道南に自閉症の人たちが働く農場を作る!

自閉症の人と農作業って相性が良いんじゃないかな、と思っています。
動物や植物など、人間以外の生きものを愛する方たちが多くいます。
そんな彼らの様子を見ていると、人間とその他の生きものの境目の捉え方が、私たちよりもフラットなように感じます。
人間とその他の生きものというような区別がなく、そのものを純粋に見ているように感じます。

農作業は"脳"作業じゃないかな、と私は考えています。
手を使い、土や植物の匂いを感じ、天気や気象によって対応を変化させる。
そして最後には収穫して、舌で味わう。
まさに人間の持つ五感を刺激する"脳"作業だといえます。
農業を従事することは、心身の健康と成長に大きなつながりがあると思います。
例えば、不安定な土の上を歩くだけでも、自閉症の人が苦手なバランス感覚等を養うことになると思います。

道南の米や野菜は、野菜本来の味がする安全でおいしいものばかりです。
しかし、どの農家さんも後継者、労働者不足に困っていて、10年後、20年後も今と変わらず、私たちが地元のおいしい米や野菜を食べられるかわからない状況です。
函館の隣の北斗市では、新規に農業に携わる人に市からお金を出しています。
そこで私が考えていることが、「自閉症の人たちが働くファームを作る」ということです。

上記に挙げたように自閉症の人は農作業と相性が良いと考えられ、心身の安定や成長に良い影響を与えると思います。
また高度なコミュニケーション力を用いる必要がない職場で、収入も得ることができます。
農家さんからしても、労働力不足を解消できるという良い点があります。
 そして地域に住む消費者としても、美味しくて新鮮な地元の米や野菜を変わらず食べ続けられることができる。
自閉症の人も、農家さんも、地域の人も、みんなにとって利点があると思います。

若者の人数自体が減っているので、ますます農業を志す若者が減ることは確実です。
今後、日本の農業を支えていくのは、自閉症の人、知的障害がある人など、今まで"働けない"というレッテルを貼られてきた人たちではないか、と思っています。
あとは農家さんとそういった人たちの間に入る人材とシステムが必要です。
近い将来、実現できるように志を共にする仲間と歩み始めています。

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