければと思うのですが、私がこのような助言をするようになったのは、親子だけではなく、祖父母の代からの3代を通したアセスメントをするようになってからです。</div><div>子どもさんだけをアセスメントしていじくってもダメ。</div><div>親子という関係性、親、家族という環境の中で生じている(発達の)課題ですので、やはり親御さん自身が先に変わる必要がある。</div><div>だけれども、その親御さんが変わるには、「さあ、良い親になろう」などという心持ちの変化を目指すだけでは無理で、その親御さんが持つ歴史を振り返り、辿っていく道をちょっとずつ修正していくようなことが必要。</div><div>つまり、祖父母、親、子はみんな、つながっている。</div><div>特に子育て中の親御さんは、この3代の真ん中に位置する存在なので、代々続いた結果としての子どもの課題には重要になってくるのです。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>ですから最初は親御さんご自身の子ども時代、ルーツを辿っていくことで、課題の根っこを掴んでもらうことと同時に、代々命が続いているということはそこにその家族のサバイバル術があるはずなので、それを確かめてほしいという想いから助言の一つとして加えました。</div><div>その後、成人の当事者の人からの相談の際、どう見ても愛着障害があり、その根っこを辿っていくと、親、祖父母の姿が見えてくることがあるので、そういった方たちにも提案するようになりました。</div><div>もちろん、全員が全員、「あなたの先祖が~」などというと、それはただの危ない霊能力者になりますので、そんなことはしていませんが、その課題の根っこを辿っていくと代々繋がっていて、そこから治さなないと難しいなと思う場合に言うようにしています。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>昔なら「それはご先祖様の祟りだ~」とか、「お墓参りしていないことをご先祖様が怒っている」とか言われるような話かもしれません。</div><div>しかし現在風に解釈すると、いろんなご家族の発達相談を受ける中で思うのは、やはりその家庭家庭の遺伝的な要素だったり、生まれ育った環境によるエピジェネティック、遺伝子の発現の変化だったりするのかな、と思っています。</div><div>発達の課題は今、子どもさんに出ていますが、それは親の世代でも、祖父母の世代でも良かったわけです。</div><div>だけれども、祖父母、親御さんには出ていないで、子どもさんに出た。</div><div>いや、その兆候は親御さんに見られ、だけれども、環境との折り合いの中で問題に至らなかった、もしくは問題だったけど、ご自身で治した。</div><div>同じことは祖父母にも考えられるわけです。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>ガンなどの病気も、発達障害も、「偶然そうなった」ということにしているのが現代科学です。</div><div>しかし、発達障害が神経発達のプロセスで生じる限り、もっと簡単に言えば、受精からの育ちの過程の中で生じる現象ですので、突然、偶然にその子だけの要因として発達障害になるわけではありませんね。</div><div>発達に遅れが出る要因を持っていたとしても、みんなが発達障害になるわけじゃない。</div><div>というか、人類全員、発達に遅れが出る要因はもっているでしょう。</div><div>それが発現したかどうか、発現しても環境と育ちの中でクリアしてきたか、たとえ発現したとしてもうまく適応しサバイバルしていけたかどうか。</div><div>発達障害が改善し、診断が外れていく子がいるのは、環境と育ちの影響が大きいということ。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>99%の支援者、専門家が治せないのは、偶然説に立っているからだと私は考えています。</div><div>「たまたま」と思っている限り、発達が遅れた原因に目を向けられないでしょ。</div><div>その子だけの問題として捉えている限り、育つ環境としての親御さん、家族、代々繋がっている家系と遺伝&その発現から、よりよい改善策を導き出せないでしょ。</div><div>「親御さんを傷つけないために」というのは、優しさの一面からかもしれません。</div><div>でも、そこで終わっている限り、未来は良くならない。</div><div>未来っていうのは、我が子の未来だけじゃなくて、そのあとも続いていく次の世代、その次の世代の子ども達の未来も。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>自分じゃなくて、我が子に課題が出たのなら、やっぱり「自分が治さなければ」と思ってほしい、親御さんには。</div><div>自分がこの子の未来をよくするんだ、そしてその次の子の未来までよくするんだ、と進んでほしい。</div><div>世の中、問題だらけだけど、「子ども達の発達の問題は、私達、世代で終わらせる!」という想いを私は持っている。</div><div>同じ志を持っている大人たちは、一緒に頑張りましょう!</div><div>よりよい未来をつないでいくために。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>▷てらっこ塾HPは<a href="http://terakkojyuku.com/" target="_blank">こちら</a></div><div>発達相談の内容、ご依頼方法の紹介、問い合わせフォームがあります</div><div><br /></div><div>▷YouTubeチャンネル『発達援助のこころ』は<a href="https://www.youtube.com/channel/UCUMO0X2QoCORSI_AuG-Eatw" target="_blank">こちら</a></div><div>我が子の発達を後押しするコツを動画配信しています</div><div><br /></div><div>▷『X(旧Twitter)』は<a href="https://twitter.com/terakkojyuku" target="_blank">こちら</a></div><div>その時々で連想したことや出張相談、講演会の告知をしています</div><div><br /></div><div>▷ラジオ『発達援助のお応えしています</div><div>お便りでいただいた発達に関するご相談に声で回答しています</div><div><br /></div><div>▷書籍購入は<a href="https://www.amazon.co.jp/s?i=stripbooks&rh=p_27%3A%E5%A4%A7%E4%B9%85%E4%BF%9D%E6%82%A0&s=relevancerank&text=%E5%A4%A7%E4%B9%85%E4%BF%9D%E6%82%A0&ref=dp_byline_sr_book_1" target="_blank">こちら</a></div><div>『医者が教えてくれない発達障害の治り方』(花風社:2021)</div><div>『ポストコロナの発達援助論』(花風社:2022)</div><div><br /></div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhEir40k94f7DmzucQdy34upWfqwEBAXjlQJ8APiCBaWPRNXgrs0X77heRGjjYRSI62AR4Ha1ExrdTiM2B4kRZfsKt5rleMK43bM5TEBqXWagKfQW08eKN1Qnjr1jFZHKOtuvd7a0pb96qSu-nIX4vTQZJxvmL42BRKRsg0hkUgvc3JBPSeQxyCP-S6Lp33/s1040/%E3%83%81%E3%83%A9%E3%82%B7.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1040" data-original-width="720" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhEir40k94f7DmzucQdy34upWfqwEBAXjlQJ8APiCBaWPRNXgrs0X77heRGjjYRSI62AR4Ha1ExrdTiM2B4kRZfsKt5rleMK43bM5TEBqXWagKfQW08eKN1Qnjr1jFZHKOtuvd7a0pb96qSu-nIX4vTQZJxvmL42BRKRsg0hkUgvc3JBPSeQxyCP-S6Lp33/s320/%E3%83%81%E3%83%A9%E3%82%B7.jpg" width="222" /></a></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><div class="separator" style="clear: both;">詳細は<a href="https://terakkojyuku.blogspot.com/2024/01/20243.html">こちら</a>をクリックしてください</div><div class="separator" style="clear: both;">あと1家族、福岡の方、どうぞよろしくお願いします!</div></div><br /><div><br /></div>大久保 悠 / てらっこ塾代表http://www.blogger.com/profile/08104775551092476851noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3046685675153959976.post-19441071373899145562024-02-21T13:19:00.002+09:002024-02-21T13:19:22.211+09:00【No.1399】特別支援という幻想専門家が「本当の〇〇」と言い出したら、その内容、いや、その人自体がニセモノになる。<div>「これが本当の自閉症支援だ」</div><div>「これが本当の〇〇アプローチだ」</div><div>そんな風に言うとき、対象はそれを受け取る子ども達、親御さん達ではなく、自分とは異なる考えで実践している専門家となる。</div><div>「あいつが実践している自閉症支援は間違っているから、私が本当の自閉症支援を教えてやる」といった具合に。</div><div>これは特別支援の世界に限らず、職場でも、人間関係でも、「本当の」「真実は」「正しいのは」と言っちゃう人はいるでしょう。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>特別支援の世界に、「本当」「真実」「正しい」というものはあるのでしょうか。</div><div>そもそもあなたのお子さんが、本当に自閉症なのでしょうか、発達障害なのでしょうか?</div><div>自閉症という(我々とは異なる)人間がいるのは真実なのでしょうか?</div><div>そのあなたのお子さんに付けられた診断は正しいのでしょうか?</div><div><br /></div><div><br /></div><div>コロナ騒動も、ようやく皆が冷静になり、そのおかしさを口にするようになりました。</div><div>注射の危険性、超過死亡、過剰な感染対策、人権侵害、自由の制限など、それらの問題について「間違いだった」という人も増えてきました。</div><div>でも、3年間のコロナ騒動の問題は、上記のことではありません。</div><div>問題の根本は、PCR検査、その診断なのです。</div><div>鼻やのどにウィルスの断片があっただけでも、その検知したウィルスに感染する力がなくても、そもそも医師の所見がなくてもただキットが陽性になれば否応なく「コロナ感染者」としていたことです。</div><div>診断がおかしければ、それ以降の対応、出来事すべてが間違ってしまう。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>「普通級と支援級、どっちがよいでしょうか?」</div><div>「〇〇アプローチの仕方は合ってますか?」</div><div>「療育でこんな支援を受けているのですが、これは効果があるのでしょうか?」</div><div>「正しい発達援助を教えてください」</div><div>様々なご相談を日々、受けています。</div><div>でも本当に我が子が発達障害なのか、自閉症なのか、支援が必要な普通の子とは違う子なのか、疑問に思う親御さんは少ないと感じます。</div><div>診断名が正しいと思った時点で、どんな子育て、アプローチをしたとしても、ずれが生じてしまうものです。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>特別支援の世界の最大の罠は、この診断、診断名だと私は考えています。</div><div>人為的に決められたチェックリストに、これまた第三者の主観によって記入がされ、診断名が決まっていく。</div><div>だけれども多くの親御さん達は、医師という権威がつけた診断名に「正しさ」を無意識的に感じてしまう。</div><div>そしてその診断名に沿ったアプローチに「真実」を感じ、いつしか自分がやっていることが「本当」の支援、子育てだと認識してしまう。</div><div>だから子どもに良い変化が起きないとき、課題が続いたままのとき、「本当の支援は?」と別の専門家、アプローチを求めていく。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>私のところには「真実に目覚めました系」の親御さん達がたくさんいらっしゃいます。</div><div>「発達障害は治る」</div><div>「身体からのアプローチで改善する」</div><div>「医療や福祉は生涯支援で繋いでおこうとする」</div><div>でも、これはまだ半分くらいしか目が覚めていない状態です。</div><div>診断がウソで、そこから始まる特別支援全部が幻想。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>想像してみて下さい、発達障害という診断名がこの世に存在していなかったら。</div><div>目の前にいる子どもが得意なところを伸ばそうとするのを温かく見守り、応援するでしょう。</div><div>苦手なことがあれば、その子本人が乗り越えようとするのをゆっくり見守り、または別の方法やアイディアを提供するでしょう。</div><div>ヒトという動物に対して、発達が凸凹しているとか、遅れているとか、仰々しく指摘し、レッテルを貼り、なにか特別なことをしようとするのは自然なことなのでしょうか?</div><div>早期に見つけ、早期にアプローチを始めるのは、動物本来の営みなのでしょうか?</div><div>それって誰かが勝手に決めた「正しさ」だったりしませんか。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>子育てに正解はないといいますが、それは発達援助だって、なんとかアプローチだって、(特別支援)教育だって、そうだと思います。</div><div>私が行っている”改善”だって、”治す”だって、本当に正しいのかはわからないのです。</div><div>だからこそ、常に謙虚でなければならないと思います。</div><div>それは私の姿勢だけではなく、子ども達、その子自身の声を聴くことへの謙虚さ。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>どうも「この子は発達障害だから」「自閉症だから」「知的障害だから」という感じで話が進んでしまっていることが多いような気がします。</div><div>でも、その子自身、発達障害という名前を望んでいるのでしょうか、その診断名に納得しているのでしょうか、それが嬉しいのでしょうか。</div><div>同じように、その子が改善したいと思っているのか、治りたいと思っているのか、そのあたりの声をきちんと聴く必要があるのでは、と思うことがあるのです。</div><div>子どもさん本人が蚊帳の外で話が進んでいこうとするのは違う。</div><div>治したいのは子どもさん本人じゃない場合もある。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>本当にその子に障害があるのか、それが障害と言えるような変化のない話なのか、誰にもわからない。</div><div>わからないからこそ、正しい子育ても、正しい発達援助も、正しいアプローチも存在しない。</div><div>真実や正解がわからないから、私たち大人は悩む。</div><div>だけど、「悩む」ということ自体、すでにズレてしまっているのだと思います。</div><div>子どもの声を聴き、笑顔を見れば、何をすればいいか、わかってくるから。</div><div>もしその声が聴けなくなっているのなら、子どもの笑顔を純粋に見ることができなければ、大人側が心身を整える必要があるのではないでしょうか。</div><div>そしてそれでも子どもの声が聴こえないのなら、私も一緒に声を聴こうと思います。</div><div>それが私の仕事のスタンスです。</div><div><br /></div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj4icIM5q_9mydffsWhYrwJ4qwy1cp6BCgf-xLu0v0cOwgzgoej3Yk6t7S3tm1pwfobmZC0uVku2rxLMcGCafHIPs-2aPqN04Y2B5HRZU5DLFLqfGqod37PRQ2GSVaNnOeyh8KiCHHBKlHELo3Lhe820eL3MXbCjXqmC9ePDq4wB3rez8wNg88TxUfI54CG/s1040/%E3%83%81%E3%83%A9%E3%82%B7.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1040" data-original-width="720" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj4icIM5q_9mydffsWhYrwJ4qwy1cp6BCgf-xLu0v0cOwgzgoej3Yk6t7S3tm1pwfobmZC0uVku2rxLMcGCafHIPs-2aPqN04Y2B5HRZU5DLFLqfGqod37PRQ2GSVaNnOeyh8KiCHHBKlHELo3Lhe820eL3MXbCjXqmC9ePDq4wB3rez8wNg88TxUfI54CG/s320/%E3%83%81%E3%83%A9%E3%82%B7.jpg" width="222" /></a></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><div class="separator" style="clear: both;">詳細は<a href="https://terakkojyuku.blogspot.com/2024/01/20243.html">こちら</a>をクリックしてください</div><div class="separator" style="clear: both;">あと1家族、福岡の方、どうぞよろしくお願いします!</div></div><br /><div><br /></div>大久保 悠 / てらっこ塾代表http://www.blogger.com/profile/08104775551092476851noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3046685675153959976.post-90933190986175174812024-02-20T13:50:00.006+09:002024-02-20T13:50:50.470+09:00【No.1398】コピペ医師、コピペ教師、コピペ支援者一応、これでも開業して10年なんですよ。<div>でも、函館市には存在しないことになっている(笑)</div><div>開業当初は市内の学校の先生とか、支援者とか、支援機関とか、行政とか、それなりに交流はあったんですね。</div><div>だけど、一切交流はなくなった。</div><div>まあ、私も紹介しないし、あっちも紹介しない(笑)</div><div>「”治す”なんて奇を衒った商売に走っている」なんて批判もあったけど、それもなくなった。</div><div>たった30万人くらいの地域で、発達障害というニッチな商売をやっているんだから、どこかで接点ができそうなものも、笑っちゃうくらいなんにもない。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>だから、この地域で発達相談を依頼してくださるご家族は、「全国のどこかに的確な助言をくれる専門家がいるはずと探していたら、まさか同じ函館にいるとは思いもよらなかった」と口をそろえて言いますね。</div><div>一回、全国に飛んで、函館に戻ってくる感じ。</div><div>なんで、医師は、支援機関は「大久保さんを紹介してくれなかったのでしょう」と投げかけてくれる親御さん達も、発達相談が終わるころには自らで答えを出しています。</div><div>「ああ、大久保さんを紹介したら、1回で終わっちゃうから。支援機関に通わなくなっちゃうから、か」</div><div><br /></div><div><br /></div><div>10年前は「猫も杓子も発達障害」というくらいに、ちょっとでも悩みがあれば、発達障害にされていました。</div><div>そして「少量処方」という名で、就学前の子ども達にも向精神薬が処方されていました。</div><div>もちろん、発達障害の人には化学物質が強く出ることが多いから、基本的に「少量処方で進めていく」というのはわからなくない。</div><div>だけど、「少量ですから心配ないですよ、お母さん」という意味で、バンバン処方しているのがおかしいってこと。</div><div>そもそもその子に向精神薬が必要ですか?</div><div>向精神薬がないと生活がままならないくらいのお子さんですか?</div><div>いやいや、その子、本当に発達障害と言えるようなお子さんなのですか?</div><div>向精神薬で発達のヌケや遅れは育ちますか?</div><div>服用によって子どもの身体へのネガティブな影響はありませんか?</div><div>私はこの疑問を投げかけ続けたけど、10年経っても同じことがされている。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>この頃、そんな幼少期から向精神薬を飲み続けているお子さんからの相談が続いていました。</div><div>また相変わらず、視覚支援やってる(笑)</div><div>スケジュール見せて、衝立立てて、向精神薬を飲んで、それ以上でもそれ以下でもない。</div><div>これってただのコピペでしょ。</div><div>医療も、支援機関も、学校も、療育も、どこに行ってもコピペ。</div><div>いやいや、もう10年が経つのですよ。</div><div>どんな仕事も、たとえ歌舞伎や伝統工芸を作る人でも、変化はあるものです。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>まあ、これは函館に限らず、全国各地、同じような状況のようですね。</div><div>「新しい療育法」なんて言うけれど、相変わらず欧米のコピペで、日本独自のものは出てこない。</div><div>「あそこは評判のいい支援機関」といっても、やっていることはどこかの誰かが言っていたもののコピペ。</div><div>欧米のコピペをギョーカイがやり、ギョーカイのコピペを現場の支援者が行う。</div><div>そしてしたり顔で、コピペした知識を親御さんに教える。</div><div>今じゃ、コピペしすぎて、もともと何をコピペしたのか、わからないでやっている支援者ばかりになってしまってませんかね。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>コピペ医師、コピペ教師、コピペ支援者、あなた方は親御さんよりも知識があり賢いふりをしているけれども、中身がないんじゃないですかね。</div><div>なんでその支援、アプローチをやっているんです?</div><div>なんでその子には、その支援、アプローチが必要なんです?</div><div>というか、あなたがその支援、アプローチをする意味はあるのでしょうか?</div><div>それってあなたがしなくてもいいよねっていう支援、アプローチが多くありませんか?</div><div><br /></div><div><br /></div><div>発達の問題は、抑えることでは何も解決しない。</div><div>発達の問題は、育てることでしか解決できないでしょ。</div><div>いつまで子ども達の発達の問題を、医療や福祉で囲い続けようとするのでしょうか。</div><div>いい加減、子ども達の発達の問題を子育てに戻しましょうよ。</div><div>人間は人の間で育つ。</div><div>育つのは療育じゃなければ、学校教育でもないですね。</div><div>もちろん、なんとかアプローチでもない。</div><div>大事なのは、どんな人が関わるか。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>親としてよりよく変わっていくからこそ、子どもも変わっていく。</div><div>支援者だって、常によりよく変わろうとしているからこそ、それが子ども達の発達を後押しする刺激になることができる。</div><div>誰がやっても変わらないようなコピペのアプローチをしても、発達刺激にはならないでしょ。</div><div>「これってあなたがしなくても」というようなアプローチは、税金や私財を投じて利用する必要はないのです。</div><div>そんなのだったら、親御さんが覚えて、やればよいのです。</div><div>そして親御さんにしかできない関わりをすればいい。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>書店の特別支援コーナーに行って、新刊を手にしても、もう10年前からお腹いっぱいの情報ばかり。</div><div>よくもまあ、コピペだけでギョーカイは続くものだな、と感心しますね。</div><div>だけど、この問題の根っこはギョーカイじゃないですよ。</div><div>コピペの支援を有難がってきた親御さん達の問題でもあるんです。</div><div>「うちの子は自閉症という名前じゃなくて、〇〇という名前なんです」と言わなかった親御さんの問題。</div><div>自閉症やADHDのアプローチをコピペしてもダメでしょ。</div><div>必要なのは、世界に一人しかいない我が子の子育てをクリエイトしていくこと。</div><div>そこには試行錯誤という実体験が必要なんです。</div><div>生身の人間が一生懸命、発達を後押しするから子がよりよく育っていく。</div><div>我が子が世界に一人だけのように、親御さんだって世界に一人。</div><div>コピペじゃなくて、世界に一つだけの子育てを。</div><div><br /></div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEioM9OPOZGzaN-VRfN9nFR62N-MBva3VvcUmBCshQDcwQIaYbyCOVAWUvsOkBN27pbYyl2pt9xNP5ocWhHKyYmkxKwUl-CDawL2maTbm3Pczdnq7UgDCBJr33us8VWJLCNqp6nEhsXBP7KoRBYwStrY8v0ZuEnGyAHWVBOdYCz1s_ZovpA-yQURB9bFHP8_/s1040/%E3%83%81%E3%83%A9%E3%82%B7.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1040" data-original-width="720" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEioM9OPOZGzaN-VRfN9nFR62N-MBva3VvcUmBCshQDcwQIaYbyCOVAWUvsOkBN27pbYyl2pt9xNP5ocWhHKyYmkxKwUl-CDawL2maTbm3Pczdnq7UgDCBJr33us8VWJLCNqp6nEhsXBP7KoRBYwStrY8v0ZuEnGyAHWVBOdYCz1s_ZovpA-yQURB9bFHP8_/s320/%E3%83%81%E3%83%A9%E3%82%B7.jpg" width="222" /></a></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">詳細は<a href="https://terakkojyuku.blogspot.com/2024/01/20243.html">こちら</a>をクリックしてください</div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">あと1家族、よろしくお願いします!</div><br /><div><br /></div>大久保 悠 / てらっこ塾代表http://www.blogger.com/profile/08104775551092476851noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3046685675153959976.post-54538038545467891822024-02-15T12:46:00.003+09:002024-02-15T12:46:35.636+09:00【No.1397】YouTubeチャンネルを分析したら明らかになった驚きの事実てらっこ塾のYouTubeを開設してから、もうすぐで1年になります。<div>ブログやエックス(旧ツイッター)などの文字だけじゃなくて、「音声でも発信を」ということでラジオを始め、ラジオのリアクションが良かったので、今度は「音声+動画で」という具合に情報発信のツールを増やしてきました。</div><div>すべてに共通しているのは「親御さん」に向けて発信すること。</div><div>そうやっててらっこ塾開業とともに10年以上、発信を続けてきたのです。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>YouTubeを開設してから、「うちで動画編集しますよ」「視聴者数を増やすための分析と助言をしますよ」「一度、zoomでお話でも」という売り込みが来るようになりました。</div><div>いやいや、そんなの外注してまですることじゃないし、自分で分析だってするし。</div><div>そんな具合で、「じゃあ、分析データってのを見てみるか」と思って開いてみると、予想外のことが起きていました。</div><div>YouTubeの視聴者のデータを見ると、40歳前後が一山ともう一つ60歳前後にもう一山できているのです。</div><div>しかも、70代の視聴者さんも多いことがわかりました。</div><div>えっ、私、健康と年金、お墓の話してたっけ??</div><div>かわいい猫ちゃんとか、昭和の名曲とか流してたっけ?</div><div>映っているのは40を過ぎた(イケメンじゃない)おじさんが発達障害の世界について文句を言っているだけ(笑)</div><div><br /></div><div><br /></div><div>すべてのコメントに返信できていませんが、「孫が」という書き込みがたびたび、来ています。</div><div>たぶん、視聴者の中にはおばあちゃんやおじいちゃんがいるのでしょう。</div><div>そして孫に発達の遅れが、それを指摘された、という方がネット検索でたどり着いたように感じます。</div><div>いま、70代の人でもスマホを使いこなしてますし、タブレットを持っている人も多い。</div><div>私のイメージではこのあたりの人は、朝ドラ見て、朝の情報番組見て、昼の情報番組見て、夕方の再放送見ている感じで止まっていたけど、そうじゃないですよね。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>いま、日本の家庭、子育て世代になにが起きているのでしょうか。</div><div>実は発達相談やメールでも、おばあちゃんからのものが来るんです。</div><div>「孫が発達障害と診断され、いろんな支援機関に通うようになって娘は心身共に疲弊している」</div><div>「心配するほどじゃないのに、”この子には障害がある”といって聞かない」</div><div>「将来を悲観して、娘がどうにかなってしまいそうだ」</div><div>「孫の発達障害を改善するような助言をもらいたい」</div><div>子どもの発達障害は、親だけじゃなく、祖父母の世代まで「悩み事」になっているようです。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>もちろん、親御さんからの依頼だろうが、おばあちゃんからの依頼だろうか、お仕事は嬉しいのでお受けしています。</div><div>でもね、もやっとするんですよ、正直。</div><div>なぜ、そんなにも(主に)娘と孫を心配し、また「おかしいな、発達障害」と気が付き、心配するだけの時間的、経済的な余裕があるおばあちゃんなのに、助けることができないのでしょうか。</div><div>どうして娘はおばあちゃんの言葉に耳を傾けないのでしょうか。</div><div>もっといえば、説得、納得させることができないのでしょうか。</div><div>そこの愛着形成や関係性、コミュニケーションの齟齬が、そのまま、孫の発達の遅れに出てしまっているといえなくもないというか、そんなケースばかり。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>実際、伺うと、全然、問題ないですね、ただ発達のヌケがあるだけですね、ゆっくりでも育っているから大丈夫ですよ、というご家庭ばかりです。</div><div>それこそ、阿部サダヲが生きている38年前の1986年なら、とくに何も言われないし、親も気にしないし、友達も気にしないで一緒に遊んでいたはずです。</div><div>みんな気にしないし、本人も気にしてないし、多少のヌケや遅れは取り立てて騒ぐようなことじゃなかった。</div><div>じゃあ、何が変わったかと言えば、お母さんの不安感の強さ。</div><div>いや、余裕のなさだと思う。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>「私の子育てがダメなんです」「自信がないんです」というお母さんは多いです。</div><div>でも、1986年の親御さんって、今のお母さんより子育てが上手でしたか?</div><div>自信満々で子育てしてましたか?</div><div>そうじゃないですよね。</div><div>私は82年生まれなので、86年は4歳でしたが、うちの母は生まれたばかりの赤ちゃん(弟)と私を置いて、よく買い物に行ってましたよ(笑)</div><div>1時間、2時間くらい帰ってこないことだってあったし、その間、弟が泣けば、おしめを替えてました。</div><div>こんなの今の時代にやったら、ネグレクトで児相案件でしょ(笑)</div><div>でも、どのおうちもそんな感じで、子育て100%って感じでもなかった。</div><div>ただ専業主婦も多かったし、頼れる親族、またご近所さん、ママ友がいたのは確かです。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>発達相談でご家庭に伺うと、お子さんの発達の遅れ以上に、お母さんの生活に心配が向きます。</div><div>平日は夜明けとともに起きて弁当作り。</div><div>子どもを保育園に預け、仕事に行き、中には調整して療育や民間療法、習い事のところに通っている人もいる。</div><div>平日休めない人は、土日にそういった療育などを入れ、一週間動きっぱなし。</div><div>仲里依紗が喫茶店スキャンダルでビールを飲もうとするシーン、そのまんまの叫びが聞こえてくるようなお母さん達。</div><div>そういった中で保育園や学校から「お子さんがトラブルで」「発達の遅れが」と言われりゃあ、おかしくなるのも当然です。</div><div>心身共にボロボロになり、できない我が子を見ると、おのずと「自分が悪い」と自分を責めてしまう気持ちになってしまう。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>だから、おばあちゃんにお願いしたいのは、良かれと思って情報を集めるのも良いけれども、一番は娘さんの心身を楽にしてあげてほしいということ。</div><div>今は頼れる人がいないし、頼ってはいけない雰囲気がある社会。</div><div>余裕をもって子育てできている家庭なんて、ほぼ限られている。</div><div>ですから、「心配しすぎだよ」「大丈夫だよ」「こんなアプローチあるよ」よりも、お母さんがゆっくりできる時間を作ってあげてほしい。</div><div>夕食の差し入れだっていいし、孫と遊ぶのだっていい。</div><div>というか、孫と遊ぶのが最高の発達援助。</div><div>おばあちゃんの子育ての経験や人生の経験は、孫世代にとっては貴重な文化の継承であり、発達刺激になります。</div><div>たくさん笑って、たくさん話しかけて、たくさん孫と触れ合っていれば、それが子どもの五感、身体を通して神経を育てていく。</div><div>神経発達に必要なのは、濃度以上に、そのバリエーションの豊かさ。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>療育で決められたプログラムをこなしたって、刺激は単一的で乏しいもの。</div><div>でも、おばあちゃんの刺激って、とっても豊かでしょ。</div><div>何より孫そのもの、生きて存在していること自体に慈しみの心をもって接することができるから、爬虫類の脳を安心させ、哺乳類の脳を”共感”を通して育むことができる。</div><div>いろんな世代の人が協働して育てるのが、ヒト本来の子育ての姿です。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>今のお母さんたちは決して怠け者でも、子育て下手でもないと思います。</div><div>むしろ、頑張りすぎて、なんでも自分でやろうとしているので、心配になるくらいです。</div><div>1986年、私に発達のヌケや遅れがあっても、母はなにもしなかったでしょう(笑)</div><div>もしかしたら実際にあったかもしれないし、今もあるかもしれない。</div><div>だけど、今こうして家庭を持ち、働くことができている。</div><div>ちょっとかもしれないけど、社会のため、誰か他人様のためになっていると感じることもできている。</div><div>そんな今の私を支えているのは、母が大事に想って育ててくれたことだろうし、おばあちゃんや近所の人たちからもらった愛情だと思います。</div><div>そんな体験、経験を発達云々に関わらず、今の子ども達にも味わってもらいたいですね。</div><div><br /></div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgy1Q1NUYFBMgEaJeQ5Q7r3xgzYHYz1KvY7EYZeO00aZykOkhRWv1tulBWUEWtuIw33ztDRWDm84Tc7TEhHAntTDmppIXxqjtVlBxLsCYCw6DKO6Rm5VFPEI-cQKgG1PnGmSeWBo_HGWgkLTdK5xEXNvm-xmi0O_vht5Kid2ux8EJ2k5L9rokVtDcbCYFU_/s530/FBxBuQpUYAcicPd.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="530" data-original-width="360" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgy1Q1NUYFBMgEaJeQ5Q7r3xgzYHYz1KvY7EYZeO00aZykOkhRWv1tulBWUEWtuIw33ztDRWDm84Tc7TEhHAntTDmppIXxqjtVlBxLsCYCw6DKO6Rm5VFPEI-cQKgG1PnGmSeWBo_HGWgkLTdK5xEXNvm-xmi0O_vht5Kid2ux8EJ2k5L9rokVtDcbCYFU_/s320/FBxBuQpUYAcicPd.jpg" width="217" /></a></div><br /><div><br /></div><div><div>☆『医者が教えてくれない発達障害の治り方』のご紹介☆</div><div><br /></div><div>まえがき(浅見淳子)</div><div><br /></div><div>第一章 診断されると本当にいいことあるの?</div><div>〇医者は誤ることはあるけど謝ることはない</div><div>〇早期診断→特別支援教育のオススメルートは基本片道切符</div><div>〇八歳までは障害名(仮)でよいはず</div><div>〇その遅れは八歳以降も続きますか?</div><div>〇未発達とは、何が育っていないのか?</div><div>〇就学先は五歳~六歳の発達状況で決められてしまうという現実</div><div>〇現行の状況の中で、発達障害と診断されることのメリット</div><div>〇現行の状況の中で、発達障害と診断されることのデメリット</div><div>〇療育や支援とつながるほど、子育ての時間は減る</div><div><br /></div><div>第二章 親心活用のススメ</div><div>〇親子遊びはたしかに、発達に結びつく</div><div>〇変わりゆく発達凸凹のお子さんを持つ家庭の姿</div><div>〇学校は頼りにならないと知っておこう</div><div>〇安定した土台は生活の中でしか作れない</div><div>〇支援者が行うアセスメントには、実はあまり意味がない</div><div>〇親が求めているのは「よりよくなるための手がかり」のはず</div><div>〇人間は主観の中で生きていく</div><div>〇専門家との関係性より親子の関係性の方が大事</div><div>〇支援者の粗探しから子どもを守ろう</div><div>〇圧倒的な情報量を持っているのは支援者ではなく親</div><div><br /></div><div>第三章 親心活用アセスメントこそ効果的</div><div>〇子育ての世界へ戻ろう</div><div>〇その子のペースで遊ぶことの大切さ</div><div>〇「発達のヌケ」を見抜けるのは誰か?</div><div>〇いわゆる代替療法に手を出してはいけないのか</div><div>〇家庭でのアセスメントの利点</div><div>1.発達段階が正確にわかる</div><div>2.親の観察眼を養える</div><div>3.本人のニーズがわかる</div><div>4.利点まとめ</div><div>〇家庭で子どもの何をみればいいのか</div><div>1.発達段階</div><div>2.キャラクター</div><div>3.流れ</div><div>4.親子のニーズの不一致に気を付けよう</div><div><br /></div><div>第四章 「我が子の強み」をどう発見し、活かすか</div><div>〇支援と発達援助、どちらを望んでいますか?</div><div>〇子ども自身が自分を育てる方法を知っている</div><div>〇親に余裕がないと「トレーニング」になってしまう</div><div>〇それぞれの家庭らしさをどう見つけるか</div><div>〇親から受け継いだものを大切に、自分に自信を持とう</div><div><br /></div><div>あとがき(大久保悠)</div><div><br /></div><div><br /></div><div><a href="https://kafusha.com/products/detail/55" target="_blank">『医者が教えてくれない発達障害の治り方①親心に自信を持とう!』</a>をどうぞよろしくお願い致します(花風社さんの<a href="https://kafusha.com/products/detail/55" target="_blank">HP</a>からご購入いただけます)。全国の書店でも購入できます!ご購入して頂いた皆さまのおかげで二刷になりましたm(__)m</div><div><br /></div><div><br /></div></div>大久保 悠 / てらっこ塾代表http://www.blogger.com/profile/08104775551092476851noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3046685675153959976.post-72811259007919311602024-02-08T14:03:00.003+09:002024-02-08T14:03:36.062+09:00【No.1396】減薬、断薬からの身体の回復、心の回復<div>「医者は向精神薬を処方することを悪いこととは思っていない」</div><div>それは私が施設で働いていたときの実感でした。</div><div>利用者さんと受診する際、少しでも「寝られていない」「学校で暴れた」「自傷があった」などと口にするものなら、「じゃあ、薬増やそう」と間髪入れずに言ってきます。</div><div>ですから、2週間ごとの受診の際、出来事をそのまま言っていては薬は増え続けるばかり。</div><div>実際、薬だけでお腹いっぱいになるんじゃないって感じの利用者さんはたくさんいましたね。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>幼児さんや小学生の子に、向精神薬を飲ませるのって抵抗あるじゃないですか。</div><div>一般的な心があれば、「できれば飲ませたくないな」と思う。</div><div>私は親じゃなくて、施設職員という関係性ではありましたが、どの子にも向精神薬を飲ませたくはなかったし、飲んでいた子もできるだけ減薬、飲まなくても安定して生活できることを目指していました。</div><div>これが普通の感覚だと思っていたけれども、現実は違いました。</div><div>医師はどんどん処方するし、減薬などという言葉は出てこない。</div><div>むしろ、職員たちが「減らしたいんですけど」といえば、「大丈夫」「また暴れたらどうするの?」「このまま、落ち着いているほうが良いんじゃない」と言ってくる。</div><div>また職員の中にも、ずっと眠っておいてもらった方が良いと思う人もいたし、暴れるのを止めるくらいなら向精神薬でおとなしくしてほしいと思う人もいた。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>学校の先生だって同じ。</div><div>学校で問題が起きると、「次の精神科受診はいつですか?」「薬増やしてもらえないかいってくれないか」と言ってくる。</div><div>これは施設に入所している子だけじゃなくて、普通級でも起きていることでしょ。</div><div>「ADHDの子が落ち着ける薬があるみたいですよ。受診してきてください」なんていう越権行為があちこちで起きている。</div><div>「薬飲まないなら、普通級にはいられません」などという学校もあるくらい。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>みんな同じだよ。</div><div>原因を突き止めない。</div><div>暴れるには暴れる理由がある。</div><div>環境の問題があるかもしれないし、その子本人の発達のヌケや未発達、また誤学習やフラッシュバックだってあるでしょう。</div><div>そこを見ないで、暴れる→薬で抑え込む、という機械的な対応をしているだけ。</div><div>そして何よりも、自分には問題の本質を見抜く目も、根本解決する腕と気力を持ち合わせていないことから目を背けている。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>100歩譲ってこういった人たちは他人です。</div><div>その子の人生の責任を持ってくれるわけではありません。</div><div>長い人生のちょっとした期間に関係があっただけの存在。</div><div>だから、子どもの精神的なダメージは少ないといえます。</div><div>でもね、これが親御さんが率先して服薬させているケースもある。</div><div>もちろん、「医師から・専門家から言われたから」という人もいるでしょう。</div><div>しかし、我が子の身体の中に入れるモノなら、事前に調べるでしょう。</div><div>というか、調べる前に本能的にまずいことに気が付くはずです。</div><div>だから少なからずそういった親御さんの中には、我が子をコントロールしたい気持ちがある。</div><div>「子どもに楽になってもらいたかった」と言われるが、本当に楽になりたかったのは親御さん自身。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>当然、激しい自傷や他害、パニックなど、生活がままならない、また家族や周囲にも危険を及ぼすような事態があるのはわかります。</div><div>私達だって施設の中でそういった状況は幾度となく体験してきたし、実際、怪我を負う職員は多くいた。</div><div>だから、”一時的”に、”緊急避難的”に、向精神薬の力を借りることだってあります。</div><div>だけど、それが何年も、恒久的に続くってことはないでしょ。</div><div>発達障害は暴れる障害なのでしょうか。</div><div>ADHDは粗暴で、周囲に危害を与える障害なのでしょうか。</div><div>このあたりになると、ギョーカイ、専門家は口を濁すが、結局は不適切な関わり、誤学習、そして愛着の問題がねっこにあるでしょう。</div><div>すべて後天的な中で起きたことなので、治していくことはできる。</div><div>ただ治す手段を知らないか、治そうと思っていないか。</div><div>どうしてみんな、根本や背景に目を向けないのか、私にはわからない。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>向精神薬の減薬、断薬に成功した人たちの話が聞ける時代になってきました。</div><div>私の発達相談でも、少しずつ改善を図り、根本の課題をクリアしていった結果、減薬、断薬に至ったご家庭も増えてきました。</div><div>そして以前のように健康を取り戻していった子ども達もいます。</div><div>化学物質が身体に与えた影響は、その子の自然治癒力によって乗り越えることができる。</div><div>でも、心の健康を取り戻すのは難しい。</div><div>幼い子だったとしても、いつか気づくときが来るのです。</div><div>といいますか、幼い子、重度と言われるような子だって、何を飲まされ、それが誰のために飲むのかわかっています。</div><div>「あなたのため」が建前であることはわかっています。</div><div>その子にとって一番大切で、愛してほしくて、守ってほしい存在であるお母さん、お父さんに口の中に薬を入れられる。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>自傷や他害、パニックが精神科とつながり、向精神薬の服用につながる。</div><div>でも近頃、思うのです。</div><div>向精神薬を飲ませてしまうような関係性ゆえに、自傷や他害、パニックが起きている、いや、起こしているのではないか、と。</div><div>減薬、断薬によって健康を取り戻したかのように見える子ども達から伝わってくるなんともいえない寂しさと諦め。</div><div>身体への影響はだいぶ論じられるようになってきましたが、心への影響にも目を向けてほしいと思います。</div><div><br /></div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><iframe allowfullscreen="" class="BLOG_video_class" height="266" src="https://www.youtube.com/embed/m2SCf8gfNK8" width="320" youtube-src-id="m2SCf8gfNK8"></iframe></div><br /><div><br /></div>大久保 悠 / てらっこ塾代表http://www.blogger.com/profile/08104775551092476851noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3046685675153959976.post-28446129640467287902024-02-02T12:32:00.003+09:002024-02-02T12:34:49.534+09:00【No.1395】明日は節分1月の下旬あたりから不調に悩まされていました。<div>なんだか身体が重い感じで、なにかが私に覆いかぶさっているような、頭の上から押し付けられているような感じ。</div><div>確定申告の準備などの事務仕事とか、日々の発達相談とかはできていたんだけど、なにか発信しようとすると、急に肩と頭が重くなって動かなくなりました。</div><div>こうやってたった数行文字を打っただけでやっぱり肩が重くなってきた、同時に指の力が脱力してくる。</div><div>だけど、だいぶ良くなったので、こうやって綴っているのですが、たぶん、気の流れが大きく変わる前兆だからと私は解釈しています。</div><div>明日の節分で大きく気が変わる、気が変わっていく次の20年が始まっていく。</div><div>例年、節分の前は「変わる感じ」がしているのですが、今年は強烈でした。</div><div>いろんな価値観が崩れ、そこで取り残されていく人たちも大勢出てくる。</div><div>だけど、旧来の価値観から脱し、新しい価値観とともに一歩を踏み出せた人、その準備ができていた人にとっては素晴らしい20年間が始まるような気がしています。</div><div>停滞の20年間が終わり、動き出す20年間が始まる。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>民主主義も制度疲労で、終わっていく感じがします。</div><div>それが王政になるとか、独裁、共産主義になるという意味ではなく、「多数がすべて」というのがなくなっていくイメージです。</div><div>「みんながマスクしているからマスクする」</div><div>「みんなが打つから私も打つ」</div><div>「みんなが診断をもらいに行くから、療育に行くからうちも行く」</div><div>それは思考停止であり、ゾンビのような物体に過ぎない。</div><div>多数決は間違うし、その多数決の実態は自由と意思の放棄。</div><div>これからは(も)、自らの頭で考え、選択し、行動できる人間が、そういった人間同士が部分的に調和しながらより豊かな人生、社会生活を送っていくのだと思います。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>これに付随して、専門家の失墜、科学の失墜も、起きえるでしょう。</div><div>医療も、専門家も、お国も、行政も、自らの存続を求めているのみで、私たちを救おうとはしなかった3年間。</div><div>他者に自らの選択権を手渡すことがどれほど危険なものかわかった3年間。</div><div>医師が治してくれるのではなく、自らの自然治癒力が治すのだ。</div><div>国や専門家が自由をもたらすのではなく、自らが自由を手に入れるのだ。</div><div>そんなメッセージが改めて伝えられたのではないでしょうか。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>ハッタツの話でいえば、「専門家がどうにかしてくれる」というのはないでしょう。</div><div>それはギョーカイの支援者、医師だろうが、私を含めた援助者だろうが。</div><div>支援者なんて存在がなくなっていく。</div><div>あるのは人と人で高めあっていける関係性。</div><div>育ち、育てられる、育ち合い。</div><div>単なる「支援する側と支援される側」という関係は前世界の古い振る舞いとしてみなされていくと思います。</div><div>イメージでいえば、おのおのが持っている「育つ力」を最大限活かしていけるような、そこが最大限引き出されていくような、環境と刺激と人間関係をどう作っていけるか。</div><div>今までの「教え育てる」も、「与え受け取る」も消えていくような印象があります。</div><div>これまたその子が最大限育っていけるような生活と環境との調和でしょうか。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>私は以前から「発達障害(という診断・概念)なんてインチキだ」と言っていますが、「発達障害」だとか、「自閉症」だとか、「ADHD」だとか、そこに意味や価値が見いだされなくなっていくと思います。</div><div>そもそもそういった概念が必要なくなるのが次の20年でしょう。</div><div>繰り返しになりますが、それぞれがどう生きるか、どう育ちたいかの話になる。</div><div>発達の凸凹が「だからどうしたの?」ということになるはずです。</div><div>違いに注目するのは同質だからです。</div><div>全体としての調和から個々の調和へ変わっていく世界に、発達の違いは大きな意味を持たない。</div><div>「その子がよりよく生きる、成長するために、”発達障害”は必要ですか?」</div><div><br /></div><div><br /></div><div>今日までは「うちの子、どこに発達のヌケがありますか?」「どうやって育て直しをしたらよいですか?」の時代でした。</div><div>そこから「うちの子の育つ力が最大限発揮できるようになるためには?」「うちの子、どのように成長し、生きていきたいか?」の時代へ。</div><div>我が子を中心にどういった人や環境と調和していくか。</div><div>その調和がその子の育つ力、生きる力を引き出していけるような。</div><div>ここのポイント、価値観に気が付き、変わっていける人、すでに準備ができている人にとっては「治る」を凌駕するような、それこそ「資質の開花」が感じられる世界に入っていけるでしょう。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>そんなことを気が付けば、無意識に綴っていました(笑)</div><div>いずれにしましても、崩壊から新たな価値観、時代、世界へがキーワードになりますね。</div><div>ぜひ、皆さんと一緒に、一人でも多くの人とともに、明日からの新しい世界を生き抜いていきたいと思っています。</div><div>YouTubeも更新していますので、よろしければご覧ください。</div><div>→<a href="https://www.youtube.com/channel/UCUMO0X2QoCORSI_AuG-Eatw" target="_blank">YouTubeチャンネル『発達援助のこころ』</a></div><div>あと福岡での発達相談も残り2枠です。</div><div>どうぞよろしくお願い致します。</div><div><br /></div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi95SCVNfZUt3CSH-twSS26mofgbFn9imu971kB-I4f29-Wn90fwmJSsQ4TW_1b81XLpSPHlGwgxKhHCaXl3Z0rheWIdznHF2DvDN8lV9C7gIPq_pb1XDLAaZRpAc0HavTY2OLC4d8QIYuX7yCoQgQ57Ug-EMhZYDM2c8WYbtoMp2-DZTdlRw7aonXm7pk_/s1040/%E3%83%81%E3%83%A9%E3%82%B7.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1040" data-original-width="720" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi95SCVNfZUt3CSH-twSS26mofgbFn9imu971kB-I4f29-Wn90fwmJSsQ4TW_1b81XLpSPHlGwgxKhHCaXl3Z0rheWIdznHF2DvDN8lV9C7gIPq_pb1XDLAaZRpAc0HavTY2OLC4d8QIYuX7yCoQgQ57Ug-EMhZYDM2c8WYbtoMp2-DZTdlRw7aonXm7pk_/s320/%E3%83%81%E3%83%A9%E3%82%B7.jpg" width="222" /></a></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">詳細は<a href="https://terakkojyuku.blogspot.com/2024/01/20243.html">こちら</a></div><br /><div><br /></div>大久保 悠 / てらっこ塾代表http://www.blogger.com/profile/08104775551092476851noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3046685675153959976.post-26985776054500533012024-01-21T21:18:00.005+09:002024-03-07T12:57:39.998+09:00【募集】福岡で発達相談を行います(2024年3月)福岡県にお住いのご家族から発達相談の正式なご依頼がありました。<div><br /></div><div><br /></div><div>【日程】</div><div>3月22日(金)函館→福岡</div><div>3月23日(土)<span style="color: red;">AM「 」</span>/PM「福岡」</div><div>3月24日(日)<span>AM「福岡」</span>/PM:福岡→函館</div><div>*予定(<span style="color: red;">「 」</span>)が決まり次第、随時更新していきます。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>もし福岡県にお住いのご家族で「この機会に発達相談を受けてみたい!」という方がいらっしゃいましたら、お問い合わせください。</div><div>現在生じている我が子の発達の遅れや課題にはどのような理由があり、今後どのように育てていけばよいかをお伝えします。</div><div>4月からの新年度、新学期に向けて課題を整理し、よりよいスタートを切りましょう。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>【今後の流れ】</div><div>SNSで募集(一週間くらい)→ご希望やお住まいの地域を踏まえ日程調整→訪問スケジュール決定→各ご家庭に日時と料金の連絡→当日を迎える</div><div><br /></div><div><br /></div><div>てらっこ塾HPは<a href="http://terakkojyuku.com/" target="_blank">こちら</a></div><div>発達相談の内容は<a href="http://terakkojyuku.com/utilization.html" target="_blank">こちら</a></div><div>お問い合わせ・お申し込みは<a href="http://terakkojyuku.com/script/mailform/contact/" target="_blank">こちら</a></div><div><br /></div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiia85ZzSGTqswGPWYYmDNKWSFkPyGwan8YoL6B3DnPx3OXSEnuY64LVUl2Y3jZOZK2WnV8ZThraBI-qHH7_8RXEfrD1rC7xi_Xiz1OUqX6ZVTUg8rtYff62YQfoUY48AjS-99vcoBaZUa_fuIxGqqUKGMybvHBeP_K16e6niwebiQqRYTcAjij6OJBGGaA/s1040/%E3%83%81%E3%83%A9%E3%82%B7.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1040" data-original-width="720" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiia85ZzSGTqswGPWYYmDNKWSFkPyGwan8YoL6B3DnPx3OXSEnuY64LVUl2Y3jZOZK2WnV8ZThraBI-qHH7_8RXEfrD1rC7xi_Xiz1OUqX6ZVTUg8rtYff62YQfoUY48AjS-99vcoBaZUa_fuIxGqqUKGMybvHBeP_K16e6niwebiQqRYTcAjij6OJBGGaA/s320/%E3%83%81%E3%83%A9%E3%82%B7.jpg" width="222" /></a></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><br /></div>大久保 悠 / てらっこ塾代表http://www.blogger.com/profile/08104775551092476851noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3046685675153959976.post-745802016324138312024-01-18T15:30:00.001+09:002024-01-18T15:30:56.368+09:00【No.1394】アプローチは”結果”であるプロ野球の監督であった野村克也氏は「プロフェッショナルの”プロ”はプロセスのプロだ」という言葉を遺している。<div>結果が求められ、結果で評価されるプロ野球の世界でも、よい結果を出すためにはよい過程を踏むことが重要なのは変わりがない。</div><div>よい過程があるからこそ、よい結果がある。</div><div>それはどの仕事でも、私が行っている発達相談でも、発達援助でも、子育てでも通ずる話だと思います。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>いろんなところで、いろんな専門家、支援者がアプローチの仕方や療育法を教えてくれます。</div><div>しかし、それをそのまま我が子にやっても、部分的に改善することはあっても、根本から治っていくことは少ないといえます。</div><div>また一時的に良くなっても、そのターゲットとしていた課題がクリアされても、「じゃあ、その次は?」というところで立ち止まってしまうことも多いのではないでしょうか。</div><div>そして「やっぱり私にはムリ」「やっぱり専門家の先生のところに行って、また改善してもらおう、新しい方法を聞いてこよう」となる。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>かくいう私も、「大久保さんだからできる」と親御さんに言われることで悩んでいた時期があります。</div><div>商売的にはそう言ってもらえた方が何度も利用してくれるし、継続的な利益確保にもつながります。</div><div>でも、私がそれをやってしまっては、敢えて独立し、起業した意味がなくなってしまいます。</div><div>目指すところは、その子、その人の自立ですね。</div><div>自立を目指して仕事をしているのに、その本人や家族を依存させたらだめでしょ。</div><div>「継続的な支援」と「自立」は相反する話。</div><div>本気で自立を目指すのなら、本人もそうだし、その家族自身でアプローチできる、そして本人の状態によってアプローチを生み出せなきゃダメなんです。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>悩んでいた私が出した答えは、こうです。</div><div>結局、アプローチは結果。</div><div>各専門家が生み出したアプローチには、それに至るまでの研鑽と試行錯誤の歴史、プロセスがあります。</div><div>私でいえば、施設職員や学校の先生、また日本の専門家、海外の専門家から見聞きし、トレーニングした歴史があっての「アセスメント」であり、そのアセスメントから導き出される「こんなアプローチが良いですね」となります。</div><div>だからいきなり結果であるアプローチを見せられ、教わっても、再現するだけで、人によってはなんとなくわかった感じで終わってしまう。</div><div>そうなると、いつまで経っても、専門家頼みになり、外部に答えを求める姿勢のまま、依存関係が続いてしまう。</div><div>親が自立できないのに子が自立できるわけがないのです。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>ですから私はプロセスをそのままお見せするようにしました。</div><div>ご家庭に訪問し、アセスメントするときは、「こういった動きがあったのわかりましたか?」「今の反応がポイントなんです」などと逐一、私がどういったプロセスを踏んでいるかをお伝えするようにしています。</div><div>また実際にアプローチをしながら、どこに注目するのか、その意味はなにか、うまくマッチしないときはどこを変えていくのかも一緒に体験してもらっています。</div><div>さらにその場では伝えきれなかった部分、私の頭の中ではどういったプロセスを踏んでいたのかを報告書の形にしてお渡しするようにしています。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>ぶっちゃけ、私が定期的に通ってアプローチをし、「こうやってください」と逐一指示をしたほうが早いと思います。</div><div>でも、繰り返しになりますが、やっぱりそれじゃダメなんです。</div><div>親御さんを依存させてはいけない。</div><div>また何よりも「外に答えがある」と勘違いさせてはいけないのです。</div><div>常に答えはその子自身、その子の内側にあります。</div><div>そしてその答えとは、その子が心地よく感じられることであり、自由で伸びやかな雰囲気で生活できること。</div><div>ヒトが幸せを感じるのは自由を感じた瞬間。</div><div>衣食住満たされているけれども、誰かに監視され、誰かの保護のもとでしか生きられないことは心は満たされない。</div><div>ですから親御さんが自由に子育てをし、愉しめることを応援していきたいと思います。</div><div>そのために私は「どうしてそのアプローチを導き出したか」までのプロセスを大事にし、お伝えしようとしています。</div><div><br /></div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiL_QKVbk5v6IWXQdzjb49YJCaoH477XMkKtf-SINMxVk3_lO3iNuUkRSH-FJTcBgP2L-QcSkgc6CszL6DU2nCbCbAbnS8HogmyPbdPRaOLnZCSj0VIaE5yDmYHJPuHnUULhw-4M3Q88WVWmIOF1eaqbY9Pff_uIhx-99pVTk1Y3SLQ-yt9SWbjaXB7OLSf/s530/FBxBuQpUYAcicPd.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="530" data-original-width="360" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiL_QKVbk5v6IWXQdzjb49YJCaoH477XMkKtf-SINMxVk3_lO3iNuUkRSH-FJTcBgP2L-QcSkgc6CszL6DU2nCbCbAbnS8HogmyPbdPRaOLnZCSj0VIaE5yDmYHJPuHnUULhw-4M3Q88WVWmIOF1eaqbY9Pff_uIhx-99pVTk1Y3SLQ-yt9SWbjaXB7OLSf/s320/FBxBuQpUYAcicPd.jpg" width="217" /></a></div><br /><div><br /></div><div><div>☆『医者が教えてくれない発達障害の治り方』のご紹介☆</div><div><br /></div><div>まえがき(浅見淳子)</div><div><br /></div><div>第一章 診断されると本当にいいことあるの?</div><div>〇医者は誤ることはあるけど謝ることはない</div><div>〇早期診断→特別支援教育のオススメルートは基本片道切符</div><div>〇八歳までは障害名(仮)でよいはず</div><div>〇その遅れは八歳以降も続きますか?</div><div>〇未発達とは、何が育っていないのか?</div><div>〇就学先は五歳~六歳の発達状況で決められてしまうという現実</div><div>〇現行の状況の中で、発達障害と診断されることのメリット</div><div>〇現行の状況の中で、発達障害と診断されることのデメリット</div><div>〇療育や支援とつながるほど、子育ての時間は減る</div><div><br /></div><div>第二章 親心活用のススメ</div><div>〇親子遊びはたしかに、発達に結びつく</div><div>〇変わりゆく発達凸凹のお子さんを持つ家庭の姿</div><div>〇学校は頼りにならないと知っておこう</div><div>〇安定した土台は生活の中でしか作れない</div><div>〇支援者が行うアセスメントには、実はあまり意味がない</div><div>〇親が求めているのは「よりよくなるための手がかり」のはず</div><div>〇人間は主観の中で生きていく</div><div>〇専門家との関係性より親子の関係性の方が大事</div><div>〇支援者の粗探しから子どもを守ろう</div><div>〇圧倒的な情報量を持っているのは支援者ではなく親</div><div><br /></div><div>第三章 親心活用アセスメントこそ効果的</div><div>〇子育ての世界へ戻ろう</div><div>〇その子のペースで遊ぶことの大切さ</div><div>〇「発達のヌケ」を見抜けるのは誰か?</div><div>〇いわゆる代替療法に手を出してはいけないのか</div><div>〇家庭でのアセスメントの利点</div><div>1.発達段階が正確にわかる</div><div>2.親の観察眼を養える</div><div>3.本人のニーズがわかる</div><div>4.利点まとめ</div><div>〇家庭で子どもの何をみればいいのか</div><div>1.発達段階</div><div>2.キャラクター</div><div>3.流れ</div><div>4.親子のニーズの不一致に気を付けよう</div><div><br /></div><div>第四章 「我が子の強み」をどう発見し、活かすか</div><div>〇支援と発達援助、どちらを望んでいますか?</div><div>〇子ども自身が自分を育てる方法を知っている</div><div>〇親に余裕がないと「トレーニング」になってしまう</div><div>〇それぞれの家庭らしさをどう見つけるか</div><div>〇親から受け継いだものを大切に、自分に自信を持とう</div><div><br /></div><div>あとがき(大久保悠)</div><div><br /></div><div><br /></div><div><a href="https://kafusha.com/products/detail/55" target="_blank">『医者が教えてくれない発達障害の治り方①親心に自信を持とう!』</a>をどうぞよろしくお願い致します(花風社さんの<a href="https://kafusha.com/products/detail/55" target="_blank">HP</a>からご購入いただけます)。全国の書店でも購入できます!ご購入して頂いた皆さまのおかげで二刷になりましたm(__)m</div><div><br /></div><div><br /></div></div>大久保 悠 / てらっこ塾代表http://www.blogger.com/profile/08104775551092476851noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3046685675153959976.post-11889117654178939062024-01-11T14:27:00.002+09:002024-01-11T14:27:49.398+09:00【No.1393】発達障害アプローチマニアは、かつてのTEACCHオタク、ABAオタク<div>「発達障害」と言われた1秒前と1秒後で、子ども自身はなにも変わらない。</div><div>だけれども、その1秒後で親は大きく変わる。</div><div>「ああ、これで基準通りの発達ができない」</div><div>「ああ、これで普通の子にはなれない」</div><div>「ああ、これでいろんなことを諦めないといけない」</div><div>子育ての楽しみが「できる」だったはずなのに、その瞬間から「できない」に変換される。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>専門家に「発達障害」と言われようが、どっかの誰かが作った診断基準に当てはまろうが、子どもは子どものまま。</div><div>だけれども、ここで多くの親御さんが子育ての方向性、方法を変えてしまう。</div><div>いや、実際のところは「変えないといけない」と思ってしまう。</div><div>本当に変える必要があるのだろうか。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>発達の遅れた子と、遅れていない子は同じ方法で育ててはいけないのでしょうか。</div><div>別の言い方をすれば、発達の遅れた子と遅れていない子、それぞれ固有の子育てというものがあるのでしょうか。</div><div>「子どもは一人ひとり違う」というのはみんな知っていて、当たり前なのに、なぜか普通の子と遅れた子、凸凹している子は分けられてしまう。</div><div>それがこの国の特別支援であり、多くの親御さん達も行っていること。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>「発達が遅れているのだから、何か特別な方法、関わり、アプローチ、食事や薬によって良くなる」</div><div>というのは大きな勘違いだと私は思います。</div><div>そういったものを信じちゃう時点で、ここでいうと支援者、専門家に騙されているのです。</div><div>そして親御さん自身も思考停止状態だといえます。</div><div>一言で「発達が遅れている」といっても、その背景は一人ひとり違いますし、本当にそれが遅れているのか、今後も続くほどの問題なのか、そもそも問題なのか、だからなんなのか、その子の将来の自立や幸せ、生活の質を決めるものなのか、ツッコミどころ満載です。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>「発達が遅れているから特別な方法」ではなく、「目の前にいる我が子がよりよく育つ方法」が必要なのではないでしょうか。</div><div>どうも全体的に前者を求めている人が大多数である印象を受けます。</div><div>それを求め続けている限り、良くなることはあっても、治ってはいかない。</div><div>それが私の率直な感想です。</div><div>子どもがよりよく育つための環境づくり、後押しを続けていった結果、振り返ると「治っていたね」が実際のところ。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>発達障害アプローチマニアは、かつてのTEACCHオタク、ABAオタクと同じでしょう。</div><div>この世界に20年ばかりいると、まさに「歴史は繰り返す」「歴史が証明する」ということばかり目にするのです。</div><div>20年前から発達の遅れがあろうとも、それを取り戻すだけの子育て、育ちをした家庭はいますし、知的障害、発達障害があろうとも自立していった家庭はいます。</div><div>じゃあ、その家庭に共通していたのは?</div><div>それが特別な方法を目指すのではなく、目の前の我が子がよりよく育つための子育てを目指していたという点。</div><div>もっと本質的なところをいえば、その子のことをちゃんと見ることができていたかどうかであり、さらに深いところをいえば、親である自分と我が子を切り離すのではなく、同じ共通した資質や課題、文脈、つながりの中で捉えられることができていたかどうか、になると考えています。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>結局はアセスメントなんです。</div><div>アセスメントができていないから、アプローチに振り回される。</div><div>アプローチなんて、なんだってよいわけです、その子がよりよく発達できたのなら。</div><div>そんなシンプルなことを2024年も、みなさんにお伝えできたらよいなと思っています。</div><div><br /></div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEisFt56YfhORECxt6Zqdlnj2trVmyatxabvYXXgDwewoJ_VblCkmc8MU05f66UiVpZJSmeNbnvkY771poQSHfpMVbe6X4-tQSEQwkDHI5ilZpJQ-PFHgFUbz49GuHuiM-DOh3Un7KKYn66CSLbteOD_TFpHtdnDiFaZg_oe8-KcMKGpsUG7xhyxvFsd8Ub5/s530/FBxBuQpUYAcicPd.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="530" data-original-width="360" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEisFt56YfhORECxt6Zqdlnj2trVmyatxabvYXXgDwewoJ_VblCkmc8MU05f66UiVpZJSmeNbnvkY771poQSHfpMVbe6X4-tQSEQwkDHI5ilZpJQ-PFHgFUbz49GuHuiM-DOh3Un7KKYn66CSLbteOD_TFpHtdnDiFaZg_oe8-KcMKGpsUG7xhyxvFsd8Ub5/s320/FBxBuQpUYAcicPd.jpg" width="217" /></a></div><br /><div><br /></div>大久保 悠 / てらっこ塾代表http://www.blogger.com/profile/08104775551092476851noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3046685675153959976.post-74539330353564515862023-12-31T20:33:00.001+09:002023-12-31T20:33:18.297+09:00【No.1392】焼け野原になった2023年から2024年に向けて上の子が「お父さんのYouTube、バズってるよ!」と教えてくれた。<div>よくわからないれど、学校の休み時間に個人用のタブレットで毎日、チェックしているらしい(笑)</div><div>息子世代のYouTubeに対する捉え方は私とは違うようで、登録者数がどうのこうのとか、もっとこうしたらバズるんじゃないかとか、誰々を真似したらもっとPVが増えるとか、興奮気味に話してくる。</div><div>ちなみになんの動画がバズったのかと言えば、<a href="https://www.youtube.com/watch?v=lGZhUK99rFM&t=431s" target="_blank">【コロナ社会の影響】こんな赤ちゃんが増えました</a>です。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>この動画は私が発達相談を通して見聞きしたことや現場の保育士さん達から聞いた話を動画にしているのですが、どういうわけか12月に入っての短期間で視聴回数が増えたのです。</div><div>今で約6.7万再生。</div><div>コメント数もびっくりするくらいあって、数件批判的なコメントがあったものの、ほとんどの人が「やっぱり枠の影響では」「子ども達のことが心配」「実は知り合いのおうちでも」など、共感してくれるものばかりでした。</div><div>「薬害エイズのときも、3年経つと風向きが変わった」という話がありましたので、やっぱり多くの人が気付き、声を上げるようになるまでは3年という期間が必要だったのかもしれません。</div><div>いずれにしましても、今年は「変わり目」の年であり、「入れ替えの年」だったんだと思います。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>てらっこ塾を始めて丸10年の節目の年で、ちょうどYouTubeでの配信を始めてから、それまでのお客さんからガラッと雰囲気が変わった気がします。</div><div>それまで支持してくれていた人が去り、新しい親御さんが応援してくれるようになった、そんな感じです。</div><div>それが象徴されるのが、発達相談の依頼のメールやお会いする親御さん達がおっしゃる言葉で、端的に言えば「私がこの子の発達の遅れに影響をしていると思う。だから、私自身の課題を克服していきたいので、発達相談をお願いします」というものです。</div><div>それまでは「この子の課題を」「発達のヌケをアセスメントして欲しい」「どうすれば未発達が育つのかアプローチを教えて欲しい」という感じでしたから。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>なんで、今年の発達相談はとても充実していました、個人的に。</div><div>だって、本気度が違うんですもの。</div><div>そして何よりも、発達相談後の変化、改善が著しい。</div><div>そりゃそうですよね、より根っこ、根本に向き合うのですから。</div><div>発達の遅れ、発達障害と言われる状態は結果であって、原因ではありません。</div><div>発達が遅れるには理由があるのです。</div><div>発達が遅れた状態でいるのも理由があるのです。</div><div>子育て、親の力で治っていけるのなら、子育て、親の力で発達が遅れ、またその状態が続いていくことだってあるでしょう。</div><div>片方だけ強調して「親の力で治る。発達が遅れるのは親のせいじゃない」というのは、私が忌み嫌うギョーカイ支援者、そのへんの心理士と同じになるでしょ。</div><div>だから、親の力は大きい、良い影響も、悪い影響も、ということになる。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>親と子、そして祖父母と孫は、遺伝的につながり、またその発現の仕方は胎児期を含めた環境によって変化が生じます。</div><div>ですから、子どもだけではなく、親という環境を含めて変わる必要があるのです。</div><div>それは長年、一貫して伝えてきたつもりなのですが、ようやく丸10年が経った今年から「伝わってきた」という実感が得られるようになりました。</div><div>もしかしたらコロナ騒動を経たことで、物事の本質に目を向ける人が増えたことも影響しているかもしれませんね。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>発達障害は子どもの問題でしょうか。</div><div>いや、違いますね。</div><div>私たち大人の問題です。</div><div>「今だけ金だけ自分だけ」の大人たち。</div><div>思考停止で自らの頭で考え、選択し、その責任を持つことを避けてきた大人たち。</div><div>その歪みが子どもの発達として現れたにすぎません。</div><div>だから発達障害を治すには、まず私たちが反省し、真剣に、それこそ、生まれ変わるくらいの気持ちで変化していく必要があるのです。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>大東亜戦争に続き、コロナ騒動で2度目の敗戦を迎えた日本。</div><div>外圧でしか改革できない日本人の弱み。</div><div>その一方で一度壊れたものを新しく作り変えるのは得意な日本人。</div><div>政治も、権威も、専門家も、ぶっ壊れたからこそ、新しいものを生み出すことができる。</div><div>発達障害の分野でも権威は死にました。</div><div>だからこそ、それまでの飼い殺しの支援、アリバイだけの支援から、自由に生きていくための発達援助へと作り変えていきましょう。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>専門家は子ども達の発達を守らなかった。</div><div>だから私たちが、家族が子ども達の発達を守っていく。</div><div>さあ、神経発達症を治療し、治す時代へ。</div><div>共に切り開いていきましょう!</div><div>本年も応援ありがとうございました。</div><div><br /></div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><iframe allowfullscreen="" class="BLOG_video_class" height="266" src="https://www.youtube.com/embed/zTnPaIOGz88" width="320" youtube-src-id="zTnPaIOGz88"></iframe></div><br /><div><br /></div>大久保 悠 / てらっこ塾代表http://www.blogger.com/profile/08104775551092476851noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3046685675153959976.post-71648211718071909422023-12-08T15:34:00.004+09:002023-12-08T15:34:40.781+09:00【No.1391】『発達障害治療革命!』を読んで表紙に書かれた「革命」という字が目に飛び込んでくると、私の頭の中では「産業革命」と「フランス革命」が連想された。<div>たしかにこの書籍から伝わってくる熱は、近年に出された花風社さんの書籍の中でも抜群の強さを放っている。</div><div>とにかく触れた瞬間、その”熱”と”汗”を感じる本であった。</div><div>この汗は、著者である脳神経内科医の田中伸明氏のバイタリティー、動き回って汗をかいてきた人生からくるものかもしれない。</div><div>この汗は、聞き手となり、専門的な内容を一般読者にもわかりやすくするため、脳みそにたくさん汗をかいた浅見さんの姿から伝わってきたものかもしれない。</div><div>たぶん、安産ではなくて、難産だったのだろう。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>この頃、「安産だった」と言わない風潮が出ているそうだ。</div><div>それは早産や未熟児で生まれてくる子が増えたことに起因している。</div><div>そもそも自然妊娠自体も減っており、5億年以上も前に始まった有性生殖における異常事態が起きているのが現在。</div><div>だから他人様に安易に「私は安産だった」と言えないし、「安産を願います」とも言えなくなっている。</div><div>親も、子も安らかに生まれるほうが難しい。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>さらに生まれ出たあとも、親子の困難は続いていく。</div><div>ちょっとでも発達の基準とやらにはみ出ようとするのなら、すぐに「発達障害では?」「一度、病院に行ってみては」「早期療育が大事なんですよ」という声が聴こえてくる。</div><div>どうして生まれて数年しかたっていない子を見て、「この子には障害がある」といえるのだろうか。</div><div>どうやって生まれつきかどうかを見分け、どうやって「この子は生涯、支援が必要」と未来を言い当てることができるのだろうか。</div><div>医師は神にでもなったつもりか。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>コロナ騒動の3年間で神になったかのようなふるまいをしてきた医師たち、専門家たち。</div><div>政治の上に立ち、人々の自由や人権、また人生をも指示を出す。</div><div>超過死亡、7回目の接種、世界で一番マスクや感染対策をし、一番多く注射を接種し、一番多く感染した日本。</div><div>それまで神のごとく振舞ってきた医師、専門家たちのメッキは剥がれ、世の中は反医療、反皆保険制度、反権威に急激に傾く。</div><div>神の仮面をかぶっていた者たちが引きずり落され、その素顔を見せたとき、市民の怒りは頂点に達し、革命への導火線に火がつけられる。</div><div>今がまさにそれなんだと思う。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>じゃあ、発達障害の医療、特別支援における革命も起きる直前、前夜なのだろうか。</div><div>私はそう思わない。</div><div>「おかしいな」と気が付く人たちは増えてきたが、まだまだ少数派である。</div><div>ほとんどの人は医療、専門家を絶対視し、それに従うことが幸福につながると信じている。</div><div>コロナ騒動でいえば、まだ2021年。</div><div>一般の子育てを自粛し、不安があればウィルスの断片にも反応するくらいのレベルの診断・検査を受け、我先にと1回目の療育、2回目の支援を予約する。</div><div>個別指導という隔離、マスク警察ならぬ、「あの子、発達障害では」警察は保健師、保育士、教諭で構成。</div><div>まだまだこういったおかしな世の中を変えるくらいの熱量は溜まっていないのだ。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>だからこそ、「発達障害治療”革命”」なのでしょう。</div><div>書籍の中では「仮説」と言いつつも、系統立てられた、また生物学、脳科学、神経学、解剖学の知識と理論に裏付けられた治療法が解説、紹介されています。</div><div>すでに実際の田中医師のクリニックでは数字としても、実態としても目に見える効果が出ている。</div><div>主に成人の発達障害者に対する治療と実践ではあるものの、これを応用すれば、もっと簡単に言ってしまえば、治療を子育てに転換すればよい。</div><div>脳と身体をどのように治療していくかは、そのまま、脳と身体をどう育てていくか、になると思う。</div><div>そういった治療のアイディアが広がっていけば、「診断→支援」「診断→投薬」の金太郎あめから大転換を図ることができるでしょう。</div><div>まさに田中医師が提言され、すでに実践されている治療法は、革命を起こすものなのです。</div><div>今まで「生涯変わらず、治るものじゃないから」と思って生きてきた人、またそうやって育てようとしてきた親御さんにとって福音となる。</div><div>産業革命ならず治療革命!</div><div><br /></div><div><br /></div><div>私は治療家ではないので、もう一つの革命に力を注ごうと思う。</div><div>それは医療に取り上げられた発達障害児を、もう一度、子育てのほうに取り戻すこと、親御さん達の手に取り戻すこと。</div><div>年端もいかない子どもが、「生涯支援が必要な子」と絶望を突き付けられる。</div><div>どうやって子どもを育てていくかは家族の営みなのに、一瞬しか見ていない他人の専門家にあれこれ指示され、普通の子育てを否定される。</div><div>それは親になることを否定されるのと同じだ。</div><div>だからこそ、子どもの発達の話は私たち親に決めさせろ!という声を上げられる社会にしたいと思う。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>そのためにも私は「発達障害治療革命!」を何度も読む必要がある。</div><div>そして子育てに応用し、親御さん達に伝えられるようにしていく。</div><div>だからこそ、多くの親御さん達に読んでもらいたい。</div><div>一緒に田中医師から勉強しましょう。</div><div>そしてこれから子育てをする未来の親御さん達、子ども達のために、「田中医師の治療法こそ、私たちが求めているものだ!」と声を上げていきましょう。</div><div>まず私たちが実践し、素晴らしい効果があることを体験&証明しましょう。</div><div>それこそが市民が立ち上がるもう一つの革命ですから。</div><div><br /></div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiSuT-YQBJckur4iQoouCF6cVcFCW1KSKCKZ6PdVKfJ9vQ-lmh0cDK2sM_BUxLXJDl8iGO0jqGwbg3PCZPSvJx2TnkG1AeVW9btuzXsHify3Y7OT0PGOQMErZeOcOpJ_fzb6A8o1HI04-ygL9NBNeLLvUq8itG1vr63n0Y9bjmmBf9naUV0jwqzfuirjXUl/s1024/IMG_4845.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1024" data-original-width="768" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiSuT-YQBJckur4iQoouCF6cVcFCW1KSKCKZ6PdVKfJ9vQ-lmh0cDK2sM_BUxLXJDl8iGO0jqGwbg3PCZPSvJx2TnkG1AeVW9btuzXsHify3Y7OT0PGOQMErZeOcOpJ_fzb6A8o1HI04-ygL9NBNeLLvUq8itG1vr63n0Y9bjmmBf9naUV0jwqzfuirjXUl/s320/IMG_4845.jpg" width="240" /></a></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">『発達障害治療革命!』</div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">田中伸明 著/ 花風社</div><div><br /></div><div><br /></div>花風社さん直販は<a href="https://www.kafusha.com/products/detail/59" target="_blank">こちら</a> Amazonは<a href="https://www.amazon.co.jp/dp/4909100202" target="_blank">こちら</a><div><div><br /></div></div><div><br /></div>大久保 悠 / てらっこ塾代表http://www.blogger.com/profile/08104775551092476851noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3046685675153959976.post-79193205628888859042023-11-30T14:54:00.004+09:002023-12-01T15:31:21.198+09:00【No.1390】20年間、この世界に身を投じてきた私の結論20年前、私が学生だった頃、「地域の中核となる支援機関ができてほしい」と親御さん達が願い、行動していました。<div>そして発達障害者支援センターができました。</div><div>ここが中心となって、学校や事業所のコンサルテーションを行い、全国また海外から有名支援者を呼び、講演会や研修会を開催。</div><div>この地にいても、いろんな資格がとれるようになったのです。</div><div>親御さん達が常々口にしていた「支援者の質が」「専門性が」もクリアされると、みんな、期待していました。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>またそれから5年、10年が経ち、親御さん達が「大変だ」「大変だ」と言っていた放課後の余暇活動、夏休み、冬休みのサポートをしてくれる児童デイサービスができました。</div><div>最初は数名の親御さん達が立ち上げた児童デイがちょこちょこと。</div><div>そのあと、福祉法人が参入し、今ではよくわからない民間企業が参入。</div><div>学生ボランティアに頼っていた放課後、長期休みも、選べるくらい児童デイが増えました。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>「診断できる専門医を増やすべきだ」という声がありました。</div><div>上記のようにサービスが増えても、それを利用するための診断が必要だからです。</div><div>半年、1年待ちでは「困る」と言うのです。</div><div>でも、親御さん達がイメージしていた「発達障害専門病院」は増えませんでした。</div><div>そのかわり、地域に精神科が増え、そこで診断、処方してくれるケースが増えたのです。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>養護学校は特別支援学校に変わりました。</div><div>でも中身は変わりませんでした。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>「知的障害のない発達障害者にも支援を」という新たなニーズも声が上がってきました。</div><div>それまで支援対象ではなかった普通級にいるような子ども達も、どんどん支援対象になり、また支援対象になるから先生も病院を勧める、服薬を勧める、というサイクルができあがりました。</div><div>「知的障害がある子ども」から「知的障害のない子ども」になり、「知的障害のない若者」になり、「知的障害のない大人」へと対象は拡大。</div><div>今では「なにかこまった」といえば、すぐに『発達障害児・者』になることができます。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>支援が充実してくると、「できるだけ早期に診断。早期に療育」と言うようになってきました。</div><div>もちろん、これは提供する側のセールストークでしたが、親御さん達の焦燥感、不安感に着火し、あたかもそれが善であり、それが唯一の方法、救いであるかの如く、我先にと病院に駆け込む。</div><div>で、見事に0歳から診断を受けることができるようになったのです。</div><div>そして親子教室に始まり、幼稚園に行くような年代になれば、療育に通うのが標準のパターンに。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>0歳で診断を受けれるようになった。</div><div>3歳ごろには療育に通えるようになった。</div><div>特別支援級も、支援校も選択できるし、児童デイも、支援機関の相談も利用できるようになった。</div><div>企業に求められる障害者雇用率は上がり続け、大人の発達障害における医療も、就労支援サービスも、グループホームなどの生活支援も、20年前と比べれば雲泥の差。</div><div>20年前の親御さん達が求めていた社会になったのです。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>じゃあ、子ども達はどうなった?</div><div>さぞかし、症状が改善し、課題が解決し、二次障害が避けられ、投薬の量が減り、自立し社会に出ていく子が増えたことでしょう。</div><div>でも実際は違います。</div><div>20年前の福祉事業所は知的障害を持つ人ばかりだったのに、今では軽度や知的障害のない発達障害者でいっぱいになっている。</div><div>事業所のほうも、理由をつけて、重度や課題を持つ人ではなく、軽度でおとなしい人を選んで利用させている。</div><div>過疎の地域に建てられた入所施設も同様で、以前なら一般就労できるくらいの人も、どんどん入れられていく。</div><div>発達障害を対象とした向精神薬も年々、増える一方。</div><div>就学前の子ども達も飲んでいるのが普通になった。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>早期診断、早期療育、支援センターに、児童デイ、特別支援教育で、みんな、自立して社会に飛び立つはずじゃなかったの?</div><div>「〇〇さえあれば」が叶ったのが今でしょ。</div><div>結局、親御さん達はギョーカイに利用されただけ。</div><div>医療は発達障害という新たな利権を手に入れ、福祉は新たな産業を得た。</div><div>もちろん、親御さん達はいろんなサービスが受けられるようになり、ラクになりましたよ。</div><div>社会の偏見だって、診断のハードルだって、だいぶなくなった。</div><div>でも当時から言っていたでしょ、「生まれつきの障害で治るようなものじゃない」って。</div><div>ここが変わらなければ、支援はただギョーカイ、医者、支援者を太らせるだけ。</div><div>どうせ生涯支援を受け続けないといけない存在なら、自立じゃなくて、介護しやすい人間をどう作っていくか、コントロールしやすい方向に進んでいくでしょ。</div><div>ギョーカイが「生まれつきの障害で治らない」に固くなにこだわるのは、それが彼らの利益につながるから、それが彼らにとって一番楽な方法だから。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>このギョーカイの歴史を見てきた私たちからすれば、「どうして、そんなにも有難がる?」</div><div>みんな、わかったでしょ、ギョーカイに頼れば頼るほど、彼らが敷いたレールを歩けば歩くほど、子ども達本人は自立から遠ざかっていく。</div><div>挙句の果てに、ただ「発達が遅れた状態」の子ども達までをも、「発達障害」にし、支援の網にかけていく。</div><div>診断を見逃すリスクよりも、誤った診断してしまうリスクのほうが格段に大きい。</div><div>だから、発達障害は医療でもなくて、福祉や支援でもない。</div><div>これは発達の問題なので、子育て、家庭の話なのです。</div><div>それが20年間、この世界に身を投じてきた私の結論。</div><div><br /></div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><iframe allowfullscreen="" class="BLOG_video_class" height="266" src="https://www.youtube.com/embed/NpvbInLFN-I" width="320" youtube-src-id="NpvbInLFN-I"></iframe></div><br /><div><br /></div>大久保 悠 / てらっこ塾代表http://www.blogger.com/profile/08104775551092476851noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3046685675153959976.post-81538845111987919722023-11-27T14:25:00.003+09:002023-11-27T14:25:50.860+09:00【No.1389】「普通の子の子育てがしたかった」「普通の子の子育てがしたかった」<div>こんなSNSでのつぶやきをみれば</div><div>「普通の子の子育てだって大変なんだよ!」</div><div>「そもそも普通の子ってなんだよ!」</div><div>「発達障害を持つ子のことを勝手に不幸にしてんじゃねぇ!」</div><div>「そんなことを言う親だから、子どもが良くならないんだ!」</div><div>と怒りを伴ったツッコみを入れちゃいたくなることでしょう。</div><div>それが健全だし、もちろん、そんなことをSNSに投稿しちゃう人は不健全。</div><div>でもこういった人って多いですよね。</div><div>発達障害に関わらず、自分って不幸ですアピール。</div><div>または自分って頑張っているでしょアピール。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>日本人って、自然の動き、動物や虫の鳴き声にすら、意味づけしちゃう人たちで、言語外の行間や行動、雰囲気、間に意味をもたらそうとしますね。</div><div>だから短歌や俳句など、限られた文字にいろんな気持ちや意味を込める文化が育った。</div><div>いまはそれがSNSに変わっただけ。</div><div>みんな、SNSで短歌を詠んでいる。</div><div>ある人は日常的なストレスの発散のために。</div><div>ある人はとにかく共感を得るために。</div><div>ある人は自分自身に言い聞かせ、洗脳するために。</div><div>ある人は自己治療のために。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>「発達障害の我が子の子育てが大変」と「普通の子の子育てがしたかった」は同じ意味です。</div><div>得たいのは、「そうだよね」「そうそう大変だよね」「(それでも)頑張っているよね」という共感。</div><div>だけれども、「普通の子の子育てがしたかった」のほうがよりエッジの効いた表現で、無意識レベルでより強い共感を得ようとしている。</div><div>それだけその親御さん自身がピンチなのです。</div><div>こうなると、支援云々、こうすれば改善する、こんなアプローチがありますよ、は届かない。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>こういった親御さん達は私のお客さんにはならない(笑)</div><div>みんな、病院や支援機関など、公的な機関に向かう。</div><div>自分自身がピンチのとき、ひとは共感してくれる人を求めるか、依存先を作ろうとする。</div><div>医療は「それは障害のせい」「脳のせい」「生まれつきのせい」と「親のあなたのせいじゃないから」と言い、そのあとで「薬を飲め」「また2週間後に通院しろ」「重症化予防だから」と指示を出してくれる。</div><div>支援機関は「親御さんを否定するのはご法度」という掟があるから、個人的にどんな感情を持とうとも、親の言うことはうんうんと聞いてくれる。</div><div>そして生温かい優しい言葉で、「支援を受けなさい」「治るなんて諦めなさい」と誘導してくれる。</div><div>だから、子どもの”固定資産化”は、医療と支援者と親御さんの合作なんです。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>「このまま、医療や支援に頼っていたら、この子はずっと変わらないかもしれない。よくならないかもしれない」</div><div>そう思えるようになれば、このトライアングルから抜け出せるチャンスです。</div><div>「支援を受けることがこの子にとって良いことだと思っていたけれども、それは表向きであって、本当は自分自身のために医療や療育に通っていったんだ」</div><div>そこに気が付き、真の意味で我が子のよりよい発達と成長、幸せを考えるようになれば、子育てのスタートを切ることができるのです。</div><div>医療や療育に通うのは、”子育て”じゃないから。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>子どもがどう育ちたいかを感じ、それを主体的に後押ししていくのが親の役割であり、子育て。</div><div>「あなたの子は発達障害です」「はい、わかりました」</div><div>「薬を飲みなさい」「はい、わかりました」</div><div>「療育に通いなさい」「はい、わかりました」</div><div>これは親の依存であって、子どもを育てていることにはならないでしょ。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>「ああ、本当の子育てがしたい」</div><div>そう思えたら、ほぼゴールです。</div><div>私の発達相談を受けたあと、ググっと子どもさんが変わっていくのは、そもそもハッタツの世界のトリックに気が付き、本気で「この子のためにできることをしたい!」と思っている親御さんがやってくるからです。</div><div>親が変わるから子が変わる。</div><div>親が変わらなきゃ、子は変わらない。</div><div>変わろうとする親御さんが発達相談を希望されるので、私はちょこっとコツをお教えするだけでOK(笑)</div><div><br /></div><div><br /></div><div>だってね、そもそもがほとんどの依頼者、子どもが”普通の子”でしょ。</div><div>生活に支障がある、生活自体がままならない、というのなら支援やサポートが必要。</div><div>だけれども、いくら医者が「発達障害です、キリッ」って言っても、みんな、自分の足であるけるし、ごはんだって食べて消化できるし、欲しいものに手を伸ばすことができる。</div><div>「この子、重度なんです」という割には、タブレット使いこなしているし、YouTubeやゲームをして楽しむことができている。</div><div>普通級で勉強してる子も多い。</div><div>つまり、そもそもが支援の対象ではなく、一般の子育て、家庭の子育ての範疇なの。</div><div>それを儲けるために診断の範囲、支援対象の範囲をゆるゆるにし、また親の自覚や子育ての未熟さを指摘しないで、いい子いい子して依存させようとするから問題ってこと。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>「普通の子の子育てがしたい」というのは、あなたが普通の子育てをしていないだけ。</div><div>目の前にいるのは、発達の凸凹や遅れがあろうとも、かけがえのない我が子なのですから。</div><div>発達って薬を飲んでも、週に1回、どこかに行ってトレーニングしても生じませんね。</div><div>日々の生活、家庭、子育ての中で進んでいくもの。</div><div>つまり、普通の子育てこそ、発達につながるんですね。</div><div>それは発達に遅れがあろうともなかろうとも、一緒です。</div><div><br /></div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj33c33MlajhFPpvbj9ZvKRyQNx-BzfhgHUGXRfMFXjgb1eblNCJQhuBOnOL_FjAlXQGJrZRdTHYKjVObjKzo6wMJPhrtyhRLhTg1deTugrrcTlAbw9BTXtUR1AVUec41V4g2Oo5Fvz41_H7AVYheS55C40C9NlbH07K_vOR4GFrgwTBSGtl_DxwyY_f78T/s530/FBxBuQpUYAcicPd.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="530" data-original-width="360" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj33c33MlajhFPpvbj9ZvKRyQNx-BzfhgHUGXRfMFXjgb1eblNCJQhuBOnOL_FjAlXQGJrZRdTHYKjVObjKzo6wMJPhrtyhRLhTg1deTugrrcTlAbw9BTXtUR1AVUec41V4g2Oo5Fvz41_H7AVYheS55C40C9NlbH07K_vOR4GFrgwTBSGtl_DxwyY_f78T/s320/FBxBuQpUYAcicPd.jpg" width="217" /></a></div><br /><div><br /></div><div><div>☆『医者が教えてくれない発達障害の治り方』のご紹介☆</div><div><br /></div><div>まえがき(浅見淳子)</div><div><br /></div><div>第一章 診断されると本当にいいことあるの?</div><div>〇医者は誤ることはあるけど謝ることはない</div><div>〇早期診断→特別支援教育のオススメルートは基本片道切符</div><div>〇八歳までは障害名(仮)でよいはず</div><div>〇その遅れは八歳以降も続きますか?</div><div>〇未発達とは、何が育っていないのか?</div><div>〇就学先は五歳~六歳の発達状況で決められてしまうという現実</div><div>〇現行の状況の中で、発達障害と診断されることのメリット</div><div>〇現行の状況の中で、発達障害と診断されることのデメリット</div><div>〇療育や支援とつながるほど、子育ての時間は減る</div><div><br /></div><div>第二章 親心活用のススメ</div><div>〇親子遊びはたしかに、発達に結びつく</div><div>〇変わりゆく発達凸凹のお子さんを持つ家庭の姿</div><div>〇学校は頼りにならないと知っておこう</div><div>〇安定した土台は生活の中でしか作れない</div><div>〇支援者が行うアセスメントには、実はあまり意味がない</div><div>〇親が求めているのは「よりよくなるための手がかり」のはず</div><div>〇人間は主観の中で生きていく</div><div>〇専門家との関係性より親子の関係性の方が大事</div><div>〇支援者の粗探しから子どもを守ろう</div><div>〇圧倒的な情報量を持っているのは支援者ではなく親</div><div><br /></div><div>第三章 親心活用アセスメントこそ効果的</div><div>〇子育ての世界へ戻ろう</div><div>〇その子のペースで遊ぶことの大切さ</div><div>〇「発達のヌケ」を見抜けるのは誰か?</div><div>〇いわゆる代替療法に手を出してはいけないのか</div><div>〇家庭でのアセスメントの利点</div><div>1.発達段階が正確にわかる</div><div>2.親の観察眼を養える</div><div>3.本人のニーズがわかる</div><div>4.利点まとめ</div><div>〇家庭で子どもの何をみればいいのか</div><div>1.発達段階</div><div>2.キャラクター</div><div>3.流れ</div><div>4.親子のニーズの不一致に気を付けよう</div><div><br /></div><div>第四章 「我が子の強み」をどう発見し、活かすか</div><div>〇支援と発達援助、どちらを望んでいますか?</div><div>〇子ども自身が自分を育てる方法を知っている</div><div>〇親に余裕がないと「トレーニング」になってしまう</div><div>〇それぞれの家庭らしさをどう見つけるか</div><div>〇親から受け継いだものを大切に、自分に自信を持とう</div><div><br /></div><div>あとがき(大久保悠)</div><div><br /></div><div><br /></div><div><a href="https://kafusha.com/products/detail/55" target="_blank">『医者が教えてくれない発達障害の治り方①親心に自信を持とう!』</a>をどうぞよろしくお願い致します(花風社さんの<a href="https://kafusha.com/products/detail/55" target="_blank">HP</a>からご購入いただけます)。全国の書店でも購入できます!ご購入して頂いた皆さまのおかげで二刷になりましたm(__)m</div><div><br /></div><div><br /></div></div>大久保 悠 / てらっこ塾代表http://www.blogger.com/profile/08104775551092476851noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3046685675153959976.post-31734549178624152142023-11-16T14:37:00.006+09:002023-11-16T14:47:32.999+09:00【No.1388】子ども時代の「重度」大人時代の「重度」私は「重度知的障害」を持つ自閉症の人たちの施設で働いていました。<div>もちろん、「重度」だけではなく、「最重度」や「測定不能」という人もたくさんでしたね。</div><div>でもね、子どもの「重度」と大人の「重度」は違います。</div><div>子どもの「重度」は、ほぼ未発達か、誤学習や精神薬の副作用でおかしくなっちゃっている子。</div><div>一方で大人の「重度」は、一般の人でもイメージできるような状態。</div><div>発語がなかったり、衣食住全般で介助が必要だったり、傍からは意味がわからない行動を繰り返したり、基本的な学力が獲得できていなかったり。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>幼少期から確かに「重度知的障害」と言えるような子もいるのも確かです。</div><div>しかし、そういった子は少数で、大人の「重度」というような人でも、成育歴や幼少期のエピソードをご家族から伺えば、「それは単に未発達だっただけでは?」と思うことばかり。</div><div>卑怯な立場からの発言になってしまうかもしれませんが、2023年、こんなにも未発達や発達のヌケを育てるアイディアが溢れ、こんなにも元発達障害児が大勢いる中から見れば、その人本人の問題ではなく、「適切な教育や発達援助ができていなかっただけ」と思います。</div><div>そうです、大人の「重度」と言われる人たちも、元は未発達がたくさんあった子ども達だった。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>未発達だった子ども達が、支援という名の介護を受け、個別指導という名の(同年代と)隔離された環境で過ごし、「頑張らなくていい」「そのままでいい」という建前によって教育の機会を奪われた。</div><div>そして誤学習が膨らむと、いや、そんな誤学習が起きる前から、「二次障害の予防に」と精神薬が処方され、親の不安を和らげるために子の口にそれを入れる。</div><div>そうやって未発達だった子が、知的障害児になり、重度知的障害へと変貌していく。</div><div>いや、そのように育てられていく。</div><div>このような現実は施設職員の時代も、教職員の時代も、そしていま、てらっこ塾をやっていても、イヤというほど見てきたのです。</div><div>ああ、そういえば、この3年間も、でしたね。</div><div>大人たちの不安のために、子どもの口を塞ぎ、青春と自由を奪い、わけのわからない薬を突き刺す。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>だからね、正直、「うちの子、重度だ」という人は嫌です、嫌いです。</div><div>私には「(うちの子、”重度”だから)子育てで責めないでね。私のせいじゃないからね。私ってかわいそうな人間でしょ」という深層心理、邪気が伝わってくるからです。</div><div>そんなのをアピールしても、子どもは良くなっていかない。</div><div>むしろ、治っていかない家庭の多くは、そういった心持ち、空気感で充満しているから、子どもがのびやかに育っていけないのです。</div><div>「重度知的障害」と「未発達」の区別はできているのでしょうか?</div><div>というか、どちらも一緒くたにして、とにかく診断名をつけるのが現在の児童精神医療。</div><div>子どもが未熟でできないことだらけなのは当然ですから、必要なのは診断名が書かれた紙きれでも、医師のお墨付きでも、精神薬でもないでしょ。</div><div>子どもが必要なのは遊びと学びの環境と機会。</div><div>そしてそれを十分に満たしてあげる家族。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>子どもだけをしっかり見ている親御さんは「重度」なんて我が子のことを言わない。</div><div>だって、「この子はまだ育っていないだけ」というように、その子の内側にある育つ力が見えているから。</div><div>そして何よりも、「私が”重度”って外に言ったら、そうやって表現、紹介したら、きっとこの子は悲しい気持ちがするだろう」という我が子を想う気持ちを持っているから。</div><div>元発達障害児の親御さん達、そして今、子育て中でどんどん育っている子の親御さん達は、みんな、我が子のことを「発達障害児」でも、「重度知的障害」でもなくて、「私にとってかけがえのない〇〇くん、ちゃん」という態度で向き合っていますね。</div><div>ですから、「重度」と言っちゃう人は治る、治らないもあるけれども、根本的に愛着に課題があるって言っているようなものなのです。</div><div>ということは、子どもの問題じゃなくて、大人の問題。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>子ども時代は特に「重度なんて言わずに、未発達という視点で子育てしましょう」というのが私の言いたいこと。</div><div>今日もうれしいメールが届き、3歳で「重度知的障害」「自閉症」という診断を受けた子が、今は育って幼稚園で補助の先生なしでみんなと遊べている、ということでした。</div><div>休日、公園で遊んでいる写メも添付されていましたが、弾けるばかりの笑顔でしたよ。</div><div>そして一緒に写っていたお父さんも、きょうだいも、素敵な表情をしていました。</div><div>「この子は重度だから」と言って育てていたらどうだったでしょうか?</div><div>「ああ、この子は重度ではなく、育っていないだけ、未発達なだけ」</div><div>そう思えると、どんどんやりたいこと、育てたいこと、応援したいことが出てきませんかね。</div><div>子どもの持っている育つ力を信じ、一緒に子育てを楽しんでいける人、我が子の成長を喜べる人を増やしていきたいです!</div><div>そういったご家族を応援していきたいですね!</div><div>家庭でできること、たくさんありますよ!</div><div><br /></div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><iframe allowfullscreen="" class="BLOG_video_class" height="266" src="https://www.youtube.com/embed/ssaanIVIn7E" width="320" youtube-src-id="ssaanIVIn7E"></iframe></div><br /><div><br /></div>大久保 悠 / てらっこ塾代表http://www.blogger.com/profile/08104775551092476851noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3046685675153959976.post-24807005055388481232023-11-10T14:55:00.002+09:002023-11-10T15:31:49.358+09:00【No.1387】ハッタツの世界はトラップだらけある人が「マスクで躓いているような人に、ワクチンとか、免疫とかの話できないっしょ」と言っていました。<div>だったら、うちの領域でいえば、「発達”障害”で躓いている人に、身体アプローチとか、原始反射とか、神経発達とかの話できないっしょ」になりますね(笑)</div><div><br /></div><div><br /></div><div>ハッタツの世界はトラップだらけです。</div><div>まず「発達”障害”」の罠。</div><div>そもそも「障害」としていることが間違いで、一言でいえば外れちゃっている状態。</div><div>「なにから外れちゃっているか?」</div><div>それは一般的な発達過程、定型発達と呼ばれるものではありますが、この一定の発達過程から外れると「問題なの?」「障害なの?」という疑問が出てきますね。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>普通に考えればわかりますが、どの子もみんな同じ発達過程を通るわけじゃありませんし、その子の持っている資質や生活環境との関係でばらつきが出てくるものです。</div><div>百歩譲って「決められた枠からはみ出ると問題」だとしても、それが将来にわたって問題になるかは別問題。</div><div>小学校入学までしゃべらなかった子が、突然、しゃべるようになることもあるし、10歳くらいまで他人が何を言っているかわからなかったけれども、急に聞き取れるようになり、勉強ができるようになるってこともある。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>もっといっちゃえば、発展途上国など学力が問われる社会にいれば、学習障害も、知的障害もないし、多民族国家に行けば自閉症も、ADHDもない。</div><div>むしろ、そういった世界では何か一つのスキルに没頭できる人間、動き回ってあれこれできる人間のほうが生き延びれたりもする。</div><div>つまり、診断も、定型発達という基準も、障害名も、人為的に作られたもので、それ自体がその人の人生を決定づけるものではないってこと。</div><div>年端もいかない子と親御さんを捕まえて、「あなたの子は発達障害です。一般的な子育てはムリです。支援が必要です」というのは不安商法で取っ捕まえても良いレベルですね。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>「個別指導」という罠は、「この子に合わせた方法で指導すれば伸びる」と勘違いさせる。</div><div>問題の根っこは指導法じゃなくて、「どうして集団では学べないのか?」そっちでしょ。</div><div>幼稚園や保育園、就学後の小学校で、同年齢の子と同じような環境で学べないのは、その学ぶための準備、発達課題がクリアできていないから。</div><div>指導法に目を向けると、いつまでも「よい指導法探し」から抜け出すことができない。</div><div>よく見る専門家、療法、アプローチの「ウィンドーショッピング」がそれ。</div><div>新しいモノ、評判の良いモノに飛びついて、結局、一貫性がなくて子が伸びないってこと、多くないですか?</div><div><br /></div><div><br /></div><div>自立しない「自立支援」。</div><div>つきっきりで大人があれこれ手足を出すから、却って依存が増して自立して行動できなくなる。</div><div>「早期診断、早期療育」という罠に引っかかると、ギョーカイのエスカレーターに乗せられ、支援から抜け出せない子が出来上がる。</div><div>「支援なしでは生きられない子」を見て、支援者は「支援を受けながらの自立」などと言葉遊びをする。</div><div>「健常者だって、米や野菜は作っていないじゃないか。誰かの手を借りて生きているじゃないか」というアクロバティックな戯言で説得してくるのも、ギョーカイ名物ですね。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>「就労支援」という罠は、一般の人にはわかりづらい。</div><div>「就労するための支援を受けているのだろう」と思うでしょうが、実態をみれば、「これじゃあ、いつまでも就労できないよな」って内容ばかり。</div><div>一般社会ではもうやらないだろうというような軽作業をしている。</div><div>もし今後の社会でもその仕事があり続けるとしても、自立して生活できるだけの賃金は得られないような仕事。</div><div>もちろん、認知的に、症状的に重い人がそういった内容で支援を受けるのはあっているかもしれませんが、同時に認知的な発達につながるような、症状を和らげ、軽減していくようなことをやっていく必要もありますよね。</div><div>福祉的作業所で働いている支援者、当事者、そしてその家族で本当に就労を目指している人はどのくらいいるのでしょうか。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>「支援者」というのも、子どもさんは特に”発達”を支援してほしいのに、実態は介護しているような支援者が多い。</div><div>特別支援学校の先生もそうで、教えているよりも指示を出している、手を貸しているほうが多くない?って感じます。</div><div>児童発達支援、放課後児童デイも、敢えて一か所に集める必要がありますか?それって幼稚園や保育園で、学童保育でできませんか?親が、家庭がやればいいのでは?という内容もあって、「支援を受けているのは、その地域に住んでいる働きたいなぁ〜と思う人達では?」と感じることも。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>「医療費がタダ」「3割負担でOK」というのも、それは無償化じゃなくて税金化。</div><div>少ない自己負担は、その分、利用していない誰かが支払ったお金ってこと。</div><div>重度加算が欲しくて、検査・判定の前日は子どもを寝させないことや、役所や病院でどれだけうちの子が大変かを訴え、より多くの補助と支援を得ようとすることもあるけれど、それは税金を搾取する行為にも見えちゃいますね。</div><div>まあ、「今回も、重く書いておきましたから」と言って行政に提出される医師の意見書も大問題ですが。</div><div>「税金や補助、支援を受けなくてもよい状態にしていく」を目指していない支援者、医師、家庭がいつまでも同じ問題で困るのは、ある意味、それを望んでいるからでしょう。</div><div>「無償化」は喜び、飛びつくものではないトラップの一つです。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>このように素直に受け止めると、誤った方向、つまり、自立や課題解決、よりよい発達と成長から遠ざかっていくのが特別支援の世界です。</div><div>そもそも敢えて診断名をつけて、ギャーギャー大騒ぎする必要はないのです。</div><div>たとえ発達に遅れや凸凹があったとしても、その子がよりよく成長できればいい、自立できればいいわけです。</div><div>幼稚園や保育園で「うちでは無理です」「支援を受けることをお勧めします」なんて言われるのなら、別の園を探せばいいわけです。</div><div>「私たちが〇〇くんの成長を応援します」という園がなければ、おうちでよりよく育てちゃえばいい。</div><div>学校だって、そんなに期待する必要はなくて、地域資源を使ったり、家族の関りを通して学習面、運動面、対人面を育んでいけばいいのではないでしょうか。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>「3歳までにこれができて、10歳までにこれができる」などと考える必要はなく、その子のペースで時間がかかったとしても成長していければいい。</div><div>子ども時代、知的障害を持っていると言われていた人たちも、20代、30代と付き合っていくと、「かなり認知面、コミュニケーションの面で伸びたな」「同年代と変わりないくらいまで成長したな」と感じることばかりです。</div><div>「〇歳までに△△ができる」というのは他人が勝手に決めた尺度であって、本人にすれば「そんなこと知ったこっちゃね~」って感じですね。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>「発達に遅れや凸凹があるから自立できない」のではなくて、「自立できない人の中に発達に遅れや凸凹がある人がいる」っていうのが真実。</div><div>といいますか、私を含めて自立した生活を送っている人だってみんな発達に偏りや凸凹、課題もあるし、発達心理学者が決めた発達通りに進んだ人から順番に就職、自立するわけじゃないでしょ。</div><div>資質と環境との折り合いがつければ生きていけるのが社会。</div><div>「支援が必要な子(人)」というのが一番の罠かもしれませんね。</div><div>支援がなくても、一人ひとりの内側に発達する力を持っているのですから。</div><div>支援がなくても、傍に一番の理解者であり、発達の後押しができる家族がいるのですから。</div><div><br /></div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><iframe allowfullscreen="" class="BLOG_video_class" height="266" src="https://www.youtube.com/embed/fR4xTw9jUOY" width="320" youtube-src-id="fR4xTw9jUOY"></iframe></div><br /><div><br /></div>大久保 悠 / てらっこ塾代表http://www.blogger.com/profile/08104775551092476851noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3046685675153959976.post-16374053641100786282023-11-09T14:23:00.001+09:002023-11-09T14:23:25.779+09:00【No.1386】大人の相談者が働くようになる理由大人の相談者とお話しすると、「なにが人生を分けたのだろうか?」と思うのです。<div>発達に遅れがあろうとも、凸凹があろうとも。</div><div>自閉症であったとしても、ADHDであったとしても。</div><div>働いて自立している人がいるし、なんならそっちのほうが多数派でしょ。</div><div>よく専門家は「自閉症だから、こんな特性があるから、働けない」などというけれど、それは反対で実態は「働けないから、発達障害の診断をつけた」というのだと思う。</div><div>専門家は問題をややこしくすることで存在意義を示しているのかもしれませんが、結局、働けないのはその人と仕事のミスマッチであり、対人面でトラブルが起きるのはその人が嫌われているだけ。</div><div>仕事も、他人も、世の中にはたくさんあるのだから、自分に合う仕事と人を選択すればいいのではないでしょうか。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>だから啓発活動に勤しむ当事者や支援機関に通うのは遠回りだと思います。</div><div>いや、深層心理では働きたくないし、自分をいい子いい子してくれる人としか付き合いたくないのでしょうね。</div><div>就労支援がうまくいかないのは支援者側のうでの問題もあるけれども、そもそも真剣に働きたい、自立したいと思う当事者が少数ということもあるのでしょう。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>自慢じゃないけれども、私のところに相談に来た大人の当事者さん達は結構多く働くし、自立していく。</div><div>その理由は有料のサービスなので、はじめから本人に現状を変えたいという意思があるからと、上記のように仕事と付き合う人を変えることを提案するから。</div><div>自分自身を変えるのは時間がかかるけど、職場や人間関係を変えるのはその日でできますね。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>ですから発達相談の時間は、ご本人の自己分析が中心になります。</div><div>どの部分に発達の課題があり、どの部分でそこを補ってサバイバルしてきたのか?</div><div>発達の凸凹、能力の凸凹、手持ちはどんな感じ?</div><div>「心地よい」はなに?</div><div>どんな名もなき遊びをしてきた?</div><div>今までの人生で幸せだったとき、どんな場所、環境だった?</div><div>そのあたりを紐解いていけば、なぜ、その仕事がうまくいかなかったかがわかり、どんな仕事が適しているかが見えてきますね。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>障害があるというと、弱者というイメージがつくが、私はそうは思わないのです。</div><div>もちろん、相談者の多くはいろんな困難や苦悩、生きづらさを持ちつつ、今、目の前に来ている。</div><div>だけれども、別の言い方をすれば、そんなに困難があろうともサバイバルして、生き抜けるくらい生命力があるのです。</div><div>だからこそ、本人たちの内側にある生きる力が発揮できるような環境を見つけていく。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>そして心身が楽になるような取り組みも提案し、実行してもらう。</div><div>たくさんの不具合を抱えながらも生活してきた人たちですから、たった1つでも、たとえば聴覚過敏や体温調節機能、睡眠や食事、排泄などが改善できれば、ぐっと生きやすくなります。</div><div>ある若者は、足の感覚がわかるようになって「とっても歩くのが楽になった」と喜んでいましたし、別の若者は「おしっこが出る感覚が掴めるようになって落ち着いて活動できるようになった」と喜んでいました。</div><div>発達援助に関するアプローチにこだわらなくても、個別の課題をクリアさせるアイディア(ヨガや整体、マッサージや温泉など)は世の中に溢れていますね。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>「発達障害」「自閉症」と言われちゃうと、なんだか対応できないような、なすすべがないような気がしますが、自分が続けられる仕事を見つけ、心身が整うような環境と活動を生活の中に取り入れていくことは、みんなに共通する大事なこと。</div><div>つまり、支援を受けないことが一番の自立への近道!</div><div><br /></div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><iframe allowfullscreen="" class="BLOG_video_class" height="266" src="https://www.youtube.com/embed/jUD94rd8hQM" width="320" youtube-src-id="jUD94rd8hQM"></iframe></div><br /><div><br /></div>大久保 悠 / てらっこ塾代表http://www.blogger.com/profile/08104775551092476851noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3046685675153959976.post-9129319010745434112023-10-17T13:53:00.000+09:002023-10-17T13:53:01.275+09:00【No.1385】だから「治った」ではなく「育った」繰り返しになりますが、耳タコの人もいるかもしれませんが、言わなきゃいけないことがある。<div>私が発達相談で関わったご家族、そしてかつての発達の課題がクリアされ、今は同世代の子と同じように生活できてる子ども達のほとんどは、「治ったんじゃなくて、育った」ということを。</div><div>今こうしている間にも、同じ日本の中で「発達障害です」「自閉症です」「ADHDです」と告げられる子がいます。</div><div>子ども自体の人数は減っているのにもかかわらず、そういった診断名がつく子は増加の一途。</div><div>ですから、どんどん親御さん達も、このハッタツの世界に入ってきています。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>「治る」というと、それだけで「なわけはない」と反応してしまうのも理解できます。</div><div>それだけ「障害」という文字が与えるインパクトが強いのでしょう。</div><div>ほとんどの親御さんは我が子の発達の遅れに気が付いてはじめて「障害」という言葉と真剣に向き合う。</div><div>だから、「障害」という言葉を聞いてすぐに思い浮かべるのは、子ども時代に見た身体”障害”の人であり、知的”障害”のある大人の姿。</div><div>そこから連想するので、「治る」は現実離れした話のように感じるのも無理はありませんね。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>私はというと、実際に関わる子ども達、ご家族に対して「治る」「治った」という言葉は使いません。</div><div>なぜなら、ほとんどの子ども達が「治った」のではなく、「育った」だから。</div><div>「発達年齢で2歳以上の開きがある」</div><div>「知的障害でいえば重度」</div><div>「生涯、発語はないでしょう」</div><div>「行動障害があって、このままでは強度行動障害にまで至る」</div><div>そんな風に告げられた子ども達が、数年経って普通級で学んだり、受験したり、就職&自立したりしている。</div><div>当時の絶望的な告知や状態からの変わりようから見れば、それは奇跡に思えるし、まさに「治ったでしょ!」と叫びたくなるのは当然。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>でも冷静にならなくてはいけません。</div><div>奇跡の物語、親子の感動的てな物語にしてはいけないのです。</div><div>少なからず私のような支援者の立場にいる者は。</div><div>そもそも同世代の人と同じように成長や生活できる子どもに対して、親子に対して絶望的な未来を、そして今後発達成長していく可能性を否定したのです。</div><div>そのとき、「子どもの発達は多様で、子どもの時の診断名なんかあてになりませんよ」「同じような幼少期だった子も、大人になって就職していますよ」と当たり前の話をすれば、幼い子と親になったばかりの家族が奈落の底に落とされることはなかったはず。</div><div>医療、専門家とは、相談に来た親子に絶望を与えるのが仕事なのでしょうか。</div><div>将来の希望を持ち、「子どもをよりよく育てていこう」という想いを後押しするのが仕事なのではないのでしょうか。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>「発達障害」という意味は、「いま、発達が遅れていますよ」という意味で、それ以上でもそれ以下でもない。</div><div>どっかの誰かが勝手に発達という多様なものに基準・枠を作った。</div><div>その基準に当てはまるかどうか、枠の中に入るかどうか、でこれまた勝手に「発達”障害”」などという言葉を使ってレッテル貼りを行っている。</div><div>「いま、発達が遅れている」のと、「1年後、5年後、大人になって発達が遅れている」のとは違いますね。</div><div>「いま、重度の知的障害がある」のと、「(今後)認知的な発達が起きない」のとは違う。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>発達障害の子も発達するし、知的障害の子も知的に発達する。</div><div>つまり、どの子もみんな、発達するし、成長するのです。</div><div>それなのにある子は支援を受け、ある子は「頑張らなくていい」と言われ、ある子は精神薬を飲み、ある子は人里離れた施設に入所する。</div><div>どの子もみんな持っている成長する機会、学ぶ機会、自分の生活や人生を選択する機会が奪われるのって、生きることの否定では。</div><div>紛争や戦争が起きれば、犠牲になるのは子ども達。</div><div>いま、日本では紛争も、戦争も起きていないけれども、平気で子ども達が犠牲になっていませんか、子ども達の発達や成長がちゃんと保障されていますか?</div><div><br /></div><div><br /></div><div>私はこういった問題意識をもって、発達援助という仕事をしているのです。</div><div>だから「治った」ではなく「育った」</div><div>親御さん達の子育て、養育する力を後押しすることで、よりよく育っていける子ども達を増やしていきたい。</div><div>そしていつか「発達障害」なんていう言葉がなくなり、一人ひとりの子ども達がその子のペースで、その子がよりよく育つ方法、環境で育っていけるような社会にしたいと思っています。</div><div>どの子も、その子らしくのびやかに育っていける未来を!</div><div><br /></div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><iframe allowfullscreen="" class="BLOG_video_class" height="266" src="https://www.youtube.com/embed/g5oRjj4_0vw" width="320" youtube-src-id="g5oRjj4_0vw"></iframe></div><br /><div><br /></div>大久保 悠 / てらっこ塾代表http://www.blogger.com/profile/08104775551092476851noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3046685675153959976.post-58294307501890421082023-10-12T12:26:00.001+09:002023-10-12T16:51:38.977+09:00【No.1384】育っている証「なにをしたらよいか、わからない」<div>この悩み、相談は開業当初から続くものです。</div><div>なので、新しいアプローチや療法が登場すると、ワーッと親御さん達が集まるのは理解できます。</div><div>「普通の子育てはムリです」</div><div>そんな風に言われれば、途方に暮れてしまうのは当然でしょう。</div><div>自分が受けてきた子育て、同年齢の子が受ける養育じゃダメ。</div><div>「だったら、なにをすればいいんじゃ」となりますね。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>かつてTEACCHやABA、SSTや感覚統合などがウケたのも、マニュアル化された療法で、なにをやったらよいか具体的だったからだと考えています。</div><div>だって、結果が伴っていないのに続いていたから。</div><div>幼少期からTEACCHをやろうが、ABAをやろうが、結局、行きつく先は福祉施設。</div><div>学校が提示してくる進路も、支援付きの就労か、障害者枠での雇用。</div><div>私には「自立」よりも、「やっていること」自体が目的になっていたように見えました。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>「できることはなんでもしたい」というのは純粋な親心だと思います。</div><div>しかし「なにをするか」が重要であって、発達障害に良いといわれることを「なんでもする」は違うのです。</div><div>同じように発達が遅れていたとしても、個人によってその背景や原因は異なります。</div><div>というか、そもそも「発達障害」や「自閉症」などが幻想であり、統一された状態などないのです。</div><div>目の前の子の個人を見ず、どこのだれかに効果があったといわれる方法を行う。</div><div>ある子には改善につながったけれども、別の子ではネガティブな結果につながった、なんてことは当たり前にありますよね。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>正直、「できることをなんでもおこなった」結果、却って治るから遠ざかっていた家庭も多く見てきました。</div><div>その理由は単純で、子育ては引き算だから。</div><div>とくにヒトとして生きる土台となる動物の部分を育てる時期(0~5歳前後)は足すことよりも、引くことが重要。</div><div>生まれ出た環境、自然に必死に適応するために身体、神経、感覚を育てているのですから、人為的、人工的な刺激は邪魔なのです。</div><div>ナントカ療法、アプローチを「しよう」とした時点で人為的であり、それ自体が人間が考えた人工物ですね。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>日々の生活の中で、子ども達は遊びや運動を通して、「いま、こんな刺激がほしい」「いま、こんなところを育てたい」というメッセージを発しています。</div><div>そのメッセージが受け取れるかどうかが大事なのです。</div><div>我が子が何を育てたいかが分かったうえで、「じゃあ、その部分を育てるには〇〇アプローチがいいね」となれば、発達の後押しにつながるでしょう。</div><div>でも、「発達障害には栄養療法が良いらしいよ」とサプリを飲ませたり、「ハイハイを抜かした子は、ハイハイをもう一度、やらせたほうが良いらしい」とハイハイをさせたり…。</div><div>これだと永遠に足し算を続けちゃいますし、子どもが主体的に育っていく時間、環境、機会が奪われていきます。</div><div>本当に育てたいところから離れていってしまう。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>目覚ましい変化、改善があった家族の存在を知ると、自動的に「良いアプローチをたくさんやったんだろう」と思いがちです。</div><div>しかし実際はその逆で、治った家庭ほど、一般的な子育てをしているものです。</div><div>普通の食事をして、普通に遊びに行き、普通に旅行して、普通に生活している。</div><div>その中でその時々、子ども自身が育てようとしているところがあるから、それに見合った環境や後押しをしているのです。</div><div>「朝起きたら身体アプローチして、日中は感覚統合とSST、寝る前は金魚体操を」なんて家はないですね。</div><div>上手な家庭は新しいアプローチが出てきたら勉強はするものの、「うちには必要ない」と思えばやらないで、どんどん捨てていく。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>子どもの興味関心、どこを育てたいか、どんな発達刺激を求めているか、は日々変わっていくものです。</div><div>そのとき、必要だったアプローチも、今は必要なくて、却って発達に邪魔になっている、ということもある。</div><div>だからこそ、共に生活している家族こそが我が子の一番の専門家。</div><div>一つのことしかできないのは専門バカで、目の前にいる子どもに合わせて言動を変えられるのが本当の専門家。</div><div>ですから、なにも特別なことをする必要はなくて、我が子に合わせた子育てをしていること自体が発達援助。</div><div>子どもが元気に笑っていれば、それこそがよりよく育っている証ですね。</div><div><br /></div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj-QP8wyA5CDgkTzqYpPKJ5lAiPY5Qolod9NPBeC8x1vpgnJka8JNs8xtf-sw482MKBIucK0K5ZAqGGsl4qq0OJgvmMqfn5jsvA6bZ6PbOUMKXy38cUgW7ou9L-j5AemKskppMhZTitNBqinv1iNwi8eto5SmI2gG28s6C1yNmpSEoqwBRw_AK2HFvZUPRU/s530/FBxBuQpUYAcicPd.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="530" data-original-width="360" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj-QP8wyA5CDgkTzqYpPKJ5lAiPY5Qolod9NPBeC8x1vpgnJka8JNs8xtf-sw482MKBIucK0K5ZAqGGsl4qq0OJgvmMqfn5jsvA6bZ6PbOUMKXy38cUgW7ou9L-j5AemKskppMhZTitNBqinv1iNwi8eto5SmI2gG28s6C1yNmpSEoqwBRw_AK2HFvZUPRU/s320/FBxBuQpUYAcicPd.jpg" width="217" /></a></div><br /><div><br /></div><div><div>☆『医者が教えてくれない発達障害の治り方』のご紹介☆</div><div><br /></div><div>まえがき(浅見淳子)</div><div><br /></div><div>第一章 診断されると本当にいいことあるの?</div><div>〇医者は誤ることはあるけど謝ることはない</div><div>〇早期診断→特別支援教育のオススメルートは基本片道切符</div><div>〇八歳までは障害名(仮)でよいはず</div><div>〇その遅れは八歳以降も続きますか?</div><div>〇未発達とは、何が育っていないのか?</div><div>〇就学先は五歳~六歳の発達状況で決められてしまうという現実</div><div>〇現行の状況の中で、発達障害と診断されることのメリット</div><div>〇現行の状況の中で、発達障害と診断されることのデメリット</div><div>〇療育や支援とつながるほど、子育ての時間は減る</div><div><br /></div><div>第二章 親心活用のススメ</div><div>〇親子遊びはたしかに、発達に結びつく</div><div>〇変わりゆく発達凸凹のお子さんを持つ家庭の姿</div><div>〇学校は頼りにならないと知っておこう</div><div>〇安定した土台は生活の中でしか作れない</div><div>〇支援者が行うアセスメントには、実はあまり意味がない</div><div>〇親が求めているのは「よりよくなるための手がかり」のはず</div><div>〇人間は主観の中で生きていく</div><div>〇専門家との関係性より親子の関係性の方が大事</div><div>〇支援者の粗探しから子どもを守ろう</div><div>〇圧倒的な情報量を持っているのは支援者ではなく親</div><div><br /></div><div>第三章 親心活用アセスメントこそ効果的</div><div>〇子育ての世界へ戻ろう</div><div>〇その子のペースで遊ぶことの大切さ</div><div>〇「発達のヌケ」を見抜けるのは誰か?</div><div>〇いわゆる代替療法に手を出してはいけないのか</div><div>〇家庭でのアセスメントの利点</div><div>1.発達段階が正確にわかる</div><div>2.親の観察眼を養える</div><div>3.本人のニーズがわかる</div><div>4.利点まとめ</div><div>〇家庭で子どもの何をみればいいのか</div><div>1.発達段階</div><div>2.キャラクター</div><div>3.流れ</div><div>4.親子のニーズの不一致に気を付けよう</div><div><br /></div><div>第四章 「我が子の強み」をどう発見し、活かすか</div><div>〇支援と発達援助、どちらを望んでいますか?</div><div>〇子ども自身が自分を育てる方法を知っている</div><div>〇親に余裕がないと「トレーニング」になってしまう</div><div>〇それぞれの家庭らしさをどう見つけるか</div><div>〇親から受け継いだものを大切に、自分に自信を持とう</div><div><br /></div><div>あとがき(大久保悠)</div><div><br /></div><div><br /></div><div><a href="https://kafusha.com/products/detail/55" target="_blank">『医者が教えてくれない発達障害の治り方①親心に自信を持とう!』</a>をどうぞよろしくお願い致します(花風社さんの<a href="https://kafusha.com/products/detail/55" target="_blank">HP</a>からご購入いただけます)。全国の書店でも購入できます!ご購入して頂いた皆さまのおかげで二刷になりましたm(__)m</div><div><br /></div><div><br /></div></div>大久保 悠 / てらっこ塾代表http://www.blogger.com/profile/08104775551092476851noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3046685675153959976.post-92124108509670866532023-10-06T12:43:00.004+09:002023-10-06T14:57:50.575+09:00【No.1383】発達に遅れがあるから「普通の子育てはできない」という誤解、言い訳児発や児童デイのスタッフさん、学校の先生、保育士さんなどから相談を受けると、「同じ方向で支援できない問題」がよく挙がります。<div>確かに福祉や教育の分野はいまだに「治すよりも、支援」「自分で行動よりも、支援を受けやすい子に」で進んでいますね。</div><div>だからそういった組織にいる「治そう!育てよう!」という志と行動力のある支援者さんが私を呼んでくれて、「さあ、この思想をぶっ壊してください」というわけです(笑)</div><div><br /></div><div><br /></div><div>他人の考えを変えるのは難しい。</div><div>ましてや、長年、そこに勤務しているベテラン職員となると、なおのこと、難しいというか、不可能。</div><div>だいたいどこにでもいるでしょ、「その人しか支援できない状態」にしちゃっていることって。</div><div>この支援者、先生が勤務しているときは落ち着いているけれども、別の人がくると乱れる子どもさん。</div><div>これって見方によっては「支援がうまい」「長年の信頼関係」などと言われるけれども、そうじゃない。</div><div>結局、支援者側の愛着障害に起因する共依存関係ってこと。</div><div>生涯、この支援者がそばにいてくれるなら良いかもしれませんが、卒業とともにポイっと捨てられる関係性。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>学校を卒業したあとの親御さん達はこんなことを言います。</div><div>「ああ、学校にいる間は落ち着いていたのに」</div><div>「ああ、児童デイに通っている間はこんな問題はなかったのに」</div><div>これも一言でいえば、親御さんも”依存”していたという証拠。</div><div>学校や児童デイに任せっぱなしだったから、卒業後、乱れているのです。</div><div>だって、自身をコントロール術を、自立して生活していけるスキルを身に付けられなかった、18年間という子育ての中で教えられなかったってことだから。</div><div>学校や児童デイ、支援者、学校の先生がそれらを教えきることができるって!?</div><div>それは学校や福祉、専門家、教員、支援者に期待しすぎだし、表面上期待しているふりをして(深層心理では)責任転嫁の自己防衛ってとこでしょ。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>志ある支援者さん、学校の先生や保育士さんにはこんなことをお話しています。</div><div>もし本気で「治そう!育てよう!」と考えているのなら、「仕組みを作りましょう」と。</div><div>そこに通ってくる子ども達が勝手に育っていくような、自身で育っていけるような仕組みを作るのです。</div><div>組織のメンバーを変えようとしても難しいし、時間もかかる。</div><div>逆に「自分一人だけでも」と頑張れば、その人が勤務しているときだけ、になる。</div><div>「〇〇さん、頑張っているよね」って言われるだけで、そして凡支援者が「私にはムリ~」と言って中途半端なものになるのが関の山。</div><div>だから、たとえ自分がいなくても、いなくなっても、その施設、教室に来ると、子ども達が育っていけるような仕組みを作るのです。</div><div>日本人の多くは仕組みができると、従順に行動する国民だから(笑)</div><div><br /></div><div><br /></div><div>また親御さんは、もう一度、「子育てである」という自覚をもったほうが良いと思います。</div><div>以前からずっとコンサルや支援者会議では「身辺スキルを目標にするな」と主張してきました。</div><div>だって、学校の個別目標が「トイレの自立」っておかしいでしょ。</div><div>「ボタンのある服が着れること」</div><div>「箸を使って食事ができること」</div><div>「うがいと手洗いができること」</div><div>それって学校が、支援機関が教えないといけないことでしょうか。</div><div>家庭生活の中で、親御さんが教えられないことなのでしょうか。</div><div>家庭と学校、支援機関で、それぞれなにが教えられるか、教えるべきかを明確にし、いろんな方面から育ちを応援するのが本来の姿だと思うのです。</div><div>ですから、支援者側も「なんでもやります(親の指導はめんどくさいから)」もダメだし、親も甘えちゃダメ。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>「私達、親がこの子が将来、自立できるように育てていく」という動物本来の子育てを思い出し、足りない部分、それ以外の部分で学校や支援機関の手を借りていく。</div><div>そのような意識がなければ、子どもが自立するなんてありえない。</div><div>だって、自立していない親の子が自立するわけないでしょ。</div><div>それは子どもの知的障害や症状が「重度だから」とかは関係ない。</div><div>検査上は重度でも、卒業後、働き続けている若者もいるし、成人した後も認知面で発達し、いろんな自立に必要なスキルを覚えている若者もいます。</div><div>そういった私が知っている若者たちは、みんな、家族が子育て頑張っていたもん。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>「たぶん、うちの子は将来、福祉のお世話になるけれども、それでも自分のこと、身の回りのこと、最低限の生活するうえでのスキルは身に付けさせたい」って言ってた親御さんの子はいま、一般企業に勤めて、休みの日は趣味や旅行に出かけています。</div><div>この若者が特別?たまたま?そもそも誤診だった?</div><div>そうやって外からレッテルを貼り、自分の心を慰めることはできる。</div><div>だけれども、そういった若者を子ども時代から見てきて思うのは、その家庭が子育てと考えるか、特別な支援と考えるかの違い。</div><div>発達に遅れがあるから、「一般の子育てができない、必要ない」というのは誤解であり、親の言い訳。</div><div>発達に遅れがあっても、身の回りのこと、自立に必要なスキルを教えるのは家族の役目。</div><div>だって、ともに生活しているのですから。</div><div>だって、親ほど、子どもの自立と幸せを心から願う人はいないのですから。</div><div>さあ、今日も、子育て、一緒に頑張りましょう!</div><div><br /></div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><iframe allowfullscreen="" class="BLOG_video_class" height="266" src="https://www.youtube.com/embed/cK-rEgX98pY" width="320" youtube-src-id="cK-rEgX98pY"></iframe></div><br /><div><br /></div>大久保 悠 / てらっこ塾代表http://www.blogger.com/profile/08104775551092476851noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3046685675153959976.post-91931532550342493132023-09-22T14:31:00.001+09:002023-09-22T14:31:26.965+09:00【No.1382】祖父母世代、親世代の積み残しいつも「治った」「治った」と言っている人は、心の底で「本当は治らないんじゃないか、治ってないのでは」と不安に思っている人です。<div>壮絶だった時期が尾を引いているかもしれませんし、愛着形成という土台が不安定なため、「治った」という固定された状態に逆の不安感を持っているのかもしれません。</div><div>とにかく「治った」を繰り返すことによって自身の頭を洗脳しているのです。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>一方で「治らない」「治らない」と繰り返す人もいます。</div><div>そのような言動を目にすると、「相当、状態、症状が重いのだろう」と思いがちですが、実際は違っていることが多いのです。</div><div>注意深く観察してみましょう。</div><div>「治らない」という親御さんに限って、その子は軽度の場合が多いですね。</div><div>また「本当に特別支援の世界で生きるほうが良いのだろうか、必要なのだろうか」と首をかしげてしまうケースばかり。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>じゃあ、なぜ、「治らない」と繰り返すのか。</div><div>それは一言でいえば、「治ってほしくない」のです。</div><div>治ってほしくないからこそ、「治らない」「治らない」と呪文を唱えている。</div><div>自分の行動、選択次第で治っていくのなら、いま、治らない状態は「行動できていないから」であり、「選択が間違っているから」である。</div><div>そこを明白にしないためには、治ってほしくないのです。</div><div>「治らない」という言葉によって、自身の至らなさ、現状から行動を変えていけない自分を隠している。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>ここまで読んでくださった人の中には、「自分を守るために、子どもの発達や成長を犠牲にするか」と疑問に思うことでしょう。</div><div>子を犠牲にしてまでをも、自分を守っている。</div><div>いや、守る必要がある人たちなのです。</div><div>だって、「守られてる感」を実感できていない人たちだから。</div><div>つまり、愛着形成に不全感がある人が「治ってほしくない」人たち。</div><div>子が治ると、治らない自分から離れていくようで、さらなる孤立を感じるため、敢えて「治る」と逆の行動、養育をしてしまう人もいるくらいです。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>発達に課題がある我が子を見て「治ってほしい」と思うのは自然な親心の発露です。</div><div>つまり、その自然な感情が出てこれない、または蓋をしてしまう状態こそ、問題なのです。</div><div>多くの発達障害の問題は、子ども側の問題ではなく、親側の問題。</div><div>たとえ発達が遅れていたとしても、幸せそうに生活している我が子を、家で生活している分には何の問題も感じられない我が子を、病院に連れていくのは親御さんですね。</div><div>そこにも表面的には「診断付けられたくない」と言いつつ、深層心理では付けてもらうことを前提に受診している姿がある。</div><div>本当に診断されたくないのなら、病院には行かないものです。</div><div>病院には行かず、治る道を模索するものです。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>「専門家を受診すれば、療育や支援に繋がれば、我が子が改善する、治ると思ったんです」</div><div>そのように仰る親御さんもいます。</div><div>しかし、その時点で「自分ではない誰かがどうにかしてくれる」という心が表れています。</div><div>それは依存であり、依存は他者への寄りかかりです。</div><div>寄りかかりは自分の足では立たないという宣言であって、自分は与り知らずという意思表明。</div><div>これまた乳幼児期の愛着形成のヌケであります。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>「発達障害が治るか、治らないか」という論争以前として、レッテルが必要ない多くの子ども達が「発達障害」とつけられている状況です。</div><div>いや、つけに行こうとする親御さんが多くいる状況なのです。</div><div>もしかしたら依存先を確保するために受診しているのかもしれません。</div><div>だから私はこの頃、こう考えるのです。</div><div>「発達に課題を持つ子の親御さんの中に愛着形成の課題を持つ人が多い」のではなく、「愛着形成の課題を持っているから、発達の課題、子ども側の問題にしようとしている」と。</div><div>親世代、そして祖父母世代の愛着形成の課題が主であり、その周辺に子どもの発達障害という問題が作られるのでしょう。</div><div>つまり、発達相談の主は子ではなく、親であり、親ではなく、祖父母である。</div><div>私たち日本人は戦後復興を突き進む中で、なにか大事なものを落としてきたのかもしれませんね。</div><div><br /></div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><iframe allowfullscreen="" class="BLOG_video_class" height="266" src="https://www.youtube.com/embed/E2WrqPBzqYo" width="320" youtube-src-id="E2WrqPBzqYo"></iframe></div><br /><div><br /></div>大久保 悠 / てらっこ塾代表http://www.blogger.com/profile/08104775551092476851noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3046685675153959976.post-57248497252500437562023-09-15T14:33:00.004+09:002023-09-15T14:33:57.356+09:00【No.1381】打倒!治らない系ユーチューバーおかげさまで、12月の出張、すべての訪問先が決定しました。<div>お問い合わせからの検討中のご家族も複数いらっしゃいましたが、今回は移動距離が長いので「締め切り」とします。</div><div>やっぱりこういうのはお互い「縁」だから、今このタイミングで必要なご家庭のところに行くようになっているのでしょう。</div><div>とんとん拍子で決まることがあれば、その逆でうまく調整ができないこともある。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>今回も多くの方に告知の応援をしていただきました。</div><div>本当にありがとうございました<m(__)m></div><div>「自分が」ということではないですが、いくら腕があっても、いくら治す知見を持っていたとしても、世の中に知られなければただのおじさん(笑)</div><div>ですから、腕を磨くこと以上に、情報発信に力を入れてきました。</div><div>YouTubeだってその一つで、なんと今回お申込みいただいた方の中に「YouTubeを見て」という人がいたんです。</div><div>YouTubeを始めてよかった!</div><div><br /></div><div><br /></div><div>ブログ、旧ツイッター、ラジオ、YouTube、講演会や書籍、無料のメール相談など、とにかく知ってもらうために行っています。</div><div>特に私は「治る」の方向性なので、治っていくご家庭がどんどん抜けていく。</div><div>そして抜けたところに新しいご家族が入ってくるので、入れ替わりが激しいのです。</div><div>「てらっこ塾利用の口コミが少ない。見当たらない」というご指摘は以前からありまして、「だって治ったり、家族で治していける力がつけば、もう発達系で発信する必要がなくなるから」という感じです。</div><div>それでも時折、連絡をいただくことがあって、「数年前、発達障害という診断を受けたのを忘れちゃうくらい元気に成長しています」という方ばかり。</div><div>普通の子の普通の子育てをやっていれば、呟くことやSNSの情報に食い入ることはなくなりますよね。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>で、そう考えると、SNSにおける「治る系」はずっと少数派なんですね。</div><div>治らないから、ずっとしがみついているわけで、だからずっとSNSには「治らないよ~」という叫びが続いている。</div><div>YouTubeだって、私は半年で登録者数224人。</div><div>一方で治らない系ユーチューバーは数万人の登録者数。。。</div><div>「自分と同じ不幸な人がいるのを見て安心する」というのは、どう考えても不健全。</div><div>いや、まずそんな動画を観て慰めようと思うあなたが病気で、治らなければなりませんね状態です。</div><div>おススメ動画にあがってくるのを何名か観ましたが、いやいや、やりようがあるし、ぜんぜん治るんじゃん、というお子さんばかり。</div><div>そして何よりも、登場するお子さんは幸せそうだけど、親御さんが不幸だと思っている図式がイタイ。</div><div>子ども本人からしたら発達が遅れていることを不幸だと感じていないんじゃないかな。</div><div>周りが「困った」「かわいそうだ」「不幸だ」と思うから、子どももそうだと思う感じがする。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>とにかくこんな不健全な状態は打破しなければなりません。</div><div>「子どもはみんな、同じ」と言いながら、不幸な視線を子どもに向けて送っているのはそういった親御さん自身。</div><div>だから、一人でも多くの親御さん達に心から「子育てって楽しいな」「我が子と縁があって幸せだな」と思ってもらえるような仕事がしたい。</div><div>発達が遅れてるから、なんだって言うんです。</div><div>いま、遅れていることが未来永劫、遅れていることにはならない。</div><div>いま、遅れていることがこの子が不幸で、幸せになれないということにはならない。</div><div>言い方を変えると、「子どもの未来、よりよい発達と成長を信じられる親御さんを増やしていく」ってことでしょうか、私の、てらっこ塾の目標は。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>そのためにはまずはYouTubeのチャンネル登録者数1000人越えですね(笑)</div><div>治らない系ユーチューバーの動画をいくら見ても、子どもは改善しないし、治らない。</div><div>そして実践したことのない専門家の講座のYouTubeを観ても治らない。</div><div>治った家庭と治るための知見を参考にするから治っていく。</div><div>治る情報に触れているから、家族みんなが治る方向へと歩き出す。</div><div>「そういえば、発達のことで悩んでいた時期があったっけ」</div><div>子どもの未来と育つ力を信じて、今日も頑張っていきましょう!!</div><div><br /></div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><iframe allowfullscreen="" class="BLOG_video_class" height="266" src="https://www.youtube.com/embed/E2WrqPBzqYo" width="320" youtube-src-id="E2WrqPBzqYo"></iframe></div><br /><div><br /></div>大久保 悠 / てらっこ塾代表http://www.blogger.com/profile/08104775551092476851noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3046685675153959976.post-85047956424988461352023-09-08T12:59:00.006+09:002023-09-08T14:20:22.409+09:00【No.1380】フラクタル構造の視点を取り入れる理由講演会の「フラクタル構造の話が面白かった」という感想をいただきました。<div>確かにあそこは講演会のキモの一つでした(ご興味ある方はまだ配信視聴が可能です!お申込み、冒頭の動画視聴は<a href="https://naosouhattatushogai.com/all/conference-room/322/comment-page-99/#comment-10641" target="_blank">こちら</a>)。</div><div>みなさん、どの講演会に行っても『課題』や『症状』に対してどんなアプローチをするかっていう内容ばかりでしょ。</div><div>それじゃあ、部分的には良くなるけど、全体的には良くならない。</div><div>だって課題や症状の原因にはアプローチできていないから。</div><div>そしてまた問題の全部をその子自身にあるように思っちゃうから。</div><div>神経”発達”の問題なので、育つ環境とどんな刺激が身の回りにあるかってとても重要ですね。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>アセスメントにおけるフラクタル構造を簡単に言えば、「同じような課題は親御さんの中にもある」という感じでしょうか。</div><div>言葉の遅れがある子は、親御さんにも言いたいことがいえない、という課題があったりする。</div><div>発達の問題、障害特性と言っても、いろんな症状があるわけで、「どうして言葉の遅れなの?」という疑問に対して、単に「運動発達が抜けたから」では30点くらいの解答になります。</div><div>もちろん、言語発達には運動発達が土台であり、重要なんですが、それだけでは一側面から見ただけにすぎません。</div><div>ハイハイを抜かす子なんてごまんといるわけで、そんな子がみんながみんな、発達障害にならないし、言葉の発達が遅れるわけじゃない。</div><div>言葉に遅れが出た背景、要因が複数あって、そしてたとえそのような条件が整ったとしても、「育たずそのまま遅れている理由」がある。</div><div>その背景、要因、理由を多角的に見る視点が「フラクタル構造」の考え方なんですね。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>フラクタル構造の話になると、「私(親)の問題も追及される」というように受け止める人もいます。</div><div>「過去の過ちを責めるつもりだ」と思う人もいるでしょう。</div><div>しかし私はそんな意味で親御さんの問題を確認しているのではありません。</div><div>あくまでその子が「治る」ために必要な情報を集め、よりよく育つ環境づくりを目指しているにすぎません。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>親御さんの問題は子どもの問題とつながっています。</div><div>ですから、たとえば親御さんに食事・栄養の課題があるとわかれば、またその影響を大きく受けたと考えられる場合は、「じゃあ、この子にとって食事や栄養面からのアプローチはとても有効だ」という判断に使います。</div><div>そして実際に親御さんにまず試してもらうことで、効果があったものを我が子にもやってもらえるとより効果が望まれると考えるわけです。</div><div>それがよくいう「親子で一緒に治る、育っていく」ということですね。</div><div>さらにそうやって親御さんが心身共に充実してくれば、親御さんの子育てに向かう力がアップするし、親御さんのポジティブな行動が共に生活する我が子の良い刺激に変わっていくことができる。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>子どもが生まれたからと言って、その瞬間に親になるわけじゃない。</div><div>子どもが5歳なら、親になって5年。</div><div>みんな四苦八苦しながら、試行錯誤しながら親自身も親になっていく。</div><div>ましてや、発達に課題がある子の子育てなんて、相当大変で学んだり、悩んだりすることが多くなる。</div><div>ですから、その親として育つお手伝いと、子どもの課題、発達の遅れが少しでも早く改善していけるようなアイディアを伝える仕事をしているんですね。</div><div>専門機関や療育に行っても、支援者になる方法は教えてくれるけど、我が子にとって良い親になる方法は教えてくれないでしょ。</div><div>親御さんが聞きたいのは支援の方法ではなく、親も子もよりよく育っていけるアイディアだと私は思うんです。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>============</div><div><br /></div><div>【ご案内】</div><div><div>出張での発達相談【大阪・兵庫・京都・奈良・和歌山・滋賀・福井にお住まいの方】の希望者を募集しています。</div><div>ただいま、二家族の訪問が決定している状況です。</div><div>詳細・お申し込みは<a href="https://terakkojyuku.blogspot.com/2023/09/11-or-12.html" target="_blank">こちら</a>をご覧ください。</div><div><br /></div></div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><iframe allowfullscreen="" class="BLOG_video_class" height="266" src="https://www.youtube.com/embed/Iizpy0-aDu8" width="320" youtube-src-id="Iizpy0-aDu8"></iframe></div><br /><div><br /></div>大久保 悠 / てらっこ塾代表http://www.blogger.com/profile/08104775551092476851noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3046685675153959976.post-71752364454966600042023-09-07T13:57:00.005+09:002023-09-08T14:25:56.200+09:00【No.1379】本人から治す・環境から治す・心から治すヒトはそんなにやわにできていないから、1つ問題があったからといって、発達障害になるわけじゃない。<div>発達に影響を与える要因なんて無限にあるし、それぞれの要因が複雑に絡み合っている。</div><div>しかも、そういった要因も、その人との体質、力関係で影響の出方だって変わるのだから、1つの事柄で発達障害を語るのはとても危険だと思いますね。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>ですから発達に遅れが出た子の子育て、発達援助では「どれだけ幅広く見ることができるか?」が重要になります。</div><div>本を見れば、「発達障害の子の多くに原始反射の残存が見られる」とか、「質的な栄養不足がある」とか、「腸内細菌が」「発達のヌケが」「未発達が」「愛着形成が」と書かれている。</div><div>そして我が子を見れば、どれも当てはまるし、どれもやった方が良い気がして、見よう見まねで取り組んでみる。</div><div>で、一定の効果が見られ喜ぶのは数か月。</div><div>そのあとは目覚ましい変化が見られなくなり、心配だから継続しつつ、別のアプローチも気になりやってみたくなる。</div><div>この繰り返しで「結局、なにが効果があったのか」「これ以上の変化は望めないのか」という気持ちになり、ある人は諦め、ある人はさらに別のアプローチがないか深みにはまっていく。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>私は今まで多くの「治った家庭」と「治っていかない家庭」を見てきました。</div><div>それは障害の重さの違いでしょ、っていう人もいるけれども、本当に障害が重くて治っていけない子はごくわずかで、ほとんどの子ども達はそもそも障害と言えるレベルじゃない子ばかり。</div><div>決してよりよい発達を諦めるような子じゃない。</div><div>じゃあ、この「治った家庭」と「治っていかない家庭」の違いはなんだろう。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>それは「症状のもぐらたたき」の段階に留まっているかどうかの違い。</div><div>症状って別の言い方をすれば、目に見える課題。</div><div>目に見える課題ってごくわずかで、目に見えて課題がわかるまでには相当な時間と複雑な要因が絡み合って存在している。</div><div>だから目で確認できた症状を改善するのも大事だけれども、そこだけにアプローチしてもダメ。</div><div>もっと広い視野で複雑な要因と、その課題が生じた根本を観る必要がありますね。</div><div>教科書に出てくるのはいつも平均的な、模範的な症状で、我が子のことは書いていない。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>時間的な要因でいえば、「胎児期」「0歳から2歳前後」だけではなく、親の代、祖父母の代までが含まれます。</div><div>内的な要因でいえば、「内臓」「感覚」「呼吸」「神経」「代謝」「排泄」など。</div><div>育つ環境の要因でいえば、「おうちの環境」「地域の資源」「通っている園、学校」「体験の有無」「学習機会」「携わる人たち」「自然環境」</div><div>その他として、愛着形成や心地よさ、神経を阻害する化学物質の有無、家族の課題や心理的な要因、遺伝や資質などになります。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>このように様々な要因、背景を見つめながら、よりよい子育て、発達援助を目指していく。</div><div>そういった過程の中で、親御さん自身も成長し、親子でともに育っていく。</div><div>そういった育ちができるようになると、治っていけるんだと思います。</div><div>実際、治ったご家庭は最初から優秀とか、子育てのセンスがあるとかではなく、お子さんの育ちをいろんな角度から見て、家族みんなで育ちあった家庭なんです。</div><div>いくら専門機関に通っても、子どもだけを変えようとする家庭はいつまでも治りきらないですね。</div><div>だから、私は親御さんが気づいていない視点、我が子の課題の背景と根っこをお伝えすることで、子育ての楽しみを感じながら親子で育ち合い、家庭で治っていけることを後押ししています。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>ということで、引き続き、出張での発達相談【大阪・兵庫・京都・奈良・和歌山・滋賀・福井にお住まいの方】の希望者を募集しています。</div><div>只今、二家族の訪問が決定している状況です。</div><div>詳細・お申し込みは<a href="https://terakkojyuku.blogspot.com/2023/09/11-or-12.html" target="_blank">こちら</a>をご覧ください。</div><div>家族みんなでよりよく成長していきたいと思っている方、子育てを心から楽しめるようになりたいと思っている方、お待ちしております!</div><div><br /></div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><iframe allowfullscreen="" class="BLOG_video_class" height="266" src="https://www.youtube.com/embed/Iizpy0-aDu8" width="320" youtube-src-id="Iizpy0-aDu8"></iframe></div><br /><div><br /></div>大久保 悠 / てらっこ塾代表http://www.blogger.com/profile/08104775551092476851noreply@blogger.com0