2016年8月1日月曜日

“敵”の存在が必要な支援者

都知事選の圧勝は、「敵を作るのがうまかった」と解説している人がいました。
当選した小池氏も、敵がいることをパワーに変える人らしいです。
まあ、都民ではない我々から見れば、他の有力(?)候補の自爆が大きかったと客観的には思いますが。

先日、この“敵”に関連して面白い話を聞きました。
障害を持った人達を支援している人の中には、自分から見て「立場の弱い人」「困っている人」「かわいそうな人」を支援することにより、満たされていない自分の気持ちを埋めようとしている人がいるように感じます。
特に「自分が必要とされている感」を求めてってやつですね。
いつも障害を持った人達を自分の周りに集めて、「私って必要とされているよね」って確認している支援者。
私が嫌いなタイプの支援者なんですが、この人には「立場の弱い人」「困っている人」「かわいそうな人」以外にも必要なものがあるそうなんです。
それは“敵”。
「立場の弱い人」「困っている人」「かわいそうな人」をいじめる存在です。

自分が必要とされている感を得たいのなら、こういった人達をただ支援していればよいと思うのですが、話をしてくれた人は「それでは足りない」と言います。
「自分が必要とされている感」を求めている人は、自分より恵まれている人、幸せな人には興味がありません。
つまり、自分が支援している人には、無意識に「幸せになってほしくない」「不幸のままでいてほしい」という気持ちがあるそうです、もちろん、口ではそうは言いませんが。
かわいそうな人をかわいそうなままの存在にしてくれる“敵”が必要なんですね。

自分が支援している人を不幸のままにしてくれる“敵”の存在。
自分と自分が支援している人にとって強い結びつきをもたらしてくれる共通の“敵”の存在。
「〇〇ってヤツは、本当に悪いヤツだ。だから、〇〇に負けないよう一緒に頑張ろう」っていうのですね。
思い返してみれば、「自分が必要とされている感」を求めて支援している人って、いつまで経っても本人たちが自立していかないんですよ。
私は、例え「自分が必要とされている感」を求めての支援だったとしても、それが原動力になり、本人たちが成長し、自立していけば良いと考えていたんですがね。
そもそも深層心理では「自分から自立してほしくない」と思っているのでは、成長&自立していかないのは当然の結果でしょう。

自立させない、成長させない、治さない支援者って、当たり屋みたいに誰かのことを飽きずにブーブー言ってますが、それって自分たちに必要な“敵”を作っていた行動だったんですね。
「自分の支援を棚に上げるうるさい存在」と思っていましたが、「自分の支援を棚に上げる」人だからこそ、うるさく悪口を言う存在が必要だったんですね。
自分の至らなさを隠すために、敵を作り、悪口を言っている人もいますが、中には「自分が必要とされている感」を得るために、わざわざ敵を作り、悪口を言っている人もいる。
そんな今まで想像できなかった世界をある方から勉強させていただきました。
こういった支援者を見て、「他人の悪口を言っていないで、その分のエネルギーをあなたが支援している人達の成長と自立のために使いなよ」と思っていましたが、ようやく彼らの不思議な言動を理解することができたのでした。


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